あぐり王国 放送内容

2010ǯ1225土
酒蔵探訪 日本伝統の酒造り


「削る」とは、お米を精米すること。
普段私たちが食べるお米は、
玄米の外側を10%ほど削っているのですが、
日本酒造りの場合は、
30%以上も削っているのです。



せっかくなので蒸したての酒米を
いただいてみました。

佐々木
「弾力がありますね!」

山崎さん
「酒米はそうなんですよ」

ホノカちゃん
「(お菓子の)グミみたい」

森崎
「グミキャンディね!酒米グミ!」

山崎さん
「分かりやすい発想ですよね~」





ちなみにお米の削る量が多くなるほど、
お酒の値段は高くなります。
「大吟醸」に使われるお米は、
半分以上を削ってしまうのです。



さて吟風と彗星とは何だったのか?

森崎
「あっ見つけましたよ!
 “吟風”って漢字が書いてありますよ」

“吟風”“彗星”は北海道の酒米なんです。





手にとって見てみると-

あぐりっこ
「うわー真っ白」

森崎
「ただお米の場合はもう少し
 透明な部分がありますよね?」

山崎さん
「透明な部分はタンパク質で
 コレはもう真ん中のデンプンの部分だけなんです」

お米を削る理由、
それは日本酒造りの妨げになる
外側のタンパク質や脂肪などを取り除き、
おいしさの元となる中心部分のデンプンの
割合を高くするためなのです。





森崎
「酒米の実力はどうなんでしょう?」

山崎さん
「どんどん品種改良して良くなっていています!
 ウチの蔵でも三年ぐらい前から、
 北海道米でつくるお酒が半分を超えています。
 どうせなら、地元の“お米”“お水”“人”で
 作ったお酒じゃないとね!」

北海道米を使った日本酒作り。
ここからは酒造りの最高責任者、
杜氏(とうじ)の森本さんに
教えていただきましょう。





杜氏
森本 良久さん
「今はお酒の命とも言える“酒母(しゅぼ)”を
 つくっているんですね」

酒母(しゅぼ)とは酵母つまり微生物の集まり。
この酵母は糖分をアルコールに
変える役割をしますが、
酒母づくりはお酒の出来を左右する
大切な行程なのです。





あぐりっこ
「泡がいっぱいある!」

森崎
「泡が出たり消えてりしているよね」





森本さん
(タンクの中の酒母を混ぜる)
「下の方から引っ張り揚げるようにまぜます」

リーダーもやってみますが…

森崎
「あんまり回してる感触がないなあ」





温度を一定に保ち、数時間ごとに様子をみます。
こうした手作業が2週間、
休むことなく続けられるのです。
そしていよいよ、本仕込みと呼ばれる工程へ-


(C)HBC