2020ǯ0620土
命を守るための最新システム
牛さんのお尻から出ている黒いヒモ。
その正体は…
篠原さん
「牛の産道にセンサーを入れて
体温を計っています。
その体温情報を外に飛ばすための
アンテナがこの黒いヒモです」
篠原さん「これが産道に…」
森アナ「あああああ」
妊娠牛の産道に装着する体温計。
果たしてどのような機能が?
篠原さん
「実際にあそこに電波が飛んで
インターネット上で見られます。
体温が下がったりするとメールが届きます!」
リーダー
「メールがくるの?あれ何て書いてるの?」
篠原さん
「牛温恵(ぎゅうおんけい)というシステムです」
リーダー「それが端末に飛ぶ」
篠原さん
「これがインターネット上で見れる端末です。
これが体温の動きです」
森アナ「グラフになってますね」
篠原さん
「牛は分娩前24時間になると
体温が0.5度くらい下がると言われています。
その0.5度下がった兆候をこれで検知して
お知らせのメールが来ます」
リーダー「今日分娩ありますよって!」
篠原さん
「さらに子牛が産道を通ると体温が下がり
破水もすると、もっと体温が下がるので
『もうすぐ産まれますよ』というメールも来ます」
篠原さん「ここでストンと落ちます」
森アナ「あ~本当だ!!ストンと落ちてます」
リーダー「これ間違いなくわかるね」
リーダー
「するって~と…必ず立ち会えますよね!」
篠原さん「そうです!!」
酪農家の重要な仕事の一つに、
出産への立ち合いがあります。
ただ、いつ産気付くのか解らないので、
出産の近い牛を、
昼夜問わず見続ける必要があります。
そこに費やす、酪農家の精神的・肉体的な負担は、
とても大きいのです。
リーダー
「死産率ってどれくらいあったんですか?」
篠原さん
「色んな数字があるんですけど
うちの農場ですと約13%くらい…
ちょっと多いんですけど事故死があったんです。
牛温恵(ぎゅうおんけい)を導入して、
約3%で推移しています」
リーダー「グンと下がったんですね」
篠原さん
「我々もいつ産まれるかって
気が気じゃないんですよね。作業してても。
そういうのはスマホに飛んできますので!」
リーダー
「いっぱい牛がいるところだと
こんなに分娩を控えている子がいるんだ。
もうちょっとだねえ」
森アナ「頑張ってほしいですよね」
リーダー「頑張ってね!応援してるよ!」
(C)HBC