洞爺湖町で春に収穫される「春掘りゴボウ」。
食用として「根」の部分を食べるのは、
日本人だけと言われています。
洞爺湖町では、秋に6割を収穫し、
残りの4割をそのまま畑で越冬させます。
雪解けを迎え二度目の収穫期を迎える春には、
さらに養分を吸収し、
丸々と太ったゴボウになっているのだとか。
さらにその太さには、ある栽培の秘密が…!
大西さん
「種を普通のゴボウよりも
広い間隔にまくんです。
そうすると太くなるんです」
リーダー「へええ」
大西さん
「普通は4センチの間隔でまきますが
8センチでまきます」
リーダー
「普通の間隔の倍。すると倍以上になる」
主に加工用として出荷されることが多い、
洞爺湖町のゴボウ。
1本1本を太くすることで、加工しやすく、
使える分量も増えるように工夫しているんです。
そもそも、春に収穫する理由とは…?
大西さん
「秋にも収穫するんですが
そのまま夏までおくと品質が低下したり
腐ったりすることもあるので
春にも掘って、それを貯蔵して
年間が出荷できるようにしているんです」
リーダー
「通年出荷できるし鮮度持ちもいいんですね」
森
「春は春で新鮮なゴボウが食べられる!」
大西さん
「雪解け水を吸って
みずみずしい感じはあります」
リーダー「いいですね」
リーダー
「今みたいに一本一本掘れる?」
リョウ「掘れない…」
カエデ「一日…2本!(笑)」
根がついたまま越冬させることで、
養分を吸収し、太くてみずみずしい
ゴボウになるのだとか…
あぐりメンバーも収穫してみます!
ボキッ
カエデ「あああ~折れちゃった…」
リーダー
「折れちゃったゴボウは商品としては…?」
大西さん
「短いサイズの規格があります」
カエデ「良かった!」
リーダー「中どうなってる?」
カエデ「水分がある!」
リーダー
「カエデが折ってくれたおかげで
こうした所まで観察できたよ」
とれたての春堀りゴボウを素揚げにして、
試食してみることに!
果たして、その味は…?
リョウ「おいしい!甘いっ!」
カエデ「甘い」
リーダー
「うま~~い!!大地の味だ…」
もうあぐりっこ止まりません…
リョウ「うまいっ!」
じゃじゃん!もんすけです!
洞爺湖町で収穫される、春堀りゴボウ。
その栄養価について、
札幌保健医療大学・栄養学科の教授、
荒川先生に聞いてみたよ。
荒川義人教授
「ゴボウに含まれる成分で注目されるのは
イヌリンという食物繊維。
これはお腹の働きを高めてくれたり
お腹の中にすむ善玉菌を増やしてくれたりする
作用があります。
ポリフェノールも多く含まれていて
体の中で酸化反応を抑えてくれて
老化を防いでくれたり
動脈硬化などの生活習慣病を防いでくれます。
ポリフェノールみたいなものが
アクとなって出てくるんですど
ホウレン草のようにアクをしっかり抜く方が
体にいいですよってものではなくて
むしろアクのほうが体に
いい成分も入っているので
お好みに合わせて利用するのがいいですね。
色々な食べ物が中国から伝わっていますが
中国でさえゴボウを食べる習慣がない!
ゴボウを食べるのは日本人だけなので
世界でも珍しい国民と言えるかもしれない」
現代人に不足しがちな食物繊維!
ゴボウをたくさん取り入れて、
みんなも健康になろうね!