あぐり王国 放送内容

2016ǯ0227土
♯373 品種改良は冬が本番 ホクレン農総研編


札幌に店を構えて30年。 
北海道の寿司界の重鎮、山田弘さんは、
北海道米にこだわり
ゆめぴりかと‘ななつぼし
ブレンド米で寿司を握っています。

すし屋のやま田
店長 山田弘さん
「以前は“こしひかり”“ササニシキ”を
 使っていたんですが
 道産米をどうしても使いたい!
 という気持ちになったときに
 10年前の道産米は寿司米として
 物足りなかったんです。
 寿司米は時間が経ってから使うものですから
 冷めてしまうとどうしても
 旨みが納得できなかったです。
 もちもち…っとした食感の寿司が好きなので
 ゆめぴりかななつぼし
 (理想の寿司に)ぴったりの米
 満足のいく寿司が握れるようになりました」

【すし屋のやま田本店】
住所)札幌市中央区南5西4





さらに清田区の住宅街にある
パン・洋菓子店「ドルチェヴィータ」。
ガラスケースには北海道産の小麦を
100%使ったケーキがずらり。

ドルチェヴィータ
オーナーシェフ 安孫子政之さん
「以前に比べて北海道の品種の小麦が
 とれるようになって
(北海道小麦は)香りが良かったり
  独特のあま味やうま味を持っていて
 お菓子やパンにしたときに 
 日本人好みの味
 出てくるところが
 良いなと思って使い続けています」
 
【DOLCE VITA ドルチェヴィータ】
住所)札幌市清田区美しが丘2条2丁目





とプロも認めるほど北海道の
農作物のクオリティーは高い!
テレビの前の皆さんも以前より
美味しくなった!手ごろに買える!と
思い当たることが多いはず…
それは生産者の日頃の努力はもちろんですが
よりよい農作物を生産するために行う
「品種改良」による力も大きいのです。

ということで今回は
品種改良」について知っていこう





北海道に最適な新品種の開発と、
その栽培方法の研究を行う
ホクレン農業総合研究所。
こちらではジャガイモの‘マチルダ’、
カボチャの‘りょうおもい’など、 
私たちの食卓に上る様々な品種を
輩出しています。




そこでまずは北海道米の研究をしている
施設にお邪魔したあぐり一行。
コメの研究に携わって8年。
岩田夏子さんに米の品種改良について
話を聞いていこう!



佐々木
「品種改良とはどういうものですか?」

岩田さん
異なる性質を持つ品種を掛け合わせて
 その中から親品種の良い所を組み合わせた
 新しい品種を作り出すことです」





森崎
「僕らくらいになると必ず言うの。
 北海道米って美味しくなったよねって。
 それは岩田さんのような研究者さん
 北海道の農業を研究してくれる人たちが
 品種改良を行うことによって
 北海道の米が良くなっていったんだよ」

真剣に話を聞くあぐりっこ。
今回は5年生あぐりっこ2人が参加。
佐伯世響(セナ)君と小林葵(アオイ)ちゃん。





こちらの施設で研究しているのは
ある特徴的な栽培方法の品種
ということなのですがそもそも、
米には2種類の栽培方法があるのを
ご存知ですか?

岩田さん
「まず1つはハウスの中で苗を育てて
 大きくしてから田んぼに移植する方法。
 移植栽培といいます。
 今の北海道は移植栽培のほうが多いです。





岩田さん
「もう1つは直播(じかま)き栽培
 という方法。という方法。
 たんぼに直接、種をまき
 そのまま大きくして刈り取るという方法です」



岩田さん
「ここでは直播き栽培の品種開発のための
 研究をしています」

‘直播き栽培’は
ハウスで苗を育てる手間が掛からず、
苗を移植する必要もないので
高齢化やコスト削減の解決策として
今後、広がることが期待されている栽培方法
なんです。




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