製粉された小麦粉は
大きく分けて「強力粉」「中力子」「薄力粉」の
3つの種類があります。
濱崎さん
「強力粉はタンパク質が多く
その分“粘り”が非常に強くなります。
薄力粉は逆にタンパク質が少ないので
あまり粘らないという性質があります」
ひと口に「小麦粉」といっても、
それぞれの特徴を活かした使い方がされています。
では「クッキー・ケーキのスポンジ」
「パンやパスタ」「うどん」。
それぞれがどの小麦粉を使って作られているのか、
考えてみよう♪
ソラちゃん「うどんは強力粉だと思う」
コトノちゃん「うどん中力粉じゃない?」
意見が割れているのは「中力粉」。
女子の発言に男子クチ出せず…
やっぱり考え直して…
「パン・パスタ」が強力粉。
「うどん」が中力粉。
「クッキー・ケーキのスポンジ」が薄力粉に-
その理由は?
コトノちゃん
「パン作るときにすごいネバネバしていて
手に“くっつく”ぐらいだったから
強力粉だと思いました」
ユウキ君
「ケーキとかはフワフワしているから
粘りが弱いほうかなって…」
森崎
「スゴイ考えてるな。では正解は…」
「パン・パスタ」が強力粉。
「うどん」が中力粉。
「クッキー・ケーキのスポンジ」が薄力粉。
あぐりっこ、ぜんぶ大正解です!
藤尾「これはホントすごい!」
例えば、粘りが強い強力粉で
ケーキのスポンジをつくっても
フワフワにはなりません。
その反対。薄力粉でうどんを作っても、
コシのある麺にはならないんです。
つまり、これらの食品を作るには、
それぞれにあった小麦が必要なのです。
ではそれぞれの自給率を見てみると…
現在、国内で生産されている
小麦粉57万トンのうち、
主にうどんに使われる中力粉は70%、
クッキーやケーキなどで使用する
薄力粉は21%まかなえています。
しかしパンやパスタなど
主食に使われる強力粉は
たったの1%しかまかなえていないんです。
森崎
「このパンでいうと、ほんの一部分…
全体のこのちょっとしか
日本の生産量ではまかなえない!
我々が日本で食べているパンのほとんどは
外国の小麦だってことなんだ。
このパンで使う強力粉の中に
今、学んでいる
“ゆめちから”が入ってくるんだ」
そうなんです。
それが期待のルーキー「ゆめちから」。
どんな特徴があるかというと!?
濱崎さん
「超強力なんです!
粘りが超強いんです。
それに収量も多く取れるということで
我々も期待しているんです」
今までの品種に比べ収量が多い「ゆめちから」。
本格栽培が始まれば、
道産小麦を使ったパンやパスタが
とっても身近に…
そんな期待がかかっているんです。
森崎
「日本国内で自分達の食べ物の
強力粉の自給率を上げていくっていうのは
重要なことだよね」
佐々木
「(1%の数字が)上がれば良いですよね」
森崎
「上がるよ。そのための“ゆめちから”だよ」
「ゆめちから」を普及させるため
パスタや家庭用の小麦粉などの商品開発は
既に行われています。
濱崎さん
「“ゆめちから”だけ使うと
膨らみにくくて加工しにくいので
道内産の中力粉をブレンドして
強力粉にしています」
佐々木
「ここがミソなんですよ」
ゆめちからと中力粉とのブレンドで、
おいしパンやパスタが商品化されているんです。
森崎
「今年はどのくらいの収量を期待してますか」
濱崎
「4000トンくらいを予定してます。
夏には収穫できると思ってます」
藤尾
「チカラありますね~
日本のパーセンテージをゆめちからが
変えてくれるんですね!すごいチカラだ」
森崎
「そうです!世界のパーセンテージを
変える男ですからね!」