森崎「キレイな畑だね」
憧れ
「札幌伝統野菜を栽培されている?」
吉川さん
「“札幌大長ナンバン”と
枝豆の“サッポロミドリ”です」
森崎「何なに?何なに??」
吉川さん
「札幌大長(おおなが)ナンバンです」
森崎
「札幌大長~?すんごい立派!」
吉川「こちらがサッポロミドリ」
森崎
「サッポロキでなくてサッポロミドリ!
聞いたことある?」
あぐりっこ「ない!」
森崎「実は私もないです…」
あまり馴染みのない名前の
「札幌大長ナンバン」と「サッポロミドリ」。
どちらも札幌伝統野菜ということなのですが、
そもそも札幌伝統野菜とは一体、
どんな野菜なのでしょうか?
吉川さん
「札幌で古くから作られていること!
“札幌”という名前が付く(又は由来)!
種が今でも手に入る!栽培可能なもの。
というのが札幌伝統野菜に定義してます」
森崎
「ということは札幌黄は入ります。
サッポロミドリ・札幌大長ナンバン」
吉川さん
「あとは札幌大球。
あとは札幌白ぼごうがあります」
森崎「白ごぼう!黄色・緑・白!」
憧れ「カラフルですね」
札幌黄を始めとする「札幌伝統野菜」。
その歴史は古く、明治初期までさかのぼります。
当時、北海道大学の前身である、
札幌農学校に着任したブルックス博士が、
アメリカから持ってきた品種を改良して、
札幌黄が生まれました。
日本のタマネギ栽培は札幌から始まったんです。
その後、札幌大球・札幌白ゴボウ、
札幌大長ナンバン・サッポロミドリ、
それぞれの栽培も始まり、
1960年・昭和35年に、
札幌の耕地面積と農家軒数はピークに達します。
しかし、昭和40年代に入り、
急速に都市化が進むと、徐々に農地は減少し、
札幌の野菜が一時存続の危機に陥ります。
それでも…
札幌の農業を途絶えさせてはいけないという、
生産者たちの強い思いによって、
今日の札幌伝統野菜が受け継がれてきたんです。
憧れ
「札幌伝統野菜を育てる想いは?」
吉川さん
「そうですね…
私はまだ農業を始めて2年目で…」
森崎
「えっ!2年目なの?
まだまだ成りたてじゃないですか?」
吉川さん
「札幌伝統野菜の取り組みも
まだ始まって3年なので
少しずつ上達して
野菜の魅力を届けられたらいいなと思います」
じゃじゃん!もんすけです!
古くから栽培されてきた札幌の伝統野菜!
改めてその価値を見直そうとJAさっぽろが
2014年に「札幌伝統野菜」という名のもと、
取り組みをスタートしたんだよ!
JAさっぽろ 堀口憲一さん
「“札幌”と名前のつく野菜に改めて光を当て
脈々と続いてきた札幌の伝統というものを
知って頂くきっかけを作りたい!と
スタートしました。
生産者が作った伝統野菜は
全て農協が預かって販売をして
安定して生産できる体制を作りたいと考えてます。
ホクレンショップや八紘学園学園直売所ほか
季節によって変りますが販売してます。
札幌伝統野菜とわかるラベルも貼ってます。
伝統野菜をはじめ190万都市に
まだまだ農業あるんだぞ!と
景観的にも農村風景あるんだぞと
こういうものを大切にしながら
札幌を将来的にも農業を続けられる
街にしたいと思っております」
大都市・札幌で育まれてきた札幌伝統野菜。
どんなおいしさなのか収穫して食べてみよ~♪