一斉に
「わー出てきた!」
佐々木
「白いダイヤだあ~」
根の間からチョコッと顔を出した
真っ白な“ゆりね”。
最後は慎重に
根の部分と“ゆりね”を
手で切り離します。
ポキッ
一同「わ~すごい~!」
藤尾
「真っ白!!キレイ」
森崎
「アレ?今切り離したけど
“ゆりね”の上にも下にも根っこがある?」
村田さん
「下の根は“ゆり”自体が倒れないように支えて、
水分を良く吸う根なんです。
上根は“ゆり”が太るための養分を一生懸命、
吸収している根なんですね」
役割の分かれた立派な根を持つ“ゆりね”。
しかし根の間にある白い(ゆりねの)部分は
「りん茎(けい)」といって、茎!
私たちが食べていたのは、
茎にでんぷんが蓄積した部分だったのです。
“ゆりね収穫”にチャレンジ!
数十本もの丈夫な根が絡み合っている“ゆりね”。
プロでも大変な収穫ですが上手にできるかな?
村田さん
「“ゆりね”は傷つきやすいので、
直接触れないようにやってみてください!」
ヒカル君
「うううう~~」
みんな「がんばって~!!」
“ゆりね”はとってもデリケート。
皮がないので土が擦れただけで
傷がついてしまうのです。
お次はタイキ君が挑戦。
クキと“ゆりね”を切り離そうとしますが-
タイキ君
「とれない~」
森崎
「あの~機械が入るのは
掘り起こすところだけですか?」
村田さん
「そうです!基本は手作業なんですよ」
一斉に「大変!!」
実は収穫だけでなく“ゆりね”の栽培も
とっても大変なんです。
村田さん
「“ゆりね”栽培には5~6年かかるんです」
藤尾
「春植えて秋に収穫ではないんですか?」
なんと6年もの時間をかけて栽培する“ゆりね”。
種を作るのに3年、
そして出来た種を成長させるのに、
更に3年必要なのです。
成長の過程を見てみると・・・
佐々木
「こちらは“ゆりね”の赤ちゃんですね」
森崎
「ちっちゃいねえ~」
この“ゆりね”の赤ちゃんを元に種を作っていきます。
まずはこれを土に植え大きく成長させます。
そして10センチくらいの大きさになったら、
かたまりから1枚をとって、
土の中で更に一年育てます。
そこで根が出れば「種」。
この3年間は気が抜けません。
村田さん
「この3年間は網室でハウスを囲って
虫とかを予防しウィルスに
かからないようにしてます。
まあお嬢様ですねっ」
続いては出来た種を畑に植え、大きくします。
成長する力が弱い“ゆりね”は1年では
それほど大きくなれません。
そこで2年から3年の時間をかけて、
ゆっくり成長させるのです。
森崎
「大変だ~」
佐々木
「実はさらにさらにビックリするコトが…」
村田さん
「実は必ず毎年違う畑に
植えかえていくんです!」
一同「ええ~何で?」
村田さん
「同じトコロだと根が張って、
養分も吸えなくなるし、
病気もつきやすくなる。
なので新しい畑に移しているんです」
森崎
「広大な土地がある北海道ならでは、ですね」
村田さん
「特にこの地域は“ゆりね”を作れる畑が
豊富にあるので比較的
“ゆりねづくり”が盛んなんです」