2020ǯ0613土
直播き栽培の特徴とは…
ここでまずは一般的な稲作についてお勉強。
リーダー
「播種(はしゅ)・育苗(いくびょう)と書いてます。
難しい漢字だけど、
種を播いて、苗を育てるってことです。
それを一般の農家さんはビニルハウスでやる!
苗がここまで伸びて成長したものを
いよいよ水田デビュー!!
田植えするのは5月下旬ごろですね」
その一般的な栽培を
移植(いしょく)栽培といいます。
移植栽培と直播(じかま)き栽培では、
仕事内容やスケジュールが大きく変わってきます。
熊谷さん
「移植の場合は、北海道の場合とくにですが
まず除雪から始まりますよね。
除雪をしてビニルをかけて、
(土を)乾かして、起こして、種を播いて
苗をたてる…
これが北海道の一般的な水稲(すいとう)栽培」
リーダー
「これ大変なんです。
苗づくりってすごく大変で人間と同じで
赤ちゃんとか幼稚園児みたいなもの。
それで立派な苗になって
小・中学校にデビューするみたいな感じ。
苗半作(なえはんさく)という言葉があって
この苗になるまで米農家さんは
半分くらい情熱を傾けて一生懸命苗を育てる!
人間の赤ちゃんと同じような所があります。
ところが、この直播(じかまき・ちょくはん)!
この栽培だと、どうなりますか?」
熊谷さん
「まず3月4月の作業がなくなります。
お休みして、5月からのスタートです!」
リーダー
「5月にいきなり種を水田にまく?」
リンタロウ
「え~全然こっちのほうがすごいラク!」
リーダー
「ラクだよなあ。
苗半作ないじゃないですか?
苗ゼロ作!!種まいちゃう!」
楽(らく)!と言っては
語弊があるかも知れませんが、
直播き栽培は、労働時間が短くなり、
ハウスなどの設備コストが軽くなる…
といったメリットがあります。
じゃじゃん!もんすけです!
移植栽培に比べて、
時間とお金がかからない直播き栽培!
これは、北海道の稲作にとって、
すごく大切なことなんだって!
妹背牛町で、直播き栽培をいち早く始めた
佐藤さんに詳しく聞いてみたよ!
妹背牛町直播き栽培の先駆者 佐藤忠美さん
「人手不足・農業人口の減少の中で
田植えをすることの手間、
ハウスで苗を育てる手間というのが
本当にたくさんの人出を要するということで
(直播き栽培による)省力化が
見直される時代になってきている!
妹背牛町では米生産者の約1/3が
直播き栽培を行っています」
省力化によって、人手不足解消の手段としても
期待されている、直播き栽培!
妹背牛町では、その発展のため、
より良い栽培方法を昔から研究しているんだって!
森アナ
「ではいよいよ種まきをさせていただきましょう。
こちらが種!これは今“もみ”の状態ですね」
熊谷さん
「一度浸水させ、水からあげた“もみ”です」
リーダー
「よ~く見ると、この“もみ”から
すこーし何か出てるの、分かるかな?」
ナオコ「白い…」
リンタロウ「これかなあ」
熊谷さん「芽ですね!」
リーダー
「これが種もみの芽が出てきている」
森アナ「こちらの品種は?」
熊谷さん
「直播き専用品種として
この度新品種『えみまる』が誕生しました!」
リーダー
「『えみまる』!話題のニューホープ!
何が期待されている米なんでしょうか?」
熊谷さん
「『えみまる』は低温、苗立ち性が良く
最終的に秋に多収米になる」
リーダー「多収米(たしゅうまい)とは?」
熊谷さん
「量が取れる!ということですね」
リーダー「実りが良いんだ」
ということで、北海道米、
期待の新品種にして、直播き専用の品種、
「えみまる」の種まきをします。
(C)HBC