あぐり王国 放送内容

2010ǯ1030土
傷つきやすいの…ゆりねは大切なお嬢さん?


一斉に
「わー出てきた!」

佐々木
「白いダイヤだあ~」

根の間からチョコッと顔を出した
真っ白な“ゆりね”。





最後は慎重に
根の部分と“ゆりね”を
手で切り離します。

ポキッ

一同「わ~すごい~!」

藤尾
「真っ白!!キレイ」





森崎
「アレ?今切り離したけど
 “ゆりね”の上にも下にも根っこがある?」

村田さん
「下の根は“ゆり”自体が倒れないように支えて、
 水分を良く吸う根なんです。
 上根は“ゆり”が太るための養分を一生懸命、
 吸収している根なんですね」

役割の分かれた立派な根を持つ“ゆりね”。
しかし根の間にある白い(ゆりねの)部分は
「りん茎(けい)」といって、茎!
私たちが食べていたのは、
茎にでんぷんが蓄積した部分だったのです。





“ゆりね収穫”にチャレンジ!
数十本もの丈夫な根が絡み合っている“ゆりね”。
プロでも大変な収穫ですが上手にできるかな?

村田さん
「“ゆりね”は傷つきやすいので、
 直接触れないようにやってみてください!」

ヒカル君
「うううう~~」

みんな「がんばって~!!」

“ゆりね”はとってもデリケート。
皮がないので土が擦れただけで
傷がついてしまうのです。





お次はタイキ君が挑戦。
クキと“ゆりね”を切り離そうとしますが-

タイキ君
「とれない~」

森崎
「あの~機械が入るのは
 掘り起こすところだけですか?」

村田さん
「そうです!基本は手作業なんですよ」

一斉に「大変!!」





実は収穫だけでなく“ゆりね”の栽培も
とっても大変なんです。

村田さん
「“ゆりね”栽培には5~6年かかるんです」

藤尾
「春植えて秋に収穫ではないんですか?」

なんと6年もの時間をかけて栽培する“ゆりね”。
種を作るのに3年、
そして出来た種を成長させるのに、
更に3年必要なのです。





成長の過程を見てみると・・・

佐々木
「こちらは“ゆりね”の赤ちゃんですね」

森崎
「ちっちゃいねえ~」

この“ゆりね”の赤ちゃんを元に種を作っていきます。
まずはこれを土に植え大きく成長させます。





そして10センチくらいの大きさになったら、
かたまりから1枚をとって、
土の中で更に一年育てます。
そこで根が出れば「種」。
この3年間は気が抜けません。

村田さん
「この3年間は網室でハウスを囲って
 虫とかを予防しウィルスに
 かからないようにしてます。
 まあお嬢様ですねっ」





続いては出来た種を畑に植え、大きくします。
成長する力が弱い“ゆりね”は1年では
それほど大きくなれません。
そこで2年から3年の時間をかけて、
ゆっくり成長させるのです。

森崎
「大変だ~」

佐々木
「実はさらにさらにビックリするコトが…」





村田さん
「実は必ず毎年違う畑に
 植えかえ
ていくんです!」

一同「ええ~何で?」

村田さん
「同じトコロだと根が張って、
 養分も吸えなくなるし、
 病気もつきやすくなる。
 なので新しい畑に移しているんです

森崎
「広大な土地がある北海道ならでは、ですね」

村田さん
「特にこの地域は“ゆりね”を作れる畑が
 豊富にあるので比較的
“ゆりねづくり”が盛んなんです」




(C)HBC