あぐり王国 放送内容

2018ǯ0324土
ふわふわ雪を圧縮するとどうなる?



「大きなトラクターが動いてますけど…」

リーダー
「ただただトラクターがゆっくり
 走っているようにしか見えませんけど」





下田さん
「これは“雪踏み”といって
 雪を踏んで潰しているところです」

ジェシチャーをしながら説明する下田研究員。





リーダー
「雪をつぶしている?」

なぜか下田研究員のジェスチャーが
うつってしまったリーダー(笑)





下田さん
「ここはジャガイモを植えていた畑です」

リーダー
「もともとはジャガイモ畑なんだあ。
 それを重機で雪を踏み固めてる。
 何のために??」





下田さん
「ジャガイモって収穫する時に
 こぼれることがあって
 それが芽をだすことを“野良イモ”と言います」

下田研究員の指先に注目!
野良イモを人差し指を立てて表現(笑)





リーダー
「下田さん
相当キャラいいですね!」



野良イモとは、
収穫しきれずに畑に残ったジャガイモが、
翌年また芽を出してしまうイモのこと。
放っておくと病害虫が発生する原因となるため、
手作業で抜いたり、農薬を使ったりと
大変手間のかかる厄介モノなんです。



リーダー
「その野良イモとトラクターが
 結びつかないんです」

下田さん
「雪が積もっていると
 土の中がすごく暖まってしまうんです。
 雪を圧縮することで
 土を凍らせようとしているんです」

あぐりっこ「ええええ」

リーダー
「雪は逆に土にとって暖かいんだ」





リーダー
「でも、ふわふわの雪がギューってなっても
 変わらないじゃないかな?」

下田さん
「でもやっぱり…
 ふわふわの布団より
 せんべい布団の方が寒いですよね?」

リーダー「あはははは」

森「そりゃそうだ(笑)」





野良イモは土の温度がマイナス3度以下になると、
死滅します。
しかし、温暖化の影響や、積雪が多くなると、
雪が布団代わりになり、
土の温度は意外に高いままなんです。



そこで、この雪踏み作業を行うことで、
雪の断熱効果を弱めて冷気を伝わらせ、
土を凍らせる
んです。


(C)HBC