あぐり王国 放送内容

2010ǯ0109土
日本とアメリカではバイオエタノールの意義が違う


藤尾
「ようやく着きましたけど
 全然見えない!
  吹雪いていて!!」


森崎
「実はきのうココからの風景を
 撮影してあります。
 どうぞ!!」




 
 



松坂
 「ここで作られたバイオエタノールは
  どこで利用されているんでしょうか?」

松尾さん
 「すべて横浜に運ばれて、
  バイオガソリンの原料として
  使用されるんですよ。
  バイオエタノールを車の燃料として
  利用する場合は
  ガソリンに混ぜるのですが
  それには2つの方法があります。
  いま日本で主流になっているのは
  ETBE混合型というタイプなのですが
  それを製造可能な工場が
  横浜にしかないのです。」


一同
 「なるほどね~」



世界的にも注目される
バイオエタノールですが、
以前、大きな問題が起きて
クローズアップされました。

数年前、アメリカがトウモロコシを
原料にしたバイオエタノール製造を
急増させたことから
穀物価格の高騰が起こり、
世界中に大きな影響が出ました。

しかし日本では主に、
規格外などの農作物や
食用ではない米を原料にした
バイオエタノール製造が
行われているのです。




松尾さん
「これが純度99.9%以上の
 バイオエタノールです。
 ビートと規格外小麦を
 合わせても作ることができますし
 それぞれ1つずつでも
 作ることができるんですよ。」

藤尾
「原料が違っても
 同じ99.9%のエタノールが?」

松尾さん
「はい。そうなんです。」

森崎
「理論的には
 ガソリンに混ぜないで
 バイオエタノールだけでも
 車は動くんですか?」

松尾さん
「はい。海外では
 バイオエタノールだけで
 動く専用の車が既にあります。」



森崎
「倉庫にやって来ましたよ。
 松尾さん ココは?」


松尾さん
「残りカスから作られた
 飼料を保管しているところです。」






多くの企業が出資している
清水町でのバイオエタノール製造!
これらの活動の目的とは
いったいなんなのでしょうか?
事業の中心となっている
JAグループ北海道(JA北海道中央会)の
柴田さんにお聞きしました。



JA北海道中央会
柴田さん
「農業生産を拡大するには
 ただ作るだけでなく
 出来た農産物をきちんと
 売らなければなりません。」
 



JA北海道中央会
柴田さん
「売れ残ったりすると
 場合によっては
 捨てなければならないこともあります。
 もったいないことですよね。
 そのためにわたしたちは
 あらゆる手段を講じて
 売る努力を続けています。」




JA北海道中央会
柴田さん
「これまでビートは砂糖原料としてだけ
 使われていました。
 今回見ていただいたように
 私たちは燃料用バイオエタノールという
 新しい使い道を開拓しました。
 ビートや米などを
 さらに有効活用することが
 できるようになります。
 バイオエタノール事業の開拓により
 農地の有効利用を進め
 一層の農業振興を
 はかっていきたいと考えています。」



森崎
「きょうはバイオエタノールのこと
 いろいろ詳しくなったね!
 じゃー最後に。」


一同
「バイオエタノーーーーール!!」


(C)HBC