



タマネギ列車。生産量24万トンのうち、
およそ15万トンのタマネギを運ぶ、
重要な輸送手段のひとつです。
タマネギ列車は、
北見から旭川までの区間を結ぶ列車で、
そこから札幌を経由し、海を越え、
全国へと運ばれていきます。

北見市民の方へインタビュー
「地方に行くことがあるけど
市場で北見のタマネギを見ると
おっ!北見のあるぞ!って思う」
「北見って書いてあるタマネギの箱を見ると
あそこで作ってるのが、
ここに運ばれてるんだ!って思う」
「タマネギ列車があることによって
みなさんに美味しいタマネギをお届けできる」
(リーダー)
タマネギ列車は、北見の皆さんにとって、
誇らしい存在なんですね。

タマネギ列車の運転士のひとり日野章夫さん
運転士歴40年以上になる大ベテランです。
日野さん
「これは単弁と言って機関車だけのブレーキ。
これは貨車にも機関車にもかかる自動ブレーキ。
これはノッチ、アクセルだね。
これは逆転機で前進後進の切り替え…
以上、そんなもんだね(笑)」

(リーダー)
北見のタマネギにとって、
大切な役割を果たしている、運転士さん。
どんな思いで、運転しているんでしょうか?
日野さん
「長年運転してきたらね…
今年の収穫量はどうなのかなって
畑を見るようになったよね」
久保田 新一さん
「ここ何年かは水害があったとかさ
すごく被害が多いでしょ。そうなると
今年は大丈夫かな?と思うよね」

日野さん
「この品物をきちっと流通ルートに乗せる。
それを正しく運行して定時について…
そういう責任感は大きいよね、運転士は。
貨物は財産だからね。
会社にも生産者にとっても…
我々にとっても財産みたいなものだから
大事にして持って行かないといけない…」
「財産を運ぶ思い」…。
タマネギも生産者も嬉しい言葉でしょうね!

日野さん「行ってきます!」
そして今回特別に日野さんと久保田さんが
担当する旭川までの区間、
タマネギ列車への同乗を許可して頂きました。
お邪魔します!
なんかちょっと緊張しますね~
久保田さん「はい!それでは発車します」
日野さん「はい発車!宜しく頼みますよ!」

ピーーーーッ
(森)
午後7時、いよいよ北見駅を出発。
およそ5時間をかけ旭川へと向かいます。
タマネギと子ども達の手紙をのせた
長い旅が始まりました。

日野さん
「4ノッチくらいで固定しておこうかい?」
久保田さん「大丈夫みたいです!」
日野さん
「じゃあ切ります。
あとは滑ったら言ってください」
久保田さん「はい了解!」
カンカンカンカン…
ガタンゴトンガタンゴトン
ブワアアアアアアン