あぐり王国 放送内容

2018ǯ11��17����土��
呼吸している米を消耗させない!


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さて施設の内部に入っていきますよ

村椿さん
「これが“もみすき機械”と言います。
 ここでもみすりをしています。
 上からもみが流れてきます」





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村椿さん
「機械の真ん中の小さなところで
 もみ殻をむいています」

リーダー「えっ?どうやって」





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村椿さん
「2つの大きなロールがついてます。
 左側がすごく速く回っています。
 右側がゆっくりです。
 この回転の差でもみ殻を剥いてます」

あぐり一行「へえええええ」





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モミ摺り機から出てきた玄米は、
機械によって重さや色合いが検査され、
品質の良いものが選別されていきます。

厳選された玄米は、
強力なマグネットが設置されたレーンを通り、
改めて異物が除去されます。





��紙袋などに詰めて、いよいよ出荷…
という前にも、
ランダムにサンプルを抜き出し、
人の目で品質を検査します。



��こうしてようやく安全安心な北海道米が、
全国のメーカーや小売店などに出荷されるのです。




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さて、今回のテーマは「米の保存」。
施設全体を操作する部屋でお話しを伺います。

村椿さん
「低温貯蔵という方法で保存しています。
 ここでは冬に5℃まで温度を下げます。
 そして翌年まで5℃の温度で保管されるので
 来年の7月末であっても5℃のまま貯蔵されます」


「そもそもなんで低温じゃないとダメなんですか?」





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村椿さん
「そこが一番重要なところなんです。
 実はお米は呼吸をしています。
 エネルギーをすごく使うんですね。
 そうすると実は(呼吸をすると)
 どんどん劣化してしまうんです。
 なので温度を下げるほど呼吸しなくなる!
 そうすると刈りたての鮮度のいいものが
 そのまま秋から翌年まで保管できるんです」

森「確認とかするんですか?」

村椿さん
「そのためにサイロの中に温度計が入ってます。
 1つのサイロに8カ所の温度が分かるように
 なっています」





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22本あるサイロそれぞれの、
上から下まで8カ所に温度センサーが設置され、
24時間、モミの温度を監視します。

モミを荷受する秋、サイロの中はおおむね10℃台。
その後、冬の外気を利用して温度を下げ、
翌年の荷受時期までその温度を保ちます。
1万トンものモミを低温貯蔵するシステムがあって、
おいしい北海道米を、
年中、全国に届けることが出来るのです。





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村椿さん
「丹精込めておいしいお米を作ってくれている
 農家さんの大事なものをこういった低温貯蔵で
 キチンと管理しながら、みなさんには
 美味しいお米をたくさん食べてもらいたい!
 そんな思いで作業をしています」

リーダー
「秋だけじゃない。
 新米の美味しさが翌年まで続いていることが
 分かったからね。年中いつでもどこでも
 美味しくお米をいただきたいですね」





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じゃじゃん もんすけです!
今回勉強した保存技術が、
北海道米の躍進にどれだけ役立ったのか、
上川ライスターミナルの設立にも携わった、
北大の川村特任教授に、聞いてみたよ。

北海道大学 川村周三特任教授
「もともと品質としておいしくなっていた米で
 栽培技術によって美味しいお米を北海道で
 作れるようになってきたんですが
 収穫後のところで貯蔵していた米の味が
 落ちてしまえば、
 また評価が悪くなってしまうので
 収穫後味が落ちないような貯蔵をすることで
 結果的に北海道の米の評価が
 高くなってきたと思います」

品種、農業技術、そして保存技術。
全てが充実したからこそ、
北海道米は全国的な人気者になったんだね。
なんだか誇らしいな。



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