リーダー
「お邪魔しま~す。
今まさにマルチングの上から
苗を植えているところだあ」
ミニトマトや大豆などを生産する鳥羽光生さん。
ハウスではミニトマトの苗を植える作業が
始まっていました。
リーダー
「ハウスがとても新しいなあと思って」
鳥羽さん
「できたばっかりです!
12棟ほどハウスがあったんですけど
昨年の水害の時に
全部ペタンコに潰れて…
まだ全部できていないんですけど
できたハウスから苗を植えている所です」
リーダー
「ここは水害時はどんな状況だったんですか」
鳥羽さん
「ハウスのある場所には
川の砂が堆積していたんですよね。
畑のところは3mくらいの深さの
川になっていた…」
鳥羽農園では、水害によって
12棟すべてのビニールハウスのほか、
倉庫1棟とトラクターなどの重機も、
濁流にのみ込まれてしまいました。
順調に生育していた大切な作物も
すべて失った去年の水害。
実は被災した2016年は鳥羽さんにとって
大きな節目となる年でもあったんです。
リーダー
「鳥羽さんは南富良野町出身の方?」
鳥羽さん「静岡から来たんです」
リーダー
「一から農業を始められてですね
農業を初めて何年くらい?」
鳥羽さん
「去年で10周年だったんです」
あぐり一行「ええええ」
鳥羽さん「記念の年だったんですけど…」
静岡県から移住し、
去年で営農10年目を迎えた鳥羽さん。
ゼロから始まった農業でしたが、
ビニールハウス12棟と4ヘクタールの畑で
営農できるまでになった矢先…
今回の水害が発生。
それでも鳥羽さんは、
農業を諦めることはありませんでした。
鳥羽さん
「農業を10年やっていて、
仕事として楽しいっていうのもあったし。
他の仕事は考えられなかった」
リーダー
「今私たちがいる土はどうなっているの?」
鳥羽さん
「(水害で)堆積した砂は完全には
取り除かれてはいないので
今まで通りか?といわれれば
そうではないけど
もとの土が残っていたのは…
不幸中の幸いだったと思います」