あぐり王国 放送内容

2012ǯ0218土
オール十勝で取り組んだ製品とは?


ちょうど茹で上がった小豆。
釜を傾けると大量の煮汁が流れてきました。

河野
「スゴイ量ですよ~」





森崎
「うわ~すごい。滝だよ滝」

大量の煮汁は専用のバケツに入れて
捨てられています。

森崎
「なんだか色が濃いですね?
 この煮汁に栄養がある…と」





佐藤工場長
「工場の女性スタッフはこの煮汁を
 家に持ち帰って飲んでいるんですよ」

森崎
「それを今まで捨てていた…
 それは“もったいな!”





じゃーん、もんすけです。
食物繊維たっぷりの小豆。
その煮汁には一体どんなパワーが
あるのでしょうか?
十勝で食品の機能性を研究する
プロジェクトの代表、
帯広畜産大学の伊藤教授に
お聞きしました。

伊藤繁特任教授
「帯広畜産大学では十勝の小豆の機能性に
 着目してきました。
 中でもこれまで大量に捨てられていた
 小豆の煮汁にすごい量のポリフェノールが
 含まれていることに注目して
 その解析を進めてきました。
 動物実験などによって煮汁を活用した際の
 機能性・効果などの実証分析を進めました。
 体の中の中性脂肪は多すぎると
 心臓や血管に悪さをします。
 小豆ポリフェノールは
 その中性脂肪の消化を抑制する
 効果があるんです。
 そして体外に排泄する量を増やしてくれます。
 それから体内に蓄積する量を控えめにします。
 
 十勝の素晴らしい食材を有効活用するために
 帯広畜産大学ではこれからも研究を続けます」

小豆の煮汁ってスゴイんだねえ~ 
捨てちゃうなんてもったいない!!





森崎
「今新しい取り組みで
 この“煮汁”何かに活用するんだって!
 どういうモノに一体するんだろうね?」



栄養がたくさん含まれた煮汁を
何にするのか?

訪れたのは十勝芽室町の
コスモ食品 北海道工場。
こちらは未利用資源の
有効活用の開発に力をいれているのです。





森崎
「小豆が“あんこ”になる時に
 “煮汁”というモノが出ることを学びました。
 そしてこの煮汁が栄養分を秘めていて
 これを捨てるのが“もったいない”!

佐々木
「それをこちらでは製品にしているんです」





コスモ食品 北海道工場
柴山進一さん
「煮汁を特殊な加工をすることで
 粉末にしました。
 これが《あずきの素》という製品です」

煮汁が粉に??早速製品をみてみると-





森崎
「おおっ。すっごい細かい粒子ですね。
 小豆パワーの栄養を蓄えているんですね」

佐々木
「この《あずきの素》オール十勝
 取り組んでできたモノなんです」





これまで捨てていた小豆の煮汁を粉末にした
“あずきの素”。
これはコスモ食品をはじめ、
行政や大学などが協力して開発。
まさにオール十勝で誕生した製品なのです。


(C)HBC