大道教授
「今から植えるサツマイモは10品種あります」
リーダー
「これまで9年間、番組をやっていますけど
サツマイモの定植は初めてです!」
大道教授
「北海道でもサツマイモの栽培が増えています。
今日のこの苗も道南農業試験場で育苗したのを
送ってもらって、
共同で品種比較試験をしてます」
リーダー
「皆さんは最新の農業を習っているんですね」
大道教授「ですね~」
学生「はい!」
北海道では珍しい作物も積極的に取り入れ、
栽培実習する拓殖短大。
これからの時代を担う学生たちに、
北海道農業の新たな可能性を見つけてほしい
という期待もあるんです。
大道教授
「実際に植えていきたいと思います。
『紅あづま』の班!!!
紅あづまっどこだ!!
ちょっと植え方説明するからっ!」
リーダー
「なかなか聞いたことない…
おいっ紅あづまっ(笑)」
大道教授「土は手で掘ってもらいます」
リーダー「手で掘ります」
大道教授
「横によっこ しておいてください」
リーダー
「横に“よっこ”です。
いま笑うとこ!!」
大道教授
「4節を斜めに植えて…
葉を必ず上にだす。いいでしょうか?
では各班やってください」
学生「はい」
リーダー「返事が太いですね」
この日の実習は「サツマイモ」と「落花生」の
苗の定植作業。それぞれ、ただ栽培して収穫する
ことが目的ではなく、複数の品種を植えたり、
育成方法を変えたりしながら、
成長過程や大きさ、収量などに、
どのくらい違いが出るのかを比較調査するんです。
リーダー「簡単?」
沼畑さん
「難しいですね。うまく定植できないと
枯れる事もあるので結構難しいですね」
すると手さばきの素晴らしい学生が…
リーダー
「毎日やっているんですか?」
水稲農家の後継者 河合輝(あきら)君
「はい!毎日やってます。
サツマイモは初めてです」
リーダー「ご実家はどこですか?」
河合くん「ぼくは石狩市です」
リーダー「学校は楽しいですか?」
河合くん「楽しいです!!」
森「良い笑顔ですね~♪」
大道教授
「うちの場合は栽培している野菜は
一か月おきに苗を数株ずつ掘ってみて
どういう風に花が咲いて実がなるか…
最初こんな小さいのが
だんだん大きくなるのを観察していく」
リーダー「それは農家さんはしないわ…」
大道教授「農家では出来ないですね」
リーダー
「もったいないような気もしますけど
それが勉強なんですね。
大学で学ぶからこそ出来る!!」
ちなみにコチラは、2年生の時間割表。
英語や法学などの科目もありますが、
ほとんどの時間を畑での実習に充て、
それぞれの学生が
将来を見据えて科目を選択します。
もちろん実習だけではなく、
経営学や栄養学など、
座学での講義も交えながら、
後継者以外の農業初心者となる学生も
対応できるよう、多角的なカリキュラムが
組まれているんです。
神奈川県出身 柳沢 紬(つむぐ)くん
「実家は農家ではないですけど
将来は農業に携わっていきたいです。
ゆくゆくは東南アジアで農業を教えたい!」
リーダー「ビジョンがすごい」
柳沢くん
「東南アジアの稲作は収量が安定しないので
そういった研究に携わって安定させたい」
リーダー
「すげー楽しみじゃん。
番組が続いていたら
東南アジアまで取材に行くからね!!」
柳沢くん「ぜひお願いします!!」