あぐり王国 放送内容

2011ǯ0319土
人形劇から「食の未来」を考えよう!


芽室町の生産者
黒田さん
「ボクたちが農業を営んでいる
 十勝のエリアは小麦をはじめ
 ジャガイモ・カボチャ・豆などの
 大生産地であります。
 十勝で作っている作物の多くは
 “原料作物”と呼ばれていて、
 誰が生産しているのか、
 消費者にわかりずらい
 そういう作物をつくっています。
 こういうモノは安く入ってくる海外モノと
 差別化がものスゴク難しくて、
 どのようにボクらの作ったものが
 みなさんのところに届くようになるのか
 本当に心配な状況です。
 この様な厳しい状況の中で農業を
 続けられなくなって、
 食料を届けることを断念せざるを得ない
 生産者も出てきてしまうのかな・・・という
 本当に危機的な状況だと思っています」



日本の中でも特に北海道への影響が
大きいとされるTPPへの参加。
北海道農政部では米や小麦など
7品目での影響を試算しています。
北海道全体だと毎年、
経済的打撃が2兆1千億円も!
さらに、こんな予想も・・・



北海道庁 農政部農政課
山根 敏史さん
「北海道の畑作地帯のある町の例を
 調べたものです。
 町内の従業者が約1万人のこの町では、
 21%の方が農業に従事しています。
 またこの町にある製造業の54%は
 この町の農産物を加工する食品製造などです。
 この他にも運送業・卸売り・小売業・建設業など
 農業に関わりのある仕事に従事する方がおり、
 合わせると従業者の47
 農業に関係する仕事に従事している方
 となります。
 このように農村は農業を中心に
 たくさんの仕事と人が関連して成り立っており 
 農業が衰退することになれば、
 地域の崩壊につながりかねないというコトは
 容易におわかりいただけると思います」
 
なるほど~。 
TPPへの参加は生産者だけの
問題ではないんだね。
みんなで良く考えないといけないよね。



さてあぐり一行はとある場所にやってきました。

佐々木
「我々は人形劇場にやってきました。
 今日は麦チェンとか麺ができるトコロとか
 地産地消ってコトを学んだよね。

 これからは人形劇で生産者と消費者の
 お話を見せてもらいます!」

■札幌市こども人形劇こぐま座
住所:札幌市中央区中島公園1-1
電話:011-512-6886





佐々木
「お隣にいる方々がお手伝いをしてくれる
 ぱぺっとグースのみなさんです」

ぱぺっとグース
「よろしくお願いしま~す」

では、はじまりはじまり~





ウクライナの寓話
「小さい白いニワトリの話」
はじまりはじまり~

春、小さい白いニワトリが、
みんなにむかって言いました。 
「この麦、誰が撒きますか?」

ブタ 「いやだ!」
サル 「いやだ!」
ウサギ 「いやだ!」





小さい白いニワトリは、
ひとりで麦をまきました。

そして収穫の秋、
小さい白いニワトリが、
みんなにむかって言いました。
「この麦、誰が刈りますか?」

ブタ・サル・ウサギ
「いやだ」「いやだ」「いやだ」

小さい白いニワトリは、
ひとりで麦を刈りました。





収穫後、
小さい白いニワトリが、
みんなにむかって言いました。
「誰が粉をひきますか?」

ブタ・サル・ウサギ
「いやだ」「いやだ」「いやだ」 

小さい白いニワトリは、
ひとりで粉をひきました。
 
小さい白いニワトリが、
みんなにむかって言いました。
「誰がパンを焼きますか?」

ブタ・サル・ウサギ
「いやだ」「いやだ」「いやだ」 

小さい白いニワトリは、
ひとりでパンを焼きました。





おいしいパンが出来上がりました。
小さい白いニワトリが、
みんなにむかって言いました。
「このパン、誰が食べますか?」

ブタ 「食べる!」
サル  「食べる!」
ウサギ  「食べる!」

・・・おしまい・・・

★人形劇の全編をあぐりエンタメニュースで
 ご覧いただけます。





森崎
「みんなどうだったかな?」

ミサトちゃん
「消費者に置き換えると、
 作ってもらっている立場だから
 残しちゃいけないなと思いました」

コウヘイ君
「ブタたちは礼儀があまり
 わからなかったと思います」




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