あぐり王国 放送内容

2010ǯ0320土
全国的にも珍しい!? 町内一貫生産のこだわり


そばの産地として有名な鹿追町。
こちらは十勝を代表する
一大酪農地帯でもあるのです。



とかち鹿追牛とは
どんなブランド牛なのか?
一行はホルスタインを専門に扱う
北斗センターへ移動。
教えていただくのは
高品質な肉牛生産のサポートを
行っているJA鹿追町の猪俣さんです。



森崎
「とかち鹿追牛って
 一言で言うと
 どんな牛ですか?」

JA鹿追町 猪俣 敏之さん
「鹿追で生まれた子牛が
 このセンターで育てられ、
 肉として出荷される-
 生まれも育ちも鹿追町と
 言うのが特徴です」





猪俣さん
「しかも鹿追牛は2種類います。
 1つはホルスタインのオス。
 もう1つは交雑種です」

 交雑種とは
 (鹿追町の場合)
 ホルスタイン種のメスと
 黒毛和種のオスを交配させたもの。
 
 こうすることで
 肉専用種より早く大きく、
 そして乳用種よりおいしくなり、
 低コストで良質なお肉が
 生産できるのです。





森崎
「あの~
 生まれも育ちも鹿追町ですが、
 例えば神戸牛とか松阪牛とか
 生まれも育ちも神戸では
 ないのですか?」

猪俣さん
「違うんですよ。
 市場で取引されて
 北海道から兵庫県に行ったり…
 という流れになってます」





森崎
「ではずっと地元にいる牛って
 珍しいのでは?」

猪俣さん
「たぶん全国でも
 鹿追だけだと思います。
 以前は酪農家の方が自由に
 牛を売っていたのですが、
 付加価値を付けられないまま
 安く取引されるコトがあるので、
 このセンターに集約し、
 鹿追で生まれた牛は全部、
 鹿追で育てようとなったんです」





生まれも育ちも鹿追町。
すべての牛について
衛生面での詳細な管理や
長距離移動のストレス軽減など、
牛にとってもいいコトづくめ。
これは乳牛と肉牛の飼育頭数の
バランスを保つ育成システムを
構築したことで
町内での一貫生産が
可能になったのです。



藤尾
「ちゃんと耳や首のところに
 番号がついているんですね」

猪俣さん
「人間でいうと戸籍と住民登録が
 一緒になって、生まれたところも
 育ったところも分かるように
 なっているんですよ」





早速、出荷直前の牛を見学-。

松坂
「うわあーおっきい~」

猪俣さん
「18ヶ月を超えましたよ。
 大きい牛だと1t
 超えるんですよ」

森崎
「迫力あるなあ」





じゃーん、もんすけです。
鹿追町ではホルスタインのオスを
2ヶ所で飼育しています。
こちらの北斗センターが3500頭、 
然美(しかび)センターで2000頭、
合わせて5500頭を飼育!
2つのセンターでは
飼料の種類や飼育環境を
同じにして管理。
こうすることで、
安全で均一な品質のお肉が
提供できるんだって!


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