森崎
「これは何だ?
この葉っぱは見たことあるけど…
こんな大きかったっけ?」
アオイ
「ニンジンだ!葉っぱが同じ」
正解は…ニンジン!
こちらのハウスでは加工に適したニンジンの
品種改良が行われているんです。
去年の秋に収穫した人参を鉢に植え、
茎を伸ばし、花を咲かせたら
品種改良が始まります。
それでは本村洋一さんに
ニンジンの品種改良について
話を伺っていきましょう!
稲は品種から同じ特性を持った
種子ができますが、
ニンジンは品種から同じ特性を持った
種子を取る事ができません。
そこでニンジンの場合、
Aという品種の種を作るためには
その都度、親系統を交配
させる事が必要なんです。
その交配させる親系統を改良し、
組合せを変えることで品種改良しているのです。
本村さん「重要なのはこの花。」
森崎「ニンジンの花を咲かせるんだ」
藤尾「これがニンジンの花なんだあ」
セナ「なんかすごい甘い!」
アオイ「あ~甘い!」
セナ「めっちゃ花粉落ちてる」
ニンジンは様々な性質をもつ親を交配させ
種を取り、品種改良を行うのです。
佐々木
「ニンジンの品種改良に
欠かせないモノがあるそうですが…」
本村さん
「それは…ハエです!」
…一同キョトン…
本村さん
「で、こちら」(普通に話を進めようとしますが…)
森崎
「…ん??」
本村さん「あれ?」
森崎
「ハエと聞こえましたが…
合っていますか?」
本村さん「虫のハエです」
森崎
「あのハエですか?わざと飼ってるんですか?」
本村さん
「ハエに受粉してもらっているんです」
森崎
「ちょっと待ってください!
何の虫に受粉をしてもらうイメージ?」
セナ「ミツバチ!」
森崎「そうだ蜂だよね」
本村さん
「ハチは温度変化に弱いので
狭い範囲で温度変化がある場所なので…」
森崎「あえてのハエなのね!」
本村さん「あえてのハエなんです!」
白い布で雌株と雄株を覆いハエを入れます。
ハエは蜜を吸うために花に集まり
受粉してくれるということなんです。
ハエが活躍してくれると受粉が成功!
すると、このように種ができるんです。
こうして出来た種を6月から畑に植え
更なる品種改良が行われます。
本村さん
「(人参以外)玉ネギなどにも利用してます。
幅広く品種改良の場で使われていると思います」
森崎
「そうだったんだ。ごめんな今まで嫌って…」
1つの品種ができあがるまで
15年ほどかかるというニンジン。
花を見る目、根を見る目がものを言う世界だと
本村さんはいいます。
本村さん
「美味しいニンジンは当然ですが
加工用ニンジンをメインに作っていますので
大きすぎず長すぎない収穫しやすい
ニンジンを目指しています!」
森崎
「そうか…本村withハエだ!」
藤尾「良いコンビですね!」