

森崎
「どういった経緯で育苗センターが
できたのでしょうか?」
JAところ 田渕さん
「小麦だとか馬鈴薯と同じように
“てん菜”は重要な収入源なんですよ。
量をたくさん取りたいとか
良いモノを収穫したいと、
そういう風な想いがあったワケですね」

森崎
「農業って言うと畑とか田んぼのイメージが
あります。その以前のですよね!
畑以前をしっかりやることで
収穫量を上げることができる!」
瓜生さん
「育苗センターを建てて頂いたってコトは
本当にあり難いコトだと思っています」

人手がかかり重労働である育苗。
個人でやると日数がかかり、
苗の成長にバラつきが出ます。
そこで一括して苗を作ることで
生産者の負担を軽くし、
さらに成長の誤差が出にくいという
メリットもあるんです。
実は常呂町はペーパーポットを使った
栽培法の発祥の地なんです。
町には記念碑が建てられています。

森崎
「さてペーパーポットに種が入りました。
ここからはどうなるの?」
田渕さん
「委託している業者さんが、
農家さんのお宅まで・・・ようは
ハウスの中に入れるまで作業を行います」
てん菜生産者である
井川 靖敏さんのお宅へお邪魔します。
ハウスの中まで…とは、どういうことかな?

ハウスの中にペーパーポットが入ってきました。
すると流れ作業でポットがどんどん
運ばれていきます。
佐々木
「引越しみたいな感じ!」

藤尾
「ペーパーポットを運んで来てくださった方が
こういう並べる作業もやってくださる・・・
コレ、スゴイですね」
森崎
「井川さん、すごいシステムですね」
井川さん
「私も今年初めて、やっているんです」

さて藤尾もお手伝いに参加してみますが、
意外に小回りが利きません。
森崎
「みんなスイスイやってたよ!」
佐々木
「落とさないでくださいよ!」


森崎
「全部やっていただくことで
どんなメリットがありますか?」
井川さん
「去年までは自分でやっていたんですけども、
家族もだんだん年齢をとっていくし、
人を探すのも大変になってくる。
そういう機械に育苗センターを利用すると
家族も楽にさせてあげられる!
大変良いと思います」

じゃ~ん、もんすけです!
立派に成長した“てん菜”。
一体どうやって
砂糖になるのか簡単に紹介するね。
まずは“てん菜”の中の砂糖になる成分を
取り出すため、お湯に浸していきます。
そうしたら、糖分が含まれたその液体を
熱い水蒸気を使って煮詰めて、
濃度を上げていくんです。
そして結晶化したものが「砂糖」なんだよ。
工場では、毎年10月~3月までの5か月の間、
一日の休みもなく24時間体制で
作り続けているんだよ。