畑作物を中心に研究を行っているということで、
続いてはこちらの温室へ…
リーダー
「お邪魔しま~す。色々なってるよ」
研究員のひとり田宮誠司さん。
温室には、たくさんの鉢が並んでいますが、
こちらで行っている、農業研究とは…?
リーダー
「すごいキレイに何か咲いてますね」
アイコ「え~何だろう?」
マナミ「花がめっちゃキレイ」
アイコ「ズッキーニとか?」
田宮さん「ズッキーニではないです…」
マナミ「ジャガイモ?」
田宮さん「その通りです!」
パチパチパチ…
そうなんです!
冬の温室で栽培されていたのはジャガイモ。
しかし、一般的なジャガイモの栽培とは、
まったく違う目的が…!
森「ジャガイモ育てるのにこういう風にする?」
田宮さん
「普通はしません。
普通はどうやって植えますか?」
アイコ
「土に種イモを埋めて育てる!」
田宮さん
「はいそうですね。
私たちはジャガイモの新しい品種を
つくっているので…
花を咲かせて種を取るんです」
リーダー「ジャガイモの種??」
品種改良には、種イモではなく、
種そのものが必要ということなのですが、
一体、ジャガイモのタネとは…?
田宮さん
「この花に花粉をかけることで
こんなかわいい実がなるんです!」
アイコ「え~トマトみたい!」
田宮さん「切ってみると…」
アイコ「本当にトマトみたい!」
田宮さん
「この小さいのがジャガイモの種!」
リーダー「これがジャガイモの種ですか!」
田宮さん「これが実物の種です」
リーダー
「これだああああ~
初めてみた!すごい!初めてみた!すごい!
これ普通みれませんよ、なかなか」
田宮さん
「これが新しい品種を作るもとになる!」
森「こんな小っちゃいんですね」
ジャガイモの品種改良の場合、
既存の種イモでは、
同じ特徴のイモができるので、
タネそのものを変える必要があります。
そのため
違う特徴の雄しべと雌しべを掛け合わせて、
できた実からタネを取るんです。
こうして、毎年およそ300通りを掛け合わせ、
新品種が出来るまでには、大変な年月が…!
田宮さん
「種を取ってから約11年かかります!」
リーダー「いや~~ん」
リーダー
「1歳の頃からやってた研究が、ようやく…」
あぐりっこ「えええええ(ため息)」
マナミ「かなり時間かかる…」
アイコ「大変そう…」
さらにそこから、
スーパーで買えるようになるまでには、
ご覧の過程をたどります。
研究所でできた種から、
原原種(げんげんしゅ)と呼ばれる、
病気のない種イモがつくられます。
そこから種イモ栽培農家、
そして、ジャガイモ生産者に渡り、
私たちが食べるジャガイモが出来あがるんです。
なんとここまで、
20年近くの歳月がかかっていたんです!
リーダー
「このイモをモリサキと名付けようと思う。
それがスーパーに並ぶまでに20年かかる…」
森
「販売される頃にはリーダーはおじいちゃん…」
リーダー
「やかましいわっ!!
まだいて良かったわ…」