森崎
「これ…毎年小麦畑じゃないんですよね」
今井シェフ「えっ?違うの?」
萩原さん
「この畑で毎年、小麦を作るわけには
いかないんです。
同じ作物を同じ畑で作り続けると
色んな病気にかかりやすくなって
しかも収量も落ちてくるんです。
色んな作物でまわすという
《輪作(りんさく)》をします」
森崎
「だから毎年景色が変わっているんですよね。
作物が違うんで…
北海道の大きな特性。輪作って言います」
今井シェフ
「こういうのを見ただけでもビックリした…
本当に言っちゃなんだけど…
雑草があるのかなと思っていた」
これらの小麦は、薄力粉・中力粉・強力粉など
用途別に分類されていて、
タンパク質の量やグルテンと呼ばれる
成分の性質もそれぞれ違うんだ。
北海道ではいろいろな特性を持った品種が、
道内各地でたくさん生産されているんだよ!
萩原さん
「こういう雪解けの小麦を見る方って
ほとんどいらっしゃらない…」
今井シェフ
「これを知ってるって勉強になりました」
生産者から小麦の栽培を学んだところで、
続いては北海道全体の小麦に関する
生産状況についてホクレンの松本吉史さんに
詳しく教えていただきます。
森崎
「シェフもお料理で使われる小麦ですが
国産小麦と輸入小麦の比率って
どのくらいだと思いますか?」
今井シュエ「輸入の方が多いと思います」
憧れアナ
「実はこうなっています…
輸入がおよそ86%、国産が14%」
今井シェフ「うわ~すごいね…」
松本さん
「国産小麦と輸入小麦あわせて
500万トン~600万トン、
国内の需要があります。
そのうち国産は年によって変わりますが
10~15%の間という感じです」
森崎
「じゃあ北海道産の小麦は
国産に占める割合はどのくらいか?」
今井シェフ
「7:3くらいで道産が多いと思います」
森崎「北海道産は66%!お見事」
今井シェフ「チャオです!」
正解して嬉しかったんですね~
松本さん
「生産者の土作りや輪作の維持もそうですが
加えて病気に強い新しい品種への改良や
それらの品種に合った
栽培方法の確立などもあって
小麦の生産に関わる人たちの努力の結果が
表れていると思います」
森崎
「漠然と量が増えただけじゃないです。
質も良くなってる」
今井シェフ「それが素晴らしい」