2011ǯ0319土
TPPって何?北海道はどうなるの?

TPPとは「環太平洋パートナーシップ協定」
と呼ばれる貿易自由化を目指す経済的枠組みで、
工業製品や農産品など、すべての品目について
関税を原則的に100%撤廃しようというもの。
2006年にチリ、シンガポール、ニュージーランド、
ブルネイの4カ国で発行したのが始まりで、
その後も、アメリカやオーストラリアなど
5カ国が参加の意向や交渉への参加を
表明しており、
日本も経済の活性化を見据えて
「TPPへの参加を検討」しているのです。

佐々木
「『関税』という言葉は
聞いた事ありますか?」
ミサトちゃん
「聞いたコトはあるけど
あんまりよくは知りません」

佐々木
「外国から入ってくる輸入品には
『関税』というモノがかけられて、
それが上乗せされて市場に出てきます」
森崎
「外国のモノは商品価格よりも
ちょっと高く設定されているんだ。
関税で国内のモノとバランスをとっている
という風に考えてください」

関税は国内産業の保護・育成が
目的なのですが、現在、
日本へ輸入される農産物の
平均関税率はおよそ12%であり、
世界的に見ても決して高いわけではありません。

そんな中でも、
重要品目の米や小麦、バター、砂糖等には、
例外的に高い関税をかけているのです。

森崎
「今、この関税が無くなって
しまうかもしれない。
海外モノが安く買える!
というコトが起こるんだ。
そうなったらみんなどう思う?」

ヒカル君
「外国のモノが安くなって、
そちらが買われるから
農家の人儲からなくて、
辞めちゃう人が増えて…
そしたら外国のモノを
イッパイ輸入するから
また安くなっちゃってという
悪循環になっちゃうと思う」

森崎
「すばらしいね!ヒカル!」
佐々木
「そうだね、そういうコトが
起こるかもしれないね」

森崎
「海外で例えば干ばつが起こって
小麦が全くとれませんっていう年は
我々もひょっとしたら共倒れに
なっちゃうかもしれませんもんね」

望月製麺所 社長
泉田 覚さん
「少し高くても国産とか
北海道産のモノを買ってもらうと
何とかなるかなと思うんだけどね」
じゃーん!もんすけです。
関税を撤廃するTPPへの参加について、
生産者はどのように
考えているのでしょうか?
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