あぐり王国 放送内容

2020ǯ1010土
生産者さんも徹底したこだわりを貫く!


森アナ
「さあ私たちは今金男しゃくを生産しています
 『農事組合法人ぴりかファーム』の倉庫に
 来ています。生産者の西さんにお話しを伺います」

西政明さんは今金男しゃく作って55年!
大ベテランの生産者です。

リーダー
「今金男しゃくがGI登録された時は
 どういうお気持ちでしたか?」

西さん「嬉しい反面…守っていかないと…」

リーダー
「そうですよね。ブランドになったことよりも
 それを守り続けていく、これからが大変!」




森アナ
「そして私達の後ろにはジャガイモがいっぱい入った
 コンテナが山積みになってますけど、
 今ジャガイモは何をしている状態なんですか?」

西さん
「乾燥している状態です。
 風乾と言って約1週間熱をとり
 選別作業の時に皮むけがおきないようにしています」

リーダー
「あれでも待ってください。
 この話、さっき聞きましたよね?
 JAで集めてから5日間、
 乾燥させると言ってましたが…、
 西さんもう乾かしているよ!って
 話が繋がらないじゃないですか?」




佐藤さん
「そこがまたうちの厳しいところで
 特に収穫直後は熱をもっているので
 そのまま選別すると土がついていて
 腐敗や色の悪いものが見つけられないので
 よく乾かして出荷してもらっています」




佐藤さん
「ですので大変な時間と手間がかかります」

リーダー
「ですよね。
 このような資材も必要になりますし
 場所だって、管理だって必要になりますよ」

佐藤さん
「なのでこのような収穫に必要なコンテナ類は
 JAでリースをする形で対応させてもらってます」

リーダー&森アナ「なるほどねえ」




生産者は出荷する前に必ず1週間程度、
JAに出荷された後にも5日間以上、
ジャガイモを乾かすための貯蔵期間を設けるのが、
今金男しゃくのルール。

生産者が貯蔵する際も、
光に当てないよう遮光カーテンを用いたり、
巨大な換気扇で、ジャガイモが発する熱を逃がすなど、
収穫直後から徹底して品質保持に努めているのです。




今金男しゃくの栽培はまず、
3月末か4月初めから種イモをハウスで発芽させます。

その種を5月の上旬に畑に移植して、
そこから秋の収穫まで気の抜けない作業が続きます。




西さん
「雨が降ったら水切りをやったり、
 草が生えたら除草したり
 とにかく圃場をきれいにしておかないといけない!」




佐藤さん
「実は6~7月にかけて圃場検査というのを
 全圃場、畑作部会の役員で行っています!」

リーダー「全圃場ですか?」

佐藤さん
「今年の作付面積だと
 230ヘクタール(札幌ドーム約46個分)くらい!」

リーダー「えええええ」




佐藤さん
「小さいものや大きすぎるものは
 畑で均等に育たないので抜き取る!
 大変ご苦労いただいている作業の1つです」




リーダー
「やってるんですか…イヤじゃない?」

西さん「使命ですから!!」




品質のバラつきが無いよう、
丁寧に栽培されたジャガイモ。
畑ごとのサンプルでデンプン値を測り、
基準を満たした畑から収穫が始まります。

8月下旬から9月下旬にかけて、
天気の良い日にだけ収穫作業をします。




リーダー「収穫が終わるまでずっと大変?」

西さん「そうですね」

リーダー「収穫が終わったら?」

西さん「遊びに行きたいけど来年の準備が…」

リーダー「ずっと大変だ…」

森アナ
「1年中、今金男しゃくのことを考えているんですね…」

西さん「そうだね!頭から離れませんね」



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