あぐり王国 放送内容

2011ǯ0319土
作る側・食べる側だけじゃない!一緒に支え合おう


今のお話を踏まえて、もうひとつ
興味深い人形劇を見せていただきます。

ウクライナの民話をアレンジしたのは
食のコーディネーター・近江正隆さん。
大阪の修学旅行生を十勝に招いて
農場体験を行うなど、
生産者と消費者のかけ橋となる活動を
展開しているのです。

近江さん
「普段の農家さんの生活の中に入ってもらって
 感謝の気持ちを育んでもらう取組をしてます」





今の人形劇をみてどう思ったでしょうか?

近江さん
「白いニワトリがやらないと、
 誰もパンが食べられない!
 《食べる》という所に向けた
 決定権みたいなモノを実は
 白いニワトリが持っている
 それだけ生産者が
 大切な役割なんだと感じます。
 次は現代日本バージョンです。
 生産者と消費者が直面している
 問題を表現しています」





「小さい白いニワトリの話 現代版」

小さい白いニワトリが、
みんなに向かって言いました。
「今年も麦ができたので50円でどうですか?」

ブタ「高い!」
サル「高い!」
ウサギ「高い!隣の国なら30円だよ。」
 
麦はみんなの主食です。
ずっと昔は、みんなで作っていたのですが、
お金やクルマなど便利なものが登場し、
誰もが町へ出て
別の仕事をするようになったのです。





みんなは結局、
隣の国のカラスが作った麦を買い、
主食を安くあげました。

白いニワトリ 
「何を作れば売れるのかしら」
 
そこへ学者のオオカミがやってきました。

オオカミ
「ブドウはどうですか? 
ブドウなら100円で売れるよ!」
 
小さい白いニワトリは
ブドウを作ると決めました。

そして次の年。 
ブドウがたわわに実ったので、
小さい白いニワトリが、
みんなに向かって言いました。
「ブドウができたので、100円でどうですか?」

ブタ・サル・ウサギ
「いいね!」「いいね」「いいね!」

こうして小さい白いニワトリは、
麦のときよりも多くのお金を手にしました。
この年もみんなは隣の国のカラスが
作る安い麦を買いました。
一方、小さい白いニワトリは、畑の端っこで、
自分たちが食べる分の麦だけは育てていました。





さらに次の年のことでした。
再びカバがやってきて
小さい白いニワトリに言いました。
「あなたのブドウはとてもおいしいから、
今年は150円で買いますよ」

白いニワトリ 
「ありがとうございます!やった~!」
 
小さい白いニワトリはたいそう喜び、
前の年よりもたくさんお金をもらいました。
小さい白いニワトリは、
麦を作っていた昔よりも
多くのお金を手に入れて
二度と困ることはありませんでした。

けれども同じその年のこと。
隣の国のカラスがやってきて、
みんなに向かって言いました。





カラス 
「今年は天気が悪くてね。
みなさんに売る麦がありません」

ブタ・サル・ウサギ 
「それは困る」「困る」「困る」

カラス
「だけどないものは、ないんです」

カラスは一目散に逃げました。
主食が手に入らなくなって、
困ったみんなは話し合い、
小さい白いニワトリを訪ねて言いました。

ブタ・サル・ウサギ
「高くてもいいから麦を売ってください!」
  
さてさて。
小さい白いニワトリは、
みんなに何と言ったでしょう?

・・・おしまい・・・

★人形劇の全編をあぐりエンタメニュースで
 ご覧いただけます。





ヒカル君
「今の日本はカラスが
 まだ売ってくれているけど
 このお話みたいにカラスが
 売ってくれなくなったら・・・(困惑・・・)
 今の日本を反映していると思う!」



近江さん
「命の糧である食べ物を作るコトに
 誇りを持って作っている生産
 たくさんいるじゃないですか!
 そういう人たちを食べ手
 支えていかなきゃならない!
 また逆に我々も農家の人達に
 支えられているんだっていう意識を
 持っていきたい!伝えていきたい
 そういう想いをこの寓話に込めました」

森崎
「みんながそれぞれ考えてくれた!
 このコトこそ大事なコトですよね」





食の未来について真剣に考えたあぐりっこ隊。
最後に食の未来について農家の人が
どのような想いを持っているのか、
お聞きしました。

黒田さん
「僕らも本当に消費者のみなさんに
 いつも支えられていて、
 その中で一生懸命がんばっています。
 自分達は農業者として誇りを持って
 そして責任を持って、
 安全安心の農産物を消費者のみなさんに
 これからも
 ずっと作り続けていきたい思います!」





河野真也の週刊あぐりニュース。
きょうは『ごはんは玄米』という方に、
うれしいNEWSです。
あの北海道米の新品種の玄米が発売されました。

新たに発売が始まった品種とは、
そう「ゆめぴりか」。

ホクレンが行ったアンケート調査によると、
北海道の女性のおよそ7人に1人、
14%が玄米を積極的に食べているそうです。

さらに白米と混ぜて食べている方が
多数いることも調査からわかりました。

そこで白羽の矢が立ったのが「ゆめぴりか」。
粘りがあってやわらかいため、
白米と混ぜて炊いても
食感が大変良いとの高評価。

玄米は白米に比べてビタミンB1が約5倍、
ビタミンEと食物繊維が約6倍も含まれています。
この豊富な食物繊維によって
「お通じが良くなる」という声も多く
このあたりが女性に支持される
理由でもあるようです。

では私もこのゆめぴりか
「玄米」と「白米」のブレンドを
いただいてみます。甘い!うまい!
ではまた来週!!

■ホクレン玄米ゆめぴりか(3kg 1380円)
全道のホクレンパールライス取扱店にて発売中




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