あぐり王国 放送内容

2019ǯ1130土
漁業者と農業者…何が出来るのか?


木が植えられた場所は網走川のすぐそばにあります。



そもそも網走川は、
津別町の阿幌岳(あほろだけ)を源とし…




美幌町と大空町を通り、
網走湖を経由してオホーツク海へ…

距離にして115キロを流れています。




網走の海の資源は、
その網走川や流域の環境によって、
大きく左右されると、
網走漁協の新谷(しんや)組合長は言います。




網走漁協 組合長
網走川流域の会 会長 
新谷哲也さん
「最近急激に短期間に大量の雨が降るようになった。
 そのことで農地が一気に崩れて、
 それが川に流れ込んでくる」
 



「それが川を経由して湖に流れ込む。
 この地域は必ず湖を経由して海に出てくる。
 だから湖が土砂で真っ赤に染まるような状態になって
 初めて上流対策をやっていかないと
 自分たちの漁業を守れないということに気付いた」




2001年9月。
台風15号による大雨が網走川流域を襲い、
土砂崩れによる泥水が網走湖とオホーツク海に流出。
海産物は、壊滅的な被害を受けました。
漁業者だけでは、どうにもできない災害対策。
そこで網走川の上流へと目を向けたんです。




新谷さん
「2006年(H18)頃から
 JAつべつさんに働きかけをしたんだよね。
 農家さんと漁業者ってなかなか難しくってね…」




「漁業サイドから言うと上流から負荷を受けた時、
 自分たちを守るために強く主張する所があって…
 でも農家さんにしたら
 自分たちの大事な畑を好きで崩落させた訳ではない」




「だから両方の問題として取り組んでいくことで
 JAつべつさんとは一緒に何年か議論をしながら
 お付き合いする形が出来上がった」




漁業者と農業者。

一次産業同士ではあるものの、
自分たちの産業に対する自負もあり、
お互いが理解し合うのには苦労があったと言います。



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