2019ǯ0309土
半田ファームのこだわりのチーズ作り
十勝南部にある酪農が盛んな町、大樹町。
そこに牧場とチーズ工房が
併設されている半田ファームがあります。
チーズの原料は、もちろん
牧場で搾ったミルクです。
半田さん
「今日の朝絞った牛乳を殺菌して
中に乳酸菌をいれた状況です。
時間がかかってないということは
牛乳に対するストレスが軽減されていて
生乳をそのまま使えるのは
大事なことになっています。
その中に豆腐でいうところの“にがり”
みたいな凝固剤のレンネットを入れて
液体から固体に変わります」
中学生の頃からチーズ作りの手伝いを
していたという半田さん。
高校卒業後、フランスの大学で4年間、
チーズの作り方を学びました。
半田さん
「だんだんとチーズっぽくなってきます」
半田さん
「これの中に入っている水分の量…
握って固まるか?結着するか?」
半田さん
「これって菌で動かしているので
生き物みたいな感じですね」
牛乳から分離された固形分がチーズの素。
脂肪やたんぱく質など、
牛乳の栄養分が凝縮されています。
200リットルのタンクから、
わずか20キロの固形分を抽出。
これを型にはめ、機械などで圧力をかけて
さらに水分を抜くと固くなり形が整います。
その固まったモノを塩漬けにして、
熟成庫で熟成させます。
半田さん
「だいたい1週間くらい経つと乾いてきます。
これが1か月くらい経ってくると
少しずつ外皮ができ始めます。
2~3か月たつと…こうなります。
これが今販売しているやつで
ちょうど8か月!
2~3日中には出荷されますね」
種類ごとに適した熟成期間を経て、
チーズが出来上がります。
主力商品の名前、
「チモシー」「オチャード」「ルーサン」は、
牧草の名前。
父が始めたチーズ作り、兄が営む牧場。
半田ファームにしか作れない味わいが、
そこにはあります。
半田さん
「1996年からこのチーズ工房は動いています。
これをできるだけ長く!
それでいて生産量が伸びていって
多くのお客さんにチーズが届けられるように
なっていけたらと思います」
(C)HBC