あぐり王国 放送内容

2010ǯ0109土
ビートは大規模農業に必要不可欠なのです


注目のエネルギー資源・
バイオエタノールの
仕組みについて
帯広の十勝産業振興センターで
学んだ一行。

続いては、去年から
本格稼働がはじまった
清水町の製造工場を見学!




28000平方メートルの
広大な敷地面積をもつ
十勝清水バイオエタノール工場。

こちらには、
原料となるビートの糖液が
隣接するホクレン清水製糖工場から
パイプで送られてくるのです。

 





北海道バイオエタノール
松尾さん
「このタンクに1万キロリットルの
 ビートの糖液を貯蔵できます。」



森崎
 「小麦は規格外ということで
  有効活用というこということが
  分かるんですが
  ビートの場合は砂糖に出来ますよね?
  バイオエタノールにしないで、
  砂糖を作ったほうがイイんじゃない?
  と素朴に思うのですが・・・」





北海道バイオエタノール
松尾さん
 「ビートからのバイオエタノール製造には
  大きな2つの理由があるんです。
  1つは砂糖は輸入品との兼ね合いで、
  砂糖の年間の出荷量が制限されています。    
  そのため、ビートを砂糖にしきれずに
  余ってしまうことがあるんです。」

森崎
「それならば
 ビートを作る量を減らしては?」


松尾さん
 「実はそれも出来ません。」





松尾さん
 「なぜならば
  ビートというのは北海道の
  基幹作物でありますが、
  輪作のために必ず
  育てる必要がある
  作物でもあるからです。」





輪作とは、ひとつの畑で異なる
数種類の農作物を順番に栽培すること。

農作物の種類を変えることにより、
土壌の栄養バランスがとれるため、
病原体・害虫などの被害をおさえ、
収穫量・品質が向上するのです。




突然ですが、
みんなは
“カーボンニュートラル”って
聞いたことあるかな?

これは、二酸化炭素の排出と吸収が
プラスマイナスで
ゼロになることを表しています。

例えば、植物が成長するときに
光合成で吸収する二酸化炭素の量と、
植物が燃える時に排出される量が同じならば、
大気中の二酸化炭素の総量は変わりません。

つまり、植物などから作られる
バイオエタノールはカーボンニュートラル!

農業にも大変な被害をもたらす
地球温暖化の防止にも、
期待されているんだって!



森崎
「松尾さん・・・冗談でしょ・・・?」


松尾さん
「いえいえ。せっかくなので
 この上から工場の全体像を
 見てもらいたいと思います。」



森崎
「何mあるの?」

松尾さん
「だいたい30mですね。
 原料の小麦を貯蔵するサイロです。」


(C)HBC