あぐり王国 放送内容

2017ǯ0506土
食べたら止まらない!ふくよかなゴボウ


洞爺湖町で春に収穫される「春掘りゴボウ」。
食用として「根」の部分を食べるのは、
日本人だけと言われています。

洞爺湖町では、秋に6割を収穫し、
残りの4割をそのまま畑で越冬させます。
雪解けを迎え二度目の収穫期を迎える春には、
さらに養分を吸収し、
丸々と太ったゴボウになっているのだとか。

さらにその太さには、ある栽培の秘密が…!





大西さん
「種を普通のゴボウよりも
 広い間隔にまくんです。
 そうすると太くなるんです」

リーダー「へええ」

大西さん
「普通は4センチの間隔でまきますが
 8センチでまきます」

リーダー
「普通の間隔の倍。すると倍以上になる」





主に加工用として出荷されることが多い、
洞爺湖町のゴボウ。
1本1本を太くすることで、加工しやすく、
使える分量も増えるように工夫しているんです。
そもそも、春に収穫する理由とは…?

大西さん
「秋にも収穫するんですが
 そのまま夏までおくと品質が低下したり
 腐ったりすることもあるので
 春にも掘って、それを貯蔵して
 年間が出荷できるようにしているんです」

リーダー
「通年出荷できるし鮮度持ちもいいんですね」


「春は春で新鮮なゴボウが食べられる!」





大西さん
「雪解け水を吸って
 みずみずしい感じはあります」

リーダー「いいですね」





リーダー
「今みたいに一本一本掘れる?」

リョウ「掘れない…」

カエデ「一日…2本!(笑)」





根がついたまま越冬させることで、
養分を吸収し、太くてみずみずしい
ゴボウになるのだとか…
あぐりメンバーも収穫してみます!

ボキッ

カエデ「あああ~折れちゃった…」

リーダー
「折れちゃったゴボウは商品としては…?」

大西さん
「短いサイズの規格があります」

カエデ「良かった!」





リーダー「中どうなってる?」

カエデ「水分がある!」

リーダー
「カエデが折ってくれたおかげで
 こうした所まで観察できたよ」





とれたての春堀りゴボウを素揚げにして、
試食してみることに!
果たして、その味は…?

リョウ「おいしい!甘いっ!」
カエデ「甘い」

リーダー
うま~~い!!大地の味だ…」





リーダー
「甘み・みずみずしさ、
 そしてふくよかさ。
 大地のパワーをしっかり閉じ込めている」



もうあぐりっこ止まりません…

リョウ「うまいっ!」





じゃじゃん!もんすけです!
洞爺湖町で収穫される、春堀りゴボウ。
その栄養価について、
札幌保健医療大学・栄養学科の教授、
荒川先生に聞いてみたよ。

荒川義人教授
「ゴボウに含まれる成分で注目されるのは
 イヌリンという食物繊維。
 これはお腹の働きを高めてくれたり
 お腹の中にすむ善玉菌を増やしてくれたりする
 作用があります。
 ポリフェノールも多く含まれていて
 体の中で酸化反応を抑えてくれて
 老化を防いでくれたり
 動脈硬化などの生活習慣病を防いでくれます。
 ポリフェノールみたいなものが
 アクとなって出てくるんですど
 ホウレン草のようにアクをしっかり抜く方が
 体にいいですよってものではなくて
 むしろアクのほうが体に
 いい成分も入っているので
 お好みに合わせて利用するのがいいですね。
 色々な食べ物が中国から伝わっていますが
 中国でさえゴボウを食べる習慣がない!
 ゴボウを食べるのは日本人だけなので
 世界でも珍しい国民と言えるかもしれない」

現代人に不足しがちな食物繊維!
ゴボウをたくさん取り入れて、
みんなも健康になろうね!




(C)HBC