ここから、固体と液体に分けるため、
専用の道具を使い、
サイコロ状に切っていくのですが、
ここでもブルーチーズ作りならではの特徴が…
伊勢さん
「この牛乳のバットと呼ばれる容器ですが
それに合わせた専用のカッターです」
リーダー
「円形になってるの?
四角いのは見た事あるんです!」
伊勢さん「それが一般的ですね」
伊勢さん
「これがブルーチーズ専用のバットで
あとで作業していくと分かるんですが
ブルーチーズを作るためには
絶対必要な形なんですね」
一般的なチーズが、
直方体のバットでつくるのに対し、
ブルーチーズの場合、
半円筒形のブルーチーズ専用のバットで作ります。
ここからの作業に、
その理由が関係してくるということですが…
伊勢さん「一気に…」
スウウウウウウウウウ~~
(カッターを一気に引く)
あぐり一行「ええええええ~」
森
「表面は何も変わってないですけど…」
リーダー
「これはあれですか?昔でいう
切ったのに切られた方は分からない!」
伊勢さん
「チーズはまだ切られたことに
気付いてないと思います」
リーダー「すげえ」
このあと、縦にも切れ目を入れ、
さらに細かくカットし、
大きなヘラで攪拌していきます。
伊勢さん
「さっきの半円形状の理由なんですけど
ブランコのように
粒を行ったり来たりさせて
粒同士をぶつけ合わせるんです。
そうすることで粒の表面に膜が張る!」
伊勢さん
「なのでこれはブルーチーズしか作れない!」
ブルーチーズをつくるには、
青カビをより繁殖させる必要があります。
そのため、チーズが結合しないよう、
粒同士をぶつけあい、
あえて隙間をつくることで、
通気性を良くし青カビの繁殖を促すんです。
これは、粒同士の隙間を作らない一般的な
チーズづくりとは真逆の製造方法なんです。