あぐり王国 放送内容

2019ǯ0413土
ハウスの中に連携の技術が!


今回、あぐり王国が注目しているのは、
北大の、農学部と工学部の連携による、
農業技術の研究。
続いては、このビニールハウスでも、
研究の一端が見られるということで、
農学部の鈴木卓准教授にお話を伺います。




リーダー
「このビニールが赤い光を…」

鈴木准教授「それはまだですね!」

リーダー
「じゃあハウスでなく着目するのは?」

鈴木准教授「これですね!」

リーダー「これ?」




鈴木准教授
「隣の畜産施設でできた
 バイオガスを燃やして熱を作り…」




鈴木准教授
「熱でつくったお湯が循環されます!」




鈴木准教授
「その循環されたもので
 こちらの水耕栽培の肥料液を温めてます」




リーダー
「へええ~水耕栽培!やったなユウセイ。
 今回初めて農産物見れたぞ」

ユウセイ「待ってました!」




鈴木准教授
「これはロメインレタスとサンチュです」

リーダーが味見をすると…
「めっちゃうまい!」




ところで、いま話に出てきた、
水耕(すいこう)栽培って何?

リーダー
「水道の出口があって水が出てます」

鈴木准教授「これ肥料液なんです」




鈴木准教授
「ゆるやかなスロープが出来てます。
 というのも水を貯めちゃうと
 根っこが酸欠を起こしちゃいますから
 小川のように水が流れています。
 それで向こう側から出て、
 下に溜まってポンプで汲み上げられて
 ここにくる」

リーダー「循環してるんだ」

鈴木准教授
「循環すると根が酸欠にならない!」




鈴木准教授
「私は園芸が専門で野菜やフルーツを
 やっています」

リーダー
「そこに長谷川先生のように
 工学部の知識研究がやってくる訳ですね」

鈴木准教授
「そう。なのでここは断熱ハウスでもありますし
 地面!見てください。普通ハウスって土でしょ。
 まずこれの特徴の1つは透水性。
 工学部の技術なんですけど
 透水性のブロックで一面覆っている」
この水を通すブロックがあることで、
雑草が生えにくくなり、
水たまりも出来にくくなります。




水耕栽培などを用いて、
地面の土を使わない農業の研究が行われている
このハウスには、工学部の技術が、
ふんだんに生かされているのです。




鈴木准教授
「バイオガスの熱で真冬でもそこそこの温度で
 作物が凍らない程度に生育できるように…
 そういうことを考えてますね」

リーダー
「すげーバイオガス。バイオガス分かる?」

ユウセイ
「ちょっと分からないですね」

リーダー
「じゃあバイオガスが何なのかを
 見せてもらいたいです」



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