あぐり王国 放送内容

2021ǯ0213土
♯604 新札幌乳業編 ①


森結有花アナウンサー
「大丸札幌店にやってきました。
 今回は札幌に根差した乳製品に注目します!
 “新札幌乳業”というメーカーがありまして
 札幌や札幌近郊の牧場で搾った生乳も使って
 乳製品などをつくっているそうなんです!」

森崎博之リーダー
「色んなスーパーとかでそこの製品が並んでいて
 うわ~って喜んで買い求めることもあるんです!」

森アナ
「大丸の乳製品コーナーには新札幌乳業の製品が
 豊富にそろっているとのことで見に行きましょう」





ということで早速、乳製品売り場へ案内して頂きます。

大丸札幌店 グロッサリーコーナー担当
松本慶一さん
「よろしくお願いします!」

リーダー
「たくさん牛乳がある!馴染みの商品もあるね」





松本さん
「こちらの商品が新札幌乳業の商品で
 のむヨーグルトもそうです」

リーダー
「種類豊富じゃないですか~
 僕はこの『さわやか牛乳』よく飲ませて頂いてます」

森アナ「おいしいですか?」

リーダー
「北海道の牛乳はどれも美味しいです。
 ただやっぱり札幌の牛乳だってことで嬉しく飲んでます」





森アナ
「これだけたくさん取り扱ってるということは
 売れ行きもいいんですか?」

松本さん
「そうですね。牛乳全体の約40%の売り上げが
 新札幌市乳業さんの牛乳となっておりますので…」

リーダー「全体の40%!すごい!」

松本さん
「牛乳はかなり好調に売れております」

リーダー「人気商品ってことですよね~」





牛乳、ヨーグルトのほか、チーズやバターなど、
新札幌乳業の様々な乳製品が並ぶ中、
人気商品の一つ「のむヨーグルト」を、
特別に店内で試飲させてもらいました。





リーダー
「うーん♪口に入った瞬間からさわやかさが半端ない!」





森アナ
「あ~ほんとだ!酸味がありますね。
 でも酸味だけじゃなく
 生乳のまろやかさがしっかりあってクリーミーですね!
 このヨーグルト、小林牧場と言う風に書いてます。
 新札幌乳業さんでは小林牧場さんの製品もたくさんありますよね。
 なので今回は新札幌乳業さんの美味しさを探るべく
 こちらの小林牧場さんにお邪魔したいと思います」





ということで、江別市にある「小林牧場」へ。
林を挟んだ向こうには、札幌市厚別区の住宅街が広がっています。

リーダー
「すぐそこ札幌だそうですよ。市外っちゃ市外ですけど
 ほんの一歩市外って感じ。すごい近かったですよね」





森アナ「小林牧場の小林さんです!」

リーダー「お邪魔いたします」

小林智行さん「宜しくお願いします!」





札幌近郊に広大な牧場があるって、ちょっと意外な感じがしますが…

リーダー「どう見たって道北・道東の景色って感じがしない?」

森アナ「大きな牛舎が立ち並んでいます」

リーダー
「私たちがよく見る馴染みの風景!
 ここが札幌のすぐそばだなんて…どうしてこんな町中で?」

小林さん
「ここから500m先はもう札幌市なんですよね。
 その辺りにもみじ台団地ができる前に
 そこで酪農をしていました」





小林さん「私の祖父にあたる時代から…」

リーダー
「そうかそうか!今はたくさん人が住んでいますけど
 その前は牧場だったんですね」




小林さん
「そうなんですよね。
 その後、厚別区上野幌に移転したのですが
 そこも厚別運動競技場や高速道路ができたので…」





小林さん
「そのあとに、この場所に移ってきました!!
 うちの親父も祖父も都心の近くから
 離れない方がいいという気持ちがずっとあり
 消費者と近く、
 繋がりが深くなればなるほどいいんじゃないか
 ということで近くでやっていたと話を聞いてます





小林さん
「ここの場所からうちの生乳を加工している場所が
 新札幌乳業という場所になるんですが
 ここから10分くらいの距離なんですよ」

リーダー
「近い!!
 ここで搾った生乳が10分の場所で牛乳になる!
 それはすごいわ」

小林さん
「ほんとに搾りたての生乳がすぐ加工できます」





年間およそ2700トンもの生乳を出荷している小林牧場。
ただ、そんな大規模な酪農を、マチの近くで営むことに、
問題は無いのでしょうか。

小林さん
「いま牧場には550頭の牛さんがいます。
 その中でお乳が出る母牛が約300頭います」

リーダー「多いですよね」

小林さん
「そうなると都心近くということでニオイの問題がありました」

リーダー「ニオイとおっしゃいますが、どうですか?」

森アナ「全然しないですよね!」

リーダー
「全くしないですよね。
 ここが牧場だと言われないと分からないくらい
 ニオイがないですよ!」





小林さん
「10年前にバイオマスプラントという
 牛の糞からメタン発酵させて発電したりとか…
 そのシステムを導入してから
 ニオイを軽減することができます!!」
 
このバイオマスプラントの働きは、
発電や匂いの軽減だけではなく、
酪農そのものに重要な役割を果たしています。





小林さん
「メタン発酵させると液肥ができます。
 土づくりの中でも
 土の中の微生物を増やして改善していくやり方と
 土の表面から液体肥料で微生物を増やしていくという
 2つの方法ができるようになって
 良質なエサがとれるようになりました」





小林牧場では、
牛の寝床に敷いて糞尿が混じった麦わらを
堆肥にして、
牧草・デントコーン畑で活用しています。





それに加えて、バイオマスプラントで出来る液肥も活用。

牛の排泄物を利用して良質な肥料を作り、
エサとなる作物を育て、
それを食べて健康に育った牛が良質な生乳を出す…
という効率の良い循環型酪農を実践しています。




(C)HBC