2012ǯ0310土
亘理町の今は…
海沿いにあったため、
津波の被害が大きかった亘理町吉田地区。
そこへ案内してもらいました。
土生さん
「この先にイチゴハウスが立ち並んで
イチゴの産地形成がされていました」
見渡す限り建物はみられません…
ここにも津波が押し寄せたのです。
土生さん
「海水があがった地域に関しては
地下水がほとんど塩水化して
使えない状況です。
イチゴは塩分に非常に弱い作物なので
枯れてしまうことになります…」
本来この時期は出荷の最盛期。
あの日も北海道行きのトラックが
積み荷を待っていた選果場は-
今はさら地に…
ハウスが流されなかった地域では
イチゴの栽培を再開している生産者もいます。
土生さん
「当時、このように花と実がなっていた
時期だったんですけど、
海水がだいたいこのくらいまでかぶりました」
土生さん
「津波の時に海の底泥が一緒に流れてきて
畝と畝の間にかなり厚く積もったんです。
乾かないと手がつけられないので
2~3ヶ月かけて乾かして、
それを取り除いたという状況ですね」
一部のハウスでは、
土から塩分を抜く「除塩作業」を行い、
遠くまでキレイな水を汲みに行って、
イチゴを栽培しています。
現在、2割程の農家が
地元に残りイチゴ栽培を再開しています。
土生さん
「震災前からみると
1割程度の量しか出てないんですけど(1日)
みなさんのお力添えをいただいてますので
わずかではありますけど
北海道を含め各地に出荷しているところです」
(C)HBC