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2015年01月17日(土) | ♯321 食のスペシャリストを輩出 帯広畜大を学ぶ編
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2015年01月17日(土) |  ♯321 食のスペシャリストを輩出 帯広畜大を学ぶ編

日本の食卓をより豊かに、
そして安全安心を守るべく 
「食」を学んでいる人がいる。

柔軟な頭と純粋な探究心で
日々研究する彼ら。
「食」の第一線で活躍している
多くの人々を排出してきた場所とは…?

あぐり一行
「帯広畜産大学!」

日本の農業や食品の発展を支えてきた
「帯広畜産大学」にやってきたあぐり一行。
その魅力について
帯広畜産大学学長補佐の小池正徳先生に
詳しい話を聞いていこう!

小池先生
「帯広畜産大学は全国から
 農業畜産獣医学を学ぶために
 学生が集まる大学で、
 約1200人の学生が通っています」

河野
「ちょっと怖い方が来たかなと思ったら…
 しゃべったから非常にキュートで♪」

小池先生「はい♪」

全国から学生が集まる帯広畜産大学は
「畜産学部」のみの国立大学。

学部の中は様々なユニットに分かれていて
専門知識を身につけることができます。
全国的にも珍しい大型の動物、
牛や馬についての獣医学を学ぶユニット
酪農や食品科学、環境など農畜産の幅広い
専門分野についても学ぶことが出来ます。

小池先生
国民の食の安心を守る
  人材を輩出するというミッション
 うちの大学にはございます!」

森崎
「食の安全のスペシャリストを輩出する!
 すごいな~
 お前たち!(誰もいないが叫んでみる)」

河野「やめてもらえますか…?」

さて今回のあぐりっこは4年前に
香川県から引っ越してきた双子の姉弟。
特技は習字、お姉ちゃんの池内理子ちゃん。
将来の夢は科学者!特技は剣道の幹太君。
地元帯広からの参加の5年生です。

さて2人の大学のイメージは?
リコ「勉強しかイメージがない」

カンタ
「色んな難しい事をいっぱいやっていそう」

小池先生
美味しいこともやっているよ!
 今日はそんなことも学んでください」

と言うことでまずは
食品科学ユニットで研究しているという
食肉加工について学んでいこう。
なにやら地元の特産物を有効的に利用し、
安全安心な食品の研究を行っているという
ことなんです…
食品科学ユニット 4年
佐合(さごう) 綾夏さん
「私はソーセージの保存法についての
 研究をしていますが、
 それにはこの“粉”を使っています」

森崎
「ソーセージの保存に使う粉なんですか?」

リコ「ココアに見える!」

味見をしてみると…

リコ「ココアじゃない」

カンタ「少ししょっぱい!」

河野くんも試しますが「答えが出ない!」

さて一体この粉の正体は…??


2015年01月17日(土) |  行政・学校・企業が連携!

さてソーセージの保存に使う
この粉の正体は?

カンタ「豆??」

リコ「アズキ??」

佐合さん「アズキで正解です!」

森崎「すごいっ!君たちすごいな」

佐合さん
「あんこを作るときに出る煮汁
 粉末にしたものなんですね」

河野「煮汁!」

このあずきの素はあんこを作る時に出る
小豆の煮汁を有効利用出来ないかと、
十勝の食品加工技術センターと食品会社が
協力し製造販売しているもの。
このような地元の特産品を
よりPRする研究も行っているんです。

佐合さん
「アズキにはポリフェノールが多く含まれ
 それが酸化を抑える効果を持っているので
 それがソーセージの保存に
 使えるんじゃないかということで!」

森崎「素晴らしいじゃないか!」

それでは小豆の素を加えた
ソーセージ作りを体験させてもらおう!

香辛料と塩を先に混ぜたお肉をみて
リコ「良いにおい~♪」
カンタ「美味しそう!」

ここから機械で混ぜていくのですが
回転することで肉の油が温まるので
氷を入れ温度を保っていきます。

よく混ざったら…お待ちかねの小豆の粉♪

佐々木
「お肉に対してどれぐらいの量を入れる?」

佐合さん「0.2%ほど入れています」

森崎
「そう考えるとわずかだねえ。 
 けどそれでソーセージを美味しく
 保ってくれる効果があるんだ」

続いては 腸詰め作業!

佐合さん「これはブタの腸です」

機械でお肉を押し出して豚の腸に
お肉を詰めていきます。

さてここからはあぐりっこも挑戦!

お肉の送りだし側と腸に肉を詰める側の
2人の呼吸がとても大切ですよ!

佐合さん
「(ゆっくり出さないと)
 腸が破れたり、うまく入らなかったり…」

さて双子だから息があうかな??

ツルツルツル~~

なんだかボコボコした腸詰めになっちゃった!

お次は適度な大きさにするために
ねじっていきます。

リコちゃんも早速
ソーセージをねじっていきますが
なぜか思っていた場所とは違う箇所で
小さなソーセージが出来ちゃいました♪

森崎
「カワイイ!バルーンアートみたいだな♪」

食品加工について学んでいる
佐合さんと朝日さん。そもそも
こちらの大学に進学を決めた理由は?

朝日 佳奈さん(釧路市出身)
「もともと帯広畜産大学の紹介文を見て
 食品科学ユニットについての解説で
 『おいしさ食感を学べる』という
 その2つの言葉だけで選びました」

森崎
「すごい食いしん坊なんですか?」

朝日さんは北海道庁に就職も
お決まりになっていました。

朝日さん
「こういう食品科学に携わっているので
 行政・学校・企業と一緒に連携して
 何かできたらと思います!」

佐合さん
「私も食べることが好きなので!
 卒業したら地元(岐阜県)に戻り
 イタリアンの店に就職が決まってます。
 北海道での経験を企業で活かしてほしいと
 言って頂いてますので
 全面に出していこうと思ってます!」

森崎
「キミはもう北海道の食の広報大使だ!
 素晴らしい!」

佐々木
「本当に全国にこの大学から
 羽ばたいて行くんですね」


2015年01月17日(土) |  大学院でさらに深く学べる
じゃ~ん もんすけです!
帯広畜産大学は1941年、
帯広高等獣医学校として創立し
1949年に国立大学唯一の
獣医農畜産系の単科大学として
設立されました。その後、
畜産学・食品科学などの分野を設け
今では様々な企業と共同開発や研究を
行っています。 

帯広畜産大学では大学院に進み
さらに専門的な知識を学ぶ事も出来ます。
ということで道産小麦について
学んでいるという3人に
話を聞いていきましょう!

坪井一将さん
「コンビニなどで売っている
 パンのほとんどが外国産の小麦粉
 使っているんです。
 ただ北海道産の小麦粉も作っている!
 だったらそれを使って商品にして
 食料自給率を上げたら…
 という大きな夢があるんで
 そういうことに携わりたいので
 ここで研究をしています」

河野「具体的にどんな研究?」

坪井さん
『湯だね』を使った食パンが
 日本で一番売れているんですよ。
 その『湯だね』と道産の小麦粉を
 組み合わせたものが
 最強のパンだと思うんですよ!
 それを作る研究をここでやっています」
 
森崎「誰かに“ゆだねる”じゃなくて?」

坪井さん「そうじゃなくて!」

「ゆだね製法」とは小麦粉を熱湯でこねて
作った生地を加えてパンを作る製法の事。
モチモチしていて、
おいしい状態が長く続くということで
最近注目されている製法なんだとか。

ではここでちょっと実験!
小麦にお湯を入れたものと
水を入れて混ぜたものを比較してみると
“湯だね”のほうは…

リコ「ちゃんと固まっている!」

団子状にまとまっていて、
みるからにモッチリしています。

では水で小麦粉を溶いたものと比べると
リコ「トロトロしている」

坪井さん「匂いも全然違いますよ」

カンタ「湯だねの匂いは美味しそう」

リーダーも比べてみますが
あれれ…
小麦が鼻にペッタリ♪

森崎「あのね冷たい!」

冗談は置いといて

森崎
「ふわーんと立ち上る小麦の湯気が
 お腹すくね」

坪井さん
「(湯だねは)ごはんっぽくないですか?
 日本人はご飯が好きというのもあって
 そういう意味で湯だねを入れたパンは
 一番売れるんじゃないかと思います」

とここで一人興奮ぎみの学生が…

森崎「どうしたの?野田くん」

野田達也さん
「リーダーの鼻をふけるなんて
 感動的ですよ。ホント!ハア~」

河野「リーダーに会いたかったんだ?」

野田さん「会いたかったですよ~」

森崎「野田くんにとってスターって誰?

野田さん
「そりゃもう安田顕さんですね!」

森崎
「オレじゃないのかよっ!」

河野
出来る子や!出来る子発見!」


2015年01月17日(土) |  美味しさを科学しよう♪

それでは施設にある驚きの専門マシンを使って
湯だね生地についてもう少し深く学ぼう!

坪井さん
「まずは湯だねが入っている生地と
 入ってない生地を作っていきます」

河野「実験みたい」

道産小麦のゆめちからときたほなみを
使って生地を作っていきます。

坪井さん
「このピンミキサーという機械を使います」

河野
「横のパソコンをいじり始めましたよ」

坪井さん
「生地の絡まりで生まれる抵抗を
 グラフ化しています」
 
あぐり一行「ほおお~」

まずは一般的な生地から触ってみよう!

リコ「モチモチしている」
カンタ
「やわらかい~耳たぶみたいな」

河野
「問題はお湯を入れた湯だねとの
 違いをみることですよね」

では湯だねを加えた生地がどうかな?

2人とも力を入れて伸ばしてます。

「固くない?」
「さっきより良いにおいがする!」

森崎
「ゆめちからのコシにさらに
 粘りがプラスされた!」

実は帯広畜産大学が
第一志望ではなかった野田さんですが
「ここの大学はすごいです!
 加工ができるんです!加工!
 実際の小麦の成分などの研究ができる
 大学はいっぱいあるんですけど
 実際に生地を触ったり焼いたり
 実物を見て研究するのは
 なかなか他の大学じゃ出来ない!
 そこが他の大学に比べて
 素晴らしい所ではないかと思います」 

森崎「なるほど~」

田村 綾乃さん
「小麦畑もたくさんあって
 育てている様子など
 全く知らなかったので
 そういった自給という観点から
 見られたので
 すごく良かったなと思います」

坪井さん
「日本の食料自給率はとても低い。
 加工をいかに工夫してやるか!
 それが大事なことじゃないか、
 それが広めていくきっかけに
 なるんじゃないかと思います」
 
森崎
「商品価値をどんどん高めていってほしい。
 そうすればみんなが北海道に注目する。
 そしてらテレビで宣伝させてもらう。
 そんな風に進んでいこうよ」

坪井さん「お願いします!」

さてお次は…
森崎「畜大のおいしいものをいただこう」

河野
「さきほどリコとカンタが作った
 ソーセージが完成しました」

ジャーン♪

森崎「うわ~まんまだね」

みんなで作ったソーセージのほかにも、
先ほど学んだ「湯だね製法」で作ったパンと、
人気の牛乳も用意していただきました。
それでは学生の皆さんと一緒に…
「いただきま~す」

リコ「スパイシー」

パキッポリッ

森崎「なんだコレ…うまい!

角食もいただきますが

森崎「すごい弾力!」

リコ「いつもよりモチモチして美味しい」


2015年01月17日(土) |  課外活動もスケールがデカイ!

またまた登場もんすけです。
こちらは帯広畜産大学の敷地内にある生協。
お店の中を見てみると大学の
オリジナルグッツも売っているんですが…

とっても人気の商品がこちら!
この牛乳『うしぶ。』という
サークルの皆さんが毎日お世話をしている
牛から絞ったものなんです。
コクと甘みがが人気の秘密。
僕も飲んでみたいな~!

帯広畜産大学の課外活動には
十勝らしい個性が溢れていますよ~

食品科学ユニット2年生の
近藤恵えり子さんと本間智子さんに
お話を伺いましょう。

近藤さん
「私達は“あぐりとかち”と言って
 地元の農家さんや企業さんと協力して
 イベントや企画を行って
 『十勝農業の良さ』を全国にアピール
 していこうというサークルです」

森崎
「トーストアートじゃないですか?
 あの人知ってる?」

カンタ「依田勉三(よだ・べんぞう)!」

森崎「おおおおっ!すごい」

カンタ「4年で習った」

食パンの焼き色でグラデーションを作り
完成させたトーストアート。
賞味期限切れのパンを使い、
アートが終わったあとは豚のエサに
したんだとか…

近藤さん
ギネスもとれたんで…
 世界に十勝小麦の良さを
 アピールできたと思います」

続いては家畜生産科学ユニット4年の
迫田康平さんと武藤美鈴さん。
どんな課外活動かというと…

迫田さん
全日本大学対抗ミートジャッジング競技会
 という大会に参加して入賞しました」

森崎「何の大会?」

迫田さん
「肉を見て肉付の良さや品質を見て格付けをして
 その格付けの精度がいかに高いかを競う大会。
 実際に自分たちでやってみて
 どのようなお肉がいいのか?というのを
 見定められるようにと思って」
 
森崎「へええええ」

どのように格付けするのか…

迫田さん
「これはロース芯という最長筋ですが
 この脂肪交雑がきめ細やかで
 筋間脂肪も少なくて皮下脂肪も薄いことから
 この写真の肉はA5ランクで間違いない」

森崎「へえ~そんなのあるんだね」

森崎「ではこちらのお肉は?」

って河野くんのこと??

すると迫田さん
「肉付きがすごい上品なので…」

迫田さん「特上で!」

河野「特上いただきました」

最後に今後の夢について…

迫田さん(出身:津別町)
「将来は実家に帰って黒毛和種の肥育を
 継ぎたいと思います」

武藤美鈴さん(出身:福島県)
「肥育農場に就職するんですけれど
 そこで学んだことを活かしていけたらと
 思っています!」

今日一日、
地元の帯広畜産大学を見学してみて…

カンタ
「パンをつくる時もソーセージを作るときも
 なんかみんな笑っていたから
 楽しいんだなというのが
 すごく分かりました」

河野「特に誰が笑ってた?」

カンタ「野田さん!(笑)」

河野
「笑ってたね!インパクトあるね~」

そうです。
真剣に学ぶことは楽しいことなんです。
こうしてみなさん、
北海道や日本の食の未来を見つめ
笑顔で研究しています。

これからも全国に羽ばたいて
我々消費者が笑顔になれるような
活躍を期待しています!
頑張れ帯畜大生♪




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