あぐり王国 放送内容

2016ǯ0402土
北海道小麦の生産状況


森崎
「これ…毎年小麦畑じゃないんですよね」

今井シェフ「えっ?違うの?」

萩原さん
「この畑で毎年、小麦を作るわけには
 いかないんです。
 同じ作物を同じ畑で作り続けると
 色んな病気にかかりやすくなって
 しかも収量も落ちてくるんです。
 色んな作物でまわすという
 《輪作(りんさく)》をします」





森崎
「だから毎年景色が変わっているんですよね。
 作物が違うんで…
 北海道の大きな特性。輪作って言います」

今井シェフ
「こういうのを見ただけでもビックリした…
 本当に言っちゃなんだけど…
 雑草があるのかなと思っていた」





じゃ~ん、もんすけです!
小麦の生産量日本一の北海道では、
秋まき小麦を5品種、
春まき小麦は3品種を栽培しています!



これらの小麦は、薄力粉・中力粉・強力粉など
用途別に分類されていて、
タンパク質の量やグルテンと呼ばれる
成分の性質もそれぞれ違うんだ。

北海道ではいろいろな特性を持った品種が、
道内各地でたくさん生産されているんだよ!

萩原さん
「こういう雪解けの小麦を見る方って
 ほとんどいらっしゃらない…」

今井シェフ
「これを知ってるって勉強になりました」





生産者から小麦の栽培を学んだところで、
続いては北海道全体の小麦に関する
生産状況についてホクレンの松本吉史さんに
詳しく教えていただきます。

森崎
「シェフもお料理で使われる小麦ですが
 国産小麦と輸入小麦の比率って
 どのくらいだと思いますか?」

今井シュエ「輸入の方が多いと思います」





憧れアナ
「実はこうなっています…
 輸入がおよそ86%、国産が14%」

今井シェフ「うわ~すごいね…」

松本さん
「国産小麦と輸入小麦あわせて
 500万トン~600万トン、
 国内の需要があります。
 そのうち国産は年によって変わりますが 
 10~15%の間という感じです」





森崎
「じゃあ北海道産の小麦は
 国産に占める割合はどのくらいか?」

今井シェフ
7:3くらいで道産が多いと思います」

森崎「北海道産は66%!お見事」





今井シェフ「チャオです!」

正解して嬉しかったんですね~





国内で生産量、そして品質ともに
トップシェアを誇っている道産小麦。
その作付け面積と生産量ですが、
20数年前のデータと比較したものを見ると、
作付け面積がほぼ横ばいなのに対して、
生産量はおよそ1.4倍に増えています。
コレはいったい、どういうことなのか…



松本さん
「生産者の土作りや輪作の維持もそうですが
 加えて病気に強い新しい品種への改良や
 それらの品種に合った
 栽培方法の確立などもあって
 小麦の生産に関わる人たちの努力の結果が
 表れていると思います」

森崎
「漠然と量が増えただけじゃないです。
 質も良くなってる」

今井シェフ「それが素晴らしい」




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