2020ǯ0229土
プラチナ触媒とは?
一行は札幌を離れ、北海道大学の学生が実習を行う、
余市町の果樹園へー。
5.7ヘクタールの広さを持つ果樹園では、
リンゴやブドウのほか、サクランボやナシなど、
たくさんの果物を栽培しています。
森アナ
「北大果樹園の貯蔵庫にやってきました」
リーダー「すごい量のリンゴが保管されてますね」
森アナ
「実はこのリンゴ。北大ならではの技術で
保管されているそうです!」
リンゴの貯蔵技術について、
北海道大学 触媒科学研究所の福岡淳教授に、
詳しく教えていただきます。
森アナ「触媒??」
福岡先生
「触媒とは例えば…
自動車の排気ガスを分解して無害化するところ、
あるいは石油からプラスティッチを作るようなものに
使われています」
リーダー「それとリンゴがどう関係するの?」
福岡先生
「リンゴを貯蔵しておくとエチレンが出てきます。
そのエチレンがリンゴ自身の熟成を
促進させることになり
最終的には腐敗まで進んでしまう…
触媒はそのエチレンを分解することができる!」
福岡先生
「“プラチナ触媒”と我々は呼んでるんですけど
これがそうです。
白いのが見えると思いますが、
これがシリカという粒です。
その上に黒い部分・プラチナの微粒子が乗ってる!
これが触媒です」
リーダー
「プラチナってあれですか?
私が出会った女性すべてにプレゼントしてる…
あのプラチナですか?」
森アナ「私は貰ってないです!」
リーダー「あなたはちょっと…」
リーダー
「っていうかチョー高いんじゃない?」
福岡先生
「加工費を入れて…この触媒ですと
1キロで10~20万円くらい…」
リーダー「高いっ!!!」
福岡先生
「これはうちの研究室で行った実験ですが
レタスとリンゴを箱の中に入れて
プラチナ触媒があった時となかった時を
比較・検討した断面図です。
10日間くらいの実験でこのような結果がでる!」
リーダー「マジで…」
この貯蔵庫では、室内の通気口に、
プラチナ触媒入りのケースを取り付けて
空気を循環させることで
リンゴの品質低下を遅らせているのです。
森アナ
「実際にプラチナ触媒の効果ってありますか?」
曾根先生
「リンゴの収穫は9月くらいから始まります。
シードルにするのは12~1月なので
数か月置いておかなければ、いけないです。
例年よりも傷みは少ないという結果は見えてます」
リーダー
「そうだよね。だってこれ去年のリンゴだよね!」
(C)HBC