あぐり王国 放送内容

2012ǯ0121土
病気にも強い~10年に1度の逸材?


まずは北海道の代名詞『男爵』を試食。

あぐりっこ
「ホクホクしている」
森崎
「さすが男爵だ。おいしいね」

お次は『さやか』を試食。

アリサちゃん
「サラッとしていて食べやすい」





さあいよいよ主役のスノーマーチ!
割ってみると…

ヒカル君「白い!」
藤尾「断面がキレイ」

森崎
「しかも皮が剥きやすい…」

スルスルッと皮が簡単にむけていきます。





ユウト君
「甘い…」

ヒカル君
「なめらかでモチモチしている。
 潤いもあって…

南さん「感動しちゃう!」

藤尾
「おいおい~ジャガイモの感想に
 うるおいを使う小学生って初めて出合った!」





南さん
「地元から全国に発信しようと
 関東・関西、遠くは四国まで行って
 まずジャガイモを見てもらって
 食べてもらうという活動もしています!
 食べたことがない食感が味わえるということで
 すごく喜んでいただきましたよ。
 煮物にも最適ですしオールラウンドプレーヤー
 どんな料理にも使える味です!

佐々木
「心強いですね~スノーマーチは!」





訓子府町がチカラを入れる、
ジャガイモの新品種「スノーマーチ」。  
では農産物などの品種や加工特性を研究している
中央農業試験場の加藤淳さんに教えて頂きます。

加藤さん
「スノーマーチは7年前に
 北海道立総合研究機構の北見農業試験場で
 新しく開発した品種です。
 新しい品種ができるのには
 10年以上かかるんです

あぐりっこ「10年も~~~!」





加藤さん
「たくさん量が取れて…病気に強くて…
 調理もしやすくて、食べておいしくて… 
 そういうものを探すには時間がかかるんです。
 農作物というのは
 1年に1回しかとれないものが多いんです。
 なので1年やてみて選んで、
 また1年やって選んで…それを繰り返す!」



森崎
「そうか…常にポンポン実験結果が
 出てくる訳では無いですもんね」

加藤さん
「失敗したら全部ダメになる!」

森崎
「だからスノーマーチは
 10年に1度の逸材だあ~」





加藤さん
「スノーマーチは土壌病害という病気に対して
 抵抗力を持つように品種改良されています。
 病気に強い元気な子なんです」

■土壌病害とは…
 土壌中にいる特定のカビや細菌などの
 病原体が増加し作物が病気になること。

農作物は同じ品種を育て続けると、
病気にかかりやすくなったりすることがあります。
そこで新しい品種を導入して、
従来の品種と共に栽培することで、
必要な収穫量を保つのです。





加藤さん
「もう1つ特徴があります。農協さんでも
 研究中なんですが雪中貯蔵をやっています」
 
森崎
「雪の中でギュっと冷やすことで甘くなる!

加藤さん
「それが男爵やメークインも甘くなりますが
 スノーマーチはもっと甘くなるんです。
 甘さの上がり方が急激に高まるんです」

森崎
「北海道にむいてますね」





森崎
「ただ北海道のジャガイモと言えば
 男爵・メークインが二大巨塔じゃないですか」

加藤さん
「そこなんです。
 男爵もメークインも
 100年以上前の品種なんです。
 食べても美味しいですし、
 名前が根強く浸透しているおかげで
 新しい品種が30以上でてきていても
 なかなか皆さんに知れ渡らないんです。
 
 我々はもっと皆さんに知ってもらおうと
 東京の銀座に行って有名なシェフの方に
 スノーマーチを調理してもらってます。
 またデンプンの含量が光センサーを使って
 分けることができるんです。
 それで分けたらどれくらい調理の仕方や
 おいしさに違いが出るのか?
 という事も調べています」




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