あぐり王国 放送内容

2011ǯ1105土
被害の深刻さを目の当たりに…どうする!


山田さん
「今回は国の補助事業で支給されたモノを
 自分達で張ったんです」

森崎
「国から支給されたけど…
 設置するのは自分でやってくださいってコト?
 設置するのだってお金かかりますよね」





山田さん
「重いし…設置するお金は自分でもちます。
 自腹です!」

ガックリ肩を落とす森崎と河野
ええ~(ガックリ)ゆるくないですね」

山田さん
これを毎年やっているんです

金属で出来た頑丈な網のほか、
ナイロン製のネットや電気を流し
シカが近づかないようにするものなど
数種類の防護柵を駆使して、
作物を守っているんです。





しかし設置したネットで侵入を防げても
破れたネットは使えなくなってしまい、
また買って張り直さなければなりません。

その経費はほとんどが自己負担です。





こちらは春先、畑に落ちていたオスのツノ。

河野シカよりも体格のよい
150キロのオスシカが走ってきたら…

あぐりっこ「こわいこわい!」





また牛用コーンは芯ごと食べています。

森崎
「どれくらいの被害があったんですか?」

山田さん
「去年は予想収穫量の半分以下ですね。
 キレイに無いです」





森崎
「半分も持っていかれたら
 牛さんの食べるの無くなったんじゃないですか」

山田さん
「だからデントコーンの実を買って
 牛に食べさせています」

森崎
「作っているのにヨソから買ったの…」

山田さん
「いやあ~憎らしいねえ

涼子さん
「ホントどうしたらイイんでしょうね?」





エゾシカによる農業被害を
目の当たりにしたあぐりっこ。
まずはノートにまとめて、伊吾田先生に報告。

モエリちゃん
「シカは2mくらいの柵を
 ジャンプして越えるって聞いてビックリした」





先ほど伺った奥仙美里(オクセンピリ)地区では
ほとんどの畑に「シカよけの柵」が
張られていましたが、実は今、
東部の山沿いを中心に、
この防護柵が張り巡らされているんです。

伊吾田先生
「シカに包囲されていると思っていいです」

森崎
「ちょっと普通じゃないですね」

ユウマ君
「柵とかもらうけど農家さんが自腹で
 設置しなければいけないから
 お金もイッパイかかるからシカは困るな~」





伊吾田先生
「シカの数が少なければ被害が小さくなるので
 少なくすることが1番大事なんです。
 そこでみんなが出来るコトとして
 《シカ肉》をおいしく食べるコトも 
 僕達が協力できるコトだと思います。
 海外では高級な食材としておいしく食べてます。
 なので新しい食材としてもっともっと食べる」



ちょっと意外かもしれませんが
エゾシカを「森の幸」としていただくことが
問題解決の最大のポイント。
ヨーロッパでは「ジビエ」といって、
野生生物の肉を食べる文化があるんです。
北海道でもその食文化を盛り上げて行くことが重要。

伊吾田先生
「シカ肉を食べられるようになるには
 流通の体制をシッカリ取るのが重要で、
 シカ肉の処理施設が増えればイイと思います」




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