美しい農村景観、丘のまち美瑛。
そんな美瑛の農業のキーワードが
《付加価値》。
美瑛では冬の間ジャガイモを雪の下で貯蔵して
甘さを増した“雪ムロ越冬馬鈴薯”や
食材の水分を抜き取ることで保存性を高め、
軽量化する“フリーズドライ”など、
野菜の付加価値アップに力を入れているのです。
佐々木
「ある野菜をフレッシュに出荷するために
鮮度を保つ“付加価値”づくりに
取り組んでいる所にまいります」
ということで一行はJAびえいの選果施設へ。
鮮度を保つ方法、
付加価値アップの取り組みについて、
JAびえいの小椋聡さんに教えていただきましょう。
施設の扉を開けると-
森崎
「さむっ!寒くない?みんな!」
あぐりっこ
「寒い!」
河野
「結構冷えている!」
小椋さん
「コチラの温度は2℃になっています」
森崎
「なんか野菜あるよ。何だこれ?」
あぐりっこ
「ブロッコリー!」
森崎
「ブロッコリーがありました~!」
暑さに弱いブロッコリー。
収穫後すぐ2℃まで冷却。
その後、大きさや品質などをチェックし、
規格ごとに分け箱詰します。
箱に入ったブロッコリーを見てみると-
森崎
「薄く削られた氷が入ってます」
小椋さん
「ブロッコリーの細かい部分まで氷がいくように!」
あぐりっこ
「(ブロッコリー)あった~!」
小椋さん
「実はこの氷の詰め方で道内・関東に
送っているのですが、
この夏の暑さのせいで
向こうに着いた際には
『氷が溶ける』という問題が発生!
そのようなことから
この“微細粉砕氷システム”を使ってます」
河野
「えっ?この薄い氷とは別に?」
小椋さん
「はい!正式名称は
ベジタブルアイスインジェクションシステム!」
フレーク状の氷を入れる従来の方法から、
さらに鮮度を保つために導入したのが、
“微細粉砕氷システム”。
水と氷が一気に箱に入り、
二箇所の穴から水だけが出てきます。
河野
「なんか水が出てきましたよ~
これで完成ですか?」
さてフレーク状の氷と比較してみると-
河野
「全然違いますね!
暖かい日の雪みたい!」
森崎
「こっちの雪はふんわりだわ!」
箱からブロッコリーを出してみると-
一斉に「うわ~」
四角い氷を崩しいくと…
ブロッコリーが現れました。
森崎
「すみずみまで!
中のほうまで氷が入り込んでいます!」
小椋さん
「氷がなかなか溶けにくい
という評価を得ています。
通常の氷詰めで出荷すると
関東までがやっと・・・
ところが“微細粉砕氷システム”を使用すると
関東・関西。将来的には海外まで
輸送できるんじゃないかなと思ってます」
河野
「もしかしたら世界中で食べられるかも?」
小椋さん
「もしかしたら世界中の地域で
北海道産ブロッコリーが食べられる日が
来るんじゃないかなと思います!」