森アナ
「ホクレン中斜里製糖工場に来ました」
高木さん「めちゃくちゃ大きいですね」
斜里町のほか、網走や小清水町など、
1市6町から「てん菜」を集めて、
砂糖へ加工している「中斜里製糖工場」。
1958年に操業し、
その敷地面積はおよそ149ヘクタール。
札幌ドーム24個分の広さを誇る巨大工場です!
森アナ
「今回ご案内いただきます水野さんです」
製糖工場に勤めて、35年以上になる
大ベテランの水野透さん。
早速、中斜里工場の砂糖について教えて頂きます。
水野さん
「中斜里製糖工場では
グラニュ糖を専門に製造しています。
あと清水工場で上白糖・てんさい糖などを
作っています」
水野さん
「1日あたり約6千トンのてん菜から
できる砂糖は約900トンぐらいです」
森アナ
「1日で、それですよ!すごい量ですよね」
森アナ
「改めて、てん菜がどう砂糖になっていくか…」
ということで、工場内部にやってきました。
水野さん
「生産者から集められたてん菜が山積みにされて
このひと山で、約1万トンあります」
森崎リーダー
「これがどんどんいっぱいできていく。
まず工場に運び入れるために
水のチカラをかりて水圧で運んでいく。
運搬と同時に洗浄もできちゃう」
4月は、製糖期間も終盤のため、
てん菜の運搬や裁断などは
すでに終了していますが、
このようにスティック状にした「てん菜」を
温水に浸し、糖分を抽出。
砂糖の原液となる成分が出来上がるんです。
そして…?
水野さん
「こちらは結晶缶と言いまして
この中は真空になっています」
森崎リーダー
「なんか、はあはあ言ってるよ」
森アナ
「何でこんなに暑いんですか?」
水野さん
「結晶缶は75℃の温度でグツグツ煮立てて
結晶をだんだん大きくしていく!
その熱の影響で周辺も暑くなってしまいます」
森アナ
「上の方がグツグツしていますね」
森崎リーダー
「もっと上にいくとベタベタ付いてますね」
水野さん
「飛び散った結晶がガラスにくっついている」
結晶の大きさを確認するため、
プレートに取り出してみると…?
水野さん
「これが結晶と蜜が混ざっているもの」
さて、どんな味でしょうか?
高木さん
「うん!優しい甘さです。
まだ結晶が粗いので
あま味がゆっくり伝わってくる。
非常に美味しいですね」
このあと、遠心力で、結晶と蜜を分離させ、
さらに高純度の砂糖に仕上げます。
こうして出来上がった製品が、
全国へと出荷されていくんです。
高木さん
「こうした工場を見学したのは初めて!
ひと粒たりとも大事に使いたいです」