あぐり王国 放送内容

2018ǯ0324土
イモの種ってどんなの?


畑作物を中心に研究を行っているということで、
続いてはこちらの温室へ…

リーダー
「お邪魔しま~す。色々なってるよ」

研究員のひとり田宮誠司さん。
温室には、たくさんの鉢が並んでいますが、
こちらで行っている、農業研究とは…?

リーダー
「すごいキレイに何か咲いてますね」

アイコ「え~何だろう?」

マナミ「花がめっちゃキレイ」





アイコ「ズッキーニとか?」

田宮さん「ズッキーニではないです…」

マナミ「ジャガイモ?」

田宮さん「その通りです!」

パチパチパチ…





そうなんです!
冬の温室で栽培されていたのはジャガイモ。
しかし、一般的なジャガイモの栽培とは、
まったく違う目的が…!

森「ジャガイモ育てるのにこういう風にする?」

田宮さん
「普通はしません。
 普通はどうやって植えますか?」

アイコ
「土に種イモを埋めて育てる!」





田宮さん
「はいそうですね。
 私たちはジャガイモの新しい品種を 
 つくっているので…
 を咲かせて種を取るんです」

リーダー「ジャガイモの種??」





品種改良には、種イモではなく、
種そのものが必要ということなのですが、
一体、ジャガイモのタネとは…?

田宮さん
「この花に花粉をかけることで
 こんなかわいい実がなるんです!」

アイコ「え~トマトみたい!」

田宮さん「切ってみると…」

アイコ「本当にトマトみたい!」

田宮さん
「この小さいのがジャガイモの種!」

リーダー「これがジャガイモの種ですか!」





田宮さん「これが実物の種です」

リーダー
これだああああ~
初めてみた!すごい!初めてみた!すごい!
 これ普通みれませんよ、なかなか」





田宮さん
「これが新しい品種を作るもとになる!」

森「こんな小っちゃいんですね」





ジャガイモの品種改良の場合、
既存の種イモでは、
同じ特徴のイモができるので、
タネそのものを変える必要があります。

そのため
違う特徴の雄しべと雌しべを掛け合わせて、
できた実からタネを取るんです。
こうして、毎年およそ300通りを掛け合わせ、
新品種が出来るまでには、大変な年月が…!





田宮さん
「種を取ってから約11年かかります!」

リーダー「いや~~ん」





リーダー
1歳の頃からやってた研究が、ようやく…」

あぐりっこ「えええええ(ため息)」

マナミ「かなり時間かかる…」

アイコ「大変そう…」





さらにそこから、
スーパーで買えるようになるまでには、
ご覧の過程をたどります。

研究所でできた種から、
原原種(げんげんしゅ)と呼ばれる、
病気のない種イモがつくられます。
そこから種イモ栽培農家、
そして、ジャガイモ生産者に渡り、
私たちが食べるジャガイモが出来あがるんです。

なんとここまで、
20年近くの歳月がかかっていたんです!





リーダー
「このイモをモリサキと名付けようと思う。
 それがスーパーに並ぶまでに20年かかる…」


「販売される頃にはリーダーはおじいちゃん…

リーダー
やかましいわっ!!
 まだいて良かったわ…」




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