あぐり王国 放送内容

2012ǯ0428土
日本人の食卓を支えるホープ


製粉された小麦粉は
大きく分けて「強力粉」「中力子」「薄力粉」の
3つの種類があります。

濱崎さん
強力粉はタンパク質が多く
 その分“粘り”が非常に強くなります。
 薄力粉は逆にタンパク質が少ないので
 あまり粘らないという性質があります」





ひと口に「小麦粉」といっても、
それぞれの特徴を活かした使い方がされています。
では「クッキー・ケーキのスポンジ」
「パンやパスタ」「うどん」。
それぞれがどの小麦粉を使って作られているのか、
考えてみよう♪

ソラちゃん「うどんは強力粉だと思う」
コトノちゃん「うどん中力粉じゃない?」

意見が割れているのは「中力粉」。
女子の発言に男子クチ出せず…





やっぱり考え直して…

「パン・パスタ」が強力粉。
「うどん」が中力粉。
「クッキー・ケーキのスポンジ」が薄力粉に-

その理由は?





コトノちゃん
「パン作るときにすごいネバネバしていて
 手に“くっつく”ぐらいだったから
 強力粉だと思いました」
 
ユウキ君
「ケーキとかはフワフワしているから
 粘りが弱いほうかなって…」

森崎
「スゴイ考えてるな。では正解は…」





「パン・パスタ」が強力粉。
「うどん」が中力粉。
「クッキー・ケーキのスポンジ」が薄力粉。

あぐりっこ、ぜんぶ大正解です!

藤尾「これはホントすごい!」

例えば、粘りが強い強力粉で
ケーキのスポンジをつくっても
フワフワにはなりません。
その反対。薄力粉でうどんを作っても、
コシのある麺にはならないんです。
つまり、これらの食品を作るには、
それぞれにあった小麦が必要なのです。





ではそれぞれの自給率を見てみると…

現在、国内で生産されている
小麦粉57万トンのうち、
主にうどんに使われる中力粉は70%、
クッキーやケーキなどで使用する
薄力粉は21%まかなえています。

しかしパンやパスタなど
主食に使われる強力粉は
たったの1%しかまかなえていないんです。





森崎
「このパンでいうと、ほんの一部分…
 全体のこのちょっとしか
 日本の生産量ではまかなえない!
 我々が日本で食べているパンのほとんどは
 外国の小麦だってことなんだ。
 このパンで使う強力粉の中に
 今、学んでいる
 “ゆめちから”が入ってくるんだ」

そうなんです。
それが期待のルーキー「ゆめちから」。
どんな特徴があるかというと!?





濱崎さん
超強力なんです!
 粘りが超強いんです。
 それに収量も多く取れるということで
 我々も期待しているんです」

今までの品種に比べ収量が多い「ゆめちから」。
本格栽培が始まれば、
道産小麦を使ったパンやパスタが
とっても身近に…
そんな期待がかかっているんです。

森崎
「日本国内で自分達の食べ物の
 強力粉の自給率を上げていくっていうのは
 重要なことだよね」

佐々木
「(1%の数字が)上がれば良いですよね」

森崎
「上がるよ。そのための“ゆめちから”だよ」





「ゆめちから」を普及させるため
パスタや家庭用の小麦粉などの商品開発は
既に行われています。

濱崎さん
「“ゆめちから”だけ使うと
 膨らみにくくて加工しにくいので
 道内産の中力粉をブレンドして
 強力粉にしています」
 
佐々木
「ここがミソなんですよ」
 
ゆめちからと中力粉とのブレンドで、
おいしパンやパスタが商品化されているんです。





森崎
「今年はどのくらいの収量を期待してますか」

濱崎
4000トンくらいを予定してます。
 夏には収穫できると思ってます」

藤尾
「チカラありますね~
 日本のパーセンテージをゆめちからが
 変えてくれるんですね!すごいチカラだ」
 
森崎
「そうです!世界のパーセンテージを
 変える男ですからね!」




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