2021ǯ0213土
♯604 新札幌乳業編 ②循環型酪農の凄さ!
森アナ「カワイイ子牛さんがいる牛舎にやってきました」
小林さん「生後2か月半までの子牛がいます!」
リーダー
「待って待って!生まれたばっかりの子牛がいるじゃない!
パンダさんみたいな顔してるよ~カワイイわ!」
森アナ「今の段階で大事なことってあるんですか?」
小林さん
「子牛もおいしい生乳を飲ませてあげます!
子牛を生むと5日間は生乳を出荷できないんです。
その濃いお乳(初乳)を子牛に飲ませています!」
森アナ
「なんとなくイメージだと母牛の生乳は
(加工して)人が飲んでいるのかな?
だから子牛には粉ミルクを飲ませているのかな?と
思っていました」
リーダー
「確かに粉ミルクってよく聞きますよね。
粉ミルクをお湯でといであげる…
小林さん
「というのが普通なんですが
うちは分娩の頭数がそれだけ多くいるので
出荷できない生乳も多いので
その生乳を子牛たちに飲ませているんです!」
リーダー「へえ~すごいすごい」
小林さん
「メリットというのはそれだけ栄養価が高いんです。
免疫効果が高いので子牛にとってはいいことだらけ!
それと粉ミルクを買わなくてもいいというメリットもあります」
リーダー
「そして初乳を捨てなくてもいいということですよね」
といったところで、自称「哺乳名人」森アナが、
哺乳のお手伝いをさせてもらいます。
森アナ「はいこっち!ハイハイハイハイ…」
リーダー「名人、体勢おかしいですよ…」
森アナ「よしよしよし…」
リーダー
「これいい角度だな!!
卍(まんじ)マーク、出来てます!あははは」
さて卍マークの森アナを十分楽しんだところで
母牛がいる牛舎に移動してきました!
リーダー「大きくなりましたね」
森アナ
「美味しい生乳を出す牛を育てるために
大事なことはありますか?」
小林さん
「ストレスをかけないように育てることと
食べるもの、エサです!!」
小林牧場では、粗飼料(そしりょう)と呼ばれる、
牛の主食となるエサは自家製のモノを使っています。
リーダー
「ここの畑で育ったもの!牧草とデントコーンですね」
森アナ「やっぱり自家製だといいんですか?」
小林さん
「そうですね!自分のところで堆肥と液体肥料を作って
それを使って循環させているので
基本は牛の頭数と食べる量、
それと畑の面積は比例するので
堆肥が余ったりとか飼料が不足するとかならない!
うまくできてます!!」
その堆肥作りも小林牧場は徹底的なこだわりがあります。
小林さん
「堆肥というのも発酵させるのは微生物のチカラなんですよね。
その力を使って、土壌菌…自分のところにある菌ですよね。
その菌を使って発酵させるというやり方でやっています」
小林さん
「いい発酵をしていくと、いい分解をして
おいしいものになります!」
リーダー「美味しい堆肥?食べるんですか?」
小林さん
「食べはしないんですけど!あはは
植物が食べておいしい!」
良い土を作り、良い牧草を育てるのも、全ては牛の健康のため。
健康な牛から良い生乳が搾られ、
それがやがて私たちの元へ届くのです。
森アナ「搾乳をする牛舎にやってきました」
リーダー「うわ~キレイ!」
森アナ「機械がたくさん並んでいますね」
小林さん
「さっきみてきた牛がこれから入ってきます!」
森アナ「リーダー!やってきました!!」
リーダー「お邪魔してます!やっぱでかいね…」
森アナ「牛さんって高い位置にいるんですね」
小林さん
「そうです。高い位置にいるのは人の都合です。
腰を曲げてミルカーをつけなくてもいいように
立ったまま作業できるように…」
リーダー
「そうですよね。普通だったら…こうですもん!!!」
リーダー
「足元に潜り込まなければならないのを
目線の高さで作業できる!
さあミルカー装着しましたね…早い早い」
小林さん
「プロと素人の搾乳では牛のストレスが違うのですが
このミルカーでやれば牛にとっては同じ!」
リーダー「じゃあ誰がやっても?」
小林さん「誰がやっても一緒です」
リーダー「森アナがやっても?」
小林さん「一緒です!!」
森アナ「おおおお」
ということで作業してみると…
森アナ
「うわ~分かりました!
(ミルカーに)導かれるように…」
森アナ「スッと行くんですよね!!」
では搾りたての生乳をいただきます!
リーダー
「いただきます!
うわすごい!いい香りだ…」
リーダー「うまいね~じつにうまい!!」
森アナ「お~いしい~~」
森アナ
「飲み口がサラッとしているんですよね。
その後、ジワジワジワと出てくる味わい。
うま味が濃いですね~」
リーダー「うま味すごいね」
森アナ「味がしっかりしてます!!」
小林さん
「牛は人がちゃんと管理してあげれば
その分を返してくれるので一切手を抜かない!
この循環型酪農というのは祖父の代から
守っているやり方なので、
ずっとそのやり方でやっていきたいと思っています」
リーダー
「本当に美味しかったです。ありがとうございました」
(C)HBC