あぐり王国 放送内容

2012ǯ0114土
トマトと一緒に利用できるハウスが決め手!


寒さが一段落する2月中旬、
寒締めほうれん草の収穫は終わります。
ちょうどその頃はトマトの定植を始める時期。
そして、夏が過ぎる頃にはトマトの収穫は終わり、
冬に向けて寒締めほうれん草の栽培を
スタートさせることができるのです。




丸山さん
「寒締めホウレン草導入のきっかけも
 土地の有効活用なんですね。
 それに連作障害も軽減されたり…」

森崎
「そうかトマトばっかり作っていると
 土の中のトマトが必要な成分ばかりが無くなる。
 だけどホウレン草という違う品種を植えることで
 土の中のバランスも保たれるんですね」





平取町の寒締めホウレン草生産量は、
およそ25トン。
道内収穫ナンバーワンなんです。
それだけ盛んに栽培できる秘密は、
ハウスの構造にあるというのです。



丸山さん
「平取にはこうした二重構造パイプの太い
 丈夫なハウスがあるんです」

藤尾
「これは元々トマトを育てるハウスなんですか」

丸山さん
「そうです!みんなトマトをやっています。
 そのトマトの後植えに
 寒締めホウレン草をやるパターンなんです」





頑丈な鉄骨を使った二重構造のハウス。
これはトマト用に建てられたもの。
トマトの栽培では温度管理が重要なので、
このような立派なハウスが必要になるんです。
トマトの生産者が多い平取町には、
このタイプのハウスが多いので、
冬でも作物を栽培することが出来るんです。



じゃ~ん もんすけです!
寒い冬に育てる“寒締めホウレン草”。
北海道では一体どのぐらい栽培されているの?

ホクレン野菜果実花き課
有村利治さん
「ホウレン草の生育が止まり
 5℃以下になると甘くなる…
 その甘くなる時期が
 北海道は全国で1番早く来ます。
  
 十勝のJA木野、網走のJAきたみらい、
 ここは11月下旬から出荷を始めています。
 日高の平取町は1月から3月、収穫できます。

 北海道の寒さの恵み、
 それをおいしくて栄養価の高い
 ホウレン草に変えて全国に発信できる、
 もっと生産拡大できる可能性をもつ
 品目だと思います」
 
寒締めほうれん草の栽培は、
東北地方では昔から
行われていたんだって。
北海道で収穫される
寒締めほうれん草は年間50トンほど。
もっともっと食べられるようになればイイよね♪





さて続いては
ちょっとユニークな袋詰めを体験です。

丸山さん
「大きなホウレン草をひっくり返して置いて…
 その上にどんどん置いていきます

一斉に「えええ~~~」

森崎
「重ねちゃうの??」

丸山さん「重ねちゃうんです」





重ねたホウレン草を透明な薄い板で
優しく巻いて筒状にします。

丸山さん
「できるだけ小さくするのがコツですね」





小さく丸まった筒を透明袋に入れて
トントンと透明板だけを抜き出すと…
寒締めホウレン草だけが
ふんわりと袋に残ります。



丸山さん
「この状態がお花のように見えるので
 フラワー詰めと言います」

森崎「かわいいよねえ~」




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