2019ǯ0608土
研究によってコストダウンにも繋がる!
植物の鮮度を保つMAフィルム。
それだけではない、驚きの実用性とは?
野田さん
「もう一つ大きな利点があります!
持ってみて下さい!」
あぐりっこ「せ~の!重い!です…」
リーダー「次は段ボールです」
あぐりっこ「せ~のっ!軽っ!!!」
あまりの反応の違いにリーダーたち大爆笑。
リーダー「全然重さ変わってますね」
氷を使わない分、1箱あたり5キロくらい軽くなり、
生産者や運搬業者の労働力が軽減されます。
また、容量は変わらずに箱が小さくなる分、
運搬費が抑えられるほか、
輸送コストがこれだけ安くなります。
リーダー
「1箱辺りのコストが200~250円近く下がってますよ。
ブロッコリーにすると…
10円以上変わってくる!」
あぐりっこ「ええええ」
リーダー
「ブロッコリーを10円安くしたんだよ!
この研究は!!」
野田さん
「これで実際に運んでくださっている
農協さんあるので嬉しいです」
現在、実用化されているブロッコリーに続いて、
アスパラやスイートコーンの、
MAフィルムを用いた研究が行われています。
さて、あぐり一行は、更なる研究現場へ。
森アナ
「次は温室に移動してきました。
ここからは江原さんにお話しを伺います」
リーダー「私達の前にある苗は?」
江原清さん「トマトの苗になります」
このトマトの苗は
温室で育てられた後、畑に定植。
7月下旬ころから収穫が始まります。
リーダー
「あれ?何かちょっと違いますね。
普通のトマト栽培でしたら
支柱を三角に立てて、そこにツルが巻き付いて
育っていきますよ」
江原さん
「みなさんが普段食べられる生食用のトマトは
普通北海道ではビニルハウスの中で支柱を立てて
茎を上に高く伸ばして栽培します」
江原さん
「ただこちらのトマトは
ジュースやケチャップなどの原料に使う
加工用のトマトの品種。
生食用と違って茎が植えに伸びない品種です」
リーダー「えっ!?そもそも違うんだ」
江原さん「全然違う特徴をもっています」
近年トマトジュースなどの需要が高まると同時に、
国内の加工用トマトの生産が
不足している状況とのこと。
江原さん
「本州では暑いこともあって
加工用トマトが作りづらい状況になっています。
そこで比較的涼しい北海道で
加工用トマトを広める取り組みを行っています」
森アナ
「加工用トマトのメリットは?」
江原さん
「皮が硬いという特徴があるので
収穫する際に、生食用より気を遣わずに
どんどんコンテナに詰めていけます!」
そのほか、ハウスや支柱が必要ないので、
設備コストの軽減!
畑に定植してからは栽培しやすいなど、
労働力の軽減も見込まれています。
(C)HBC