2020ǯ0307土
イグアス移住地!
(森Na)
イグアス移住地には、
大きな鳥居を構える神社やお寺など、
異国の地でありながら、
日本情緒溢れる施設が点在しています。
さらに市街地のスーパーマーケットを覗いてみると、
日系移住者が暮らす街ならではの食品も、
数多く販売されているんですよ。
(リーダーNa)
棚にあるこの商品は…
梅のふりかけ…梅の塩漬け!?
そしてコレは~味噌って書いてある!
そしてそして…これはまさかの納豆ですね。
まるで日本のスーパーに来ているみたいですね。
(森Na)
200世帯を超える日系移住者が暮らす
イグアス移住地の総面積は8万7千ヘクタール。
畑作や牧畜など、農業を基幹産業とするこのエリアは、
パラグアイ最大の大豆産地です。
そんなイグアス移住地に北海道から移り住み、
農業を営んでいる方がいます。
白澤 彰一(シロサワ ショウイチ)さんです。
(リーダーNa)
どうもどうも!はじめまして!!
え~とココは大豆畑ですよね?
白澤さん
「大豆をいつ頃刈れるか見に来たんです。
これで天気がおいつけば、
明日の昼ぐらいから刈れるか…
それでもまだちょっと柔らかいです」
(森Na)
62年前に夕張から移住してきた彰一さん。
現在、親族(甥:雄二さん、正人さん、秀幸さん)と共に
イグアス移住地にある広大な畑で、
大豆やトウモロコシなどを生産しています。
目の前に広がる大豆畑を含め、
彰一さんが管理する畑の総面積は、
何と700ヘクタールもあるんです!
白澤さん
「これも50ヘクタール、
向こうにも50ヘクタール、
奥の方にも50ヘクタールある。
特別広いって訳ではないですけど…
まあこの辺では普通ですよ」
(リーダーNa)
いやいや、笑ってらっしゃいますけども
パラグアイでは一般的…なんでしょうが
正直、広すぎてちょっと想像がつかないですねえ~
サヤが綺麗に色づいている大豆が
実っているということは、
もうそろそろ収穫ですか?
白澤さん
「一応今から5日前に乾燥剤をまいたんです。
乾燥剤まいて天気上がり次第
刈ろうと思って今見に来たんですけどね…
だいたい8月の末ぐらいから植えて
12月末から収穫なんですよ」
(森Na)
今年は天候不良の影響で
1か月ほど遅れてしまったそうですが、
無事に収穫の時期を迎えたそうなんです。
この畑の広さは50ヘクタール。
収穫は大型コンバインで、
朝から日が暮れるまで数日間にかけて行われます。
彰一さんを含め、
パラグアイで生産する大豆の多くは食用油用で、
油を搾った後に出る大豆粕は、
ヨーロッパなどに輸出され、
家畜用の飼料として使われるそうなんです。
(リーダーNa)
なるほど~
食用が中心という北海道の大豆生産とは
少し違うんですね~
ほかに何か特徴的なことってあるんでしょうか?
白澤さん
「やはり赤土というのは地力が長持ちする。
だいたい20年肥料なしで作っているんです。
それから徐々に化学肥料を追加していった。
それから不耕起(ふこうき)栽培。
(土を)起こさないで、そのまま植える。
色々試験してみたらね、
起こした所も固い所に植えても
大豆の伸び度や収量はほとんど変わらないです。
今も不耕起栽培です。
白澤さん
「土壌はものすごくいいですね!」
(C)HBC