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2015年08月08日(土) | ♯349 逆境を逆手に誕生した‘大浜みやこ’のヒミツを探る編
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2015年08月08日(土) |  ♯349 逆境を逆手に誕生した‘大浜みやこ’のヒミツを探る編
北海道と言えば…
生乳の生産量日本一!
じゃがいもの生産量日本一!
他にも挙げればキリがないほどの
農業王国。
しかし、このような食の王国になるには、
深い森を開拓し、
その土地に合った作物と選び栽培するなど、
先人の不屈の精神
あってこそ…
例えば、この地域も例外ではなく、
開拓当初は
春先、日本海からの冷たい風のため
地域の半分ほどしか耕作ができませんでした。
しかも地力が乏しい‘砂地’での作物栽培を
余儀なくされたのです。
その地域とは札幌市手稲区手稲山口地域。
今回は様々な逆境を逆手に取り
知る人ぞ知る2つのブランド作物
産地になったその秘密を紹介します!!

190万都市・札幌! 
人口が全国第4位の大都市で
かつ北海道の政治・経済・文化の中心地ですが
実は農業も盛んに行われているんです。

JAさっぽろには1200名もの生産者がいて
25品目の作物を栽培し出荷しています。
ということで今回、
あぐり一行がお邪魔しているのが…

佐々木
「今回は札幌市手稲区手稲山口にやってきました!」

さて参加してくれたあぐりっこは
女子は小3チーム。
伊藤梅久美(メグミ)ちゃん、三上桃ちゃん、
男子は小4チーム。
田中晃汰(コウタ)君、角橋蒼生(アオイ)君。

佐々木
「この時期、この地域で旬の作物です!」

あぐりっこ
「スイカ!!」

森崎「スイカは好きかい?」

あぐりっこ「好き♪」

森崎「見てみてデッカイ~!」

スイカを持ってみると…

モモ「重い…」

コウタ「重いっ!」

森崎「食べたいな…誰に言えばいいかな?」

それは畑の持ち主の松森剛さんに
言ったらいいのかも!
スイカ栽培歴36年のベテランです。

松森さん
「これはサッポロスイカです。
 砂地で育てているので糖度は高いですよ」

森崎「みんな足元みて!」

アオイ「砂!」
モモ「サラサラ!」

森崎「畑って砂のイメージ?」

コウタ「ない!」
アオイ「土!」

森崎
「土だよね。
 砂地で作るとスイカはどうなるんですか?」

松森さん
「日中は裸足で歩けないほど
 暑くなります。
 長靴でもいられないくらい…
 だけども夜は逆にスッと(温度が)下がるので
 糖度が乗るんですよね」

森崎
「なるほど!土よりも砂のほうが
 寒暖の差が激しくなって
 結果、糖度がのるんだ」


2015年08月08日(土) |  砂地だから生まれる糖度

さて寒暖の差で糖度がのる
サッポロスイカですが
どれくらい甘いのでしょうか?

森崎
「どれぐらいの糖度になるんですか?」

松森さん
「今年の最高で13,4度です。
(糖度の高さは)12度ぐらいが
 平均だと思うんですけど
 今年はこのすごい高いんですよ」

森崎
「じゃあ今年のスイカはうまいっすね!」

ではこの甘い甘いサッポロスイカの
なり方を見てみましょう。

森崎
「ツルが伸びているでしょう。たどってみよう」

ツルが伸びる伸びる…

森崎
「これが株元。ここから何本なってる?」

松森さん
「この地域では放任なんですよね。
 放任して逆に実った玉を削除したら
 個数を決めるんです。
 悪いものを落とすんですよ」

松森さん
「(1株から)3個を収穫するのが目標です。
 最低でも2個は収穫する!」

とここで緊急事態が!

佐々木
「ちょっとが強くなってきましたので…
 いったん、ここで休憩

森崎「コマーシャル!!」

ちょ~っと待った!!コマーシャルの前に、
僕がこの地域のスイカについて紹介するよ。

ここでスイカの栽培が始まったのは1918年。
当時から砂地はスイカの甘みを引き出し、
質の良いものがとれると大注目を集めていました。

なんと「すいかのお祭」が開かれるほど
勢いがあったんだよ!
当時は手稲山口地域のスイカだから
‘山口すいか’って名前だったんだって!

1970年代からスイカ畑が徐々に増え
手稲山口地域の農業はスイカ一色に!
この地域でスイカの栽培が始まって97年。
名前は‘サッポロスイカ’に変わったけど
人気は変わらずたくさんの人が
この時期を楽しみにしているよね!

大雨のために撮影がストップ!
しかし1時間後青空が…
撮影再開です!

佐々木
「さてみなさんこの地域には、
 もう1つ有名で人気の作物があるのですが
 コチラです!」

あぐりっこ
「カボチャ!」「いるいる!」

森崎「スイカと葉っぱも違うね」

森崎
「それと…1時間近く雨が降ったんですよ。
 どう?この足場?」

モモ
「あんまり濡れていない!」

藤尾「そうだね」

森崎
「普通の畑だったらビッショビショだよ。
 水はけの良さにビックリだね」

藤尾
「水はけが良い方が
 おいしいカボチャが育つんですか?」

松森さん
「そうですね!特に雨が続く日…
 一番病気とかになりやすいが
 砂地だと水が下に入ってくれる」

森崎「砂地バンザイだね」


2015年08月08日(土) |  畑で完熟できる理由も砂地だった!

雨上がりのカボチャ畑。
水滴に光が当たってキラキラしてます。

藤尾「気持ちいすね。キラキラ」

森崎「緑がみなぎっていますね」

遠目に見ると鮮やかな緑色が綺麗な葉ですが
よ~く見てみると…

松森さん
「カボチャの葉には
 小さなトゲがあるんですよ。
 それが刺さるんですよ」

森崎「よく見たらトゲがあるわ!」

松森さん
「トゲは虫などから身を守るために
 生えている!」

コウタ
「チクチクしてくっつきそうになる!」

森崎
「ザラザラして紙やすりみたいだな」

佐々木
「この中でみなさんは収穫作業をされる」

松森さん
「暑いのでTシャツになりたいんですが
 腕を囲うので汗ダラダラですね」

佐々木「このカボチャの種類は?」

松森さん
「種類は“みやこカボチャ”。
 産地名を付け加えて
 “大浜みやこ”という名前で売っています」

札幌市手稲区手稲山口で栽培される
「大浜みやこ」。その特徴の一つは糖度!

藤尾「どのくらい甘いんですか?」

松森さん「観測した中では19.6度」

あぐり一行「ええええ~」

佐々木
「野菜ですよね?
 果物を越えちゃっていますね

松森さん
「一番高い所で16度と見てたんですが
 たまたまうちの畑でこういうのが出ました」

それほどまでに高い糖度を誇る大浜みやこ。
その秘密はやはり‘砂地’にあります。

日中は太陽の熱を受け
一般的な畑の土よりも温度が高くなり、
夜はスーッと温度が
下がります。

その温度差がカボチャを甘くするのです。
しかし、それだけではないんです!

松森さん
「カボチャは完熟まで畑に置くと
 腐りやすいものなんです。
 ですからみなさん早く収穫するんですが
 ここは砂地なので表面が熱くて
 殺菌されるんです。
 歩けないくらい熱いですから。
 そのために完熟まで置いておけるんです。
 腐らないので…
 それで出荷しているので
 こんなカボチャあるんだと評価頂いてます」

藤尾
「ツルいついた状態で完熟を迎えるカボチャは
 おいしいんですか?」

松森さん
最大に甘くなっている状態ですから」

森崎「そりやあ旨そうだ」

松森さん
「ただ糖度で大浜みやこが
 有名になったかといえばそうではないんです。
 完熟まで置いておけるのと
 食べた食感が栗のようなんですね」

ホックホクでクリのような食感と、
驚くほどの甘み。
地の利を生かした栽培を行っているのです。

松森さん
「ちなみにボーリング調査では
 300メートル下まで砂地だと分かっています」

と今では「砂地」を生かし
ブランド作物の産地として有名になった
手稲山口地域ですが
ここに行きつくまでには
大変な道のりがありました。そこで-

ナレーション(以下Na)
「手稲山口地区の歴史。
 札幌市手稲区手稲山口はその昔
 農業を営むには大変困難な地域だったと
 言われていました。
 その理由の一つは日本海からの冷たい風。
 そしてもう一つは地力に乏しい
 「砂地」だったからなのであります」

Na
「それでも当時の人達は砂地に適した作物として
 スイカの栽培を行っていました。
 しかし当時のスイカ栽培
 ‘賭け’のようなものだったのであります。
 暑い夏には高値が付きますが、
 冷夏であれば元手すら回収出来ない
 厳しいものでありました」


そんな中、大冷害がこの地域を
襲うのであります-


2015年08月08日(土) |  こだわりの栽培方法

農民「今年は寒くてスイカが全然だめだよ」

農民「これからもスイカを作り続けるのは大変だ」

農民「そうだ!あの人に相談してみよう」

全員「よし!そうしよう!」

この地域で農業を営むことを
諦めなかった生産者。

様々な作物を知っている種苗メーカー
尋ねたのであります。

種苗メーカーの人
低温で強く、砂地で栽培できる
 作物って何だろう。
 どんな作物にしよう。
 どうしようかなああ~」

種苗メーカーの人
「そうだ!ひらめいた!

種苗メーカー「これを!」

農民「これはカボチャの種??」

種苗メーカー
「うん!カボチャの種。
 君たちならきっと上手に作れるよ」

こうして始まったカボチャ栽培。
スイカの栽培技術を生かした
カボチャの栽培は大成功!
一年目からその美味しさは世間の注目を
浴びるのであります。
かくして誕生したのが‘大浜みやこ’なのです。

《終》

と当時の生産者達の諦めない気持ちがもらた 
‘大浜みやこ’ですが、現代の生産者も
美味しいカボチャを作るための努力を
惜しんではいません。

佐々木
「カボチャ栽培で1番大切な時期はいつですか?」

松森さん
「ビニールのトンネルで栽培している時期!」

松森さん
「これは5月5~6日ごろです」
この時期はカボチャが育つにはまだ寒いので
ビニールでトンネルを作り
トンネル内が40度を超えないように保ちます。

佐々木「次はこうなるんです」

モモ「穴がいっぱい開いている!」

佐々木「この温度管理が…」

松森さん「もっとも重要ですね」

トンネルに穴を開け温度管理を行います。
一度開けると閉じられないため、
朝と夜の温度差や天気を見ながら
カボチャにとって最適な環境を作ります。

さらに…

松森さん
「ずっとツルを横に這わせているんです!」

ツルがキレイに伸びるように
トゲのある葉に気をつけながら整えます。
その後、トンネルを外しますが
まだまだ目を光らせなくてはいけません。

松森さん
「とにかくキズをつけないように!
 ここは風が強いので回されちゃうんです。
 回されると自分でキズを付けちゃう」

森崎
「海に近いから砂地という利点もありながら
 風が強かったり温度が高くて大変だったり
 色々大変な想いをされて育った大浜みやこだ」

松森さん
「決して砂はいいことだけではない…」

手間をかけ栽培された‘大浜みやこ’
ブランドを維持するための努力はまだあります。


2015年08月08日(土) |  ブランドを守る努力

あぐり一行がやってきたのは納屋。

佐々木
「収穫されたカボチャがズラリと並んでます」

コウタ「なんか分けられてる」

佐々木
「そうなんです!収穫されたカボチャは
 4日間くらい納屋で乾燥させるんです。 
 そして選別をするんです」

そうなんです!収穫したカボチャは 
まずは生産者が3つの規格に分けます。

しかし、それだけじゃないんです。

専門の検査員が‘もう一度’
チェックをするんです。
ということで大浜みやこのチェックを
一手に引き受けている
池田利碩さんに話を伺っていきましょう。

池田さん
「生産者の方が自主的に選別して置いてあるが
 検査員が生産者の家を回って統一していく。
 バラつきがあったらいけないので」

ということでまずは、
それぞれの規格について知っていこう。

池田さん
「これが“秀”品のカボチャです。
 一番ランクが上。
 キズが何もないし形も良いですよね」

次のカボチャは…
コウタ「へこんでいる!」

これが一番下のランクの「A」品。
比べてみると、形の良さ、傷の大きさが
全然違います。
そして、その間が「優」品なんです。

森崎
「池田さんのような方が 
 大浜みやこというブランドを守っている」

池田さん
「みなさんの足並みを揃えて出してもらえれば」

藤尾
「キズをつけちゃいけないのは
 カボチャ自体だけではなく
 大浜みやこというブランドにも
 キズをつけないことなんですね

ではサッポロスイカと大浜みやこを
頂いていきましょう!

まずはサッポロスイカ!

アオイ「美味しい!」
モモ「甘い!」

森崎「なんでこんなに甘いんだっけ?」

アオイ「砂地で育てているから!」

続いては大浜みやこの素揚げ。

森崎「うまい!」

アオイ「けっこう甘い!」

コウタ「砂糖が入っているみたい」

佐々木
「素朴なカボチャのおいしさがあるんですね」

素揚げに夢中のあぐりっこ。
続いては ふかしただけのかぼちゃを
食べてみると…

モグモグモグ…すると

アオイ「ゴホッゴホッ!」

松森さん
いいですね。
 のど詰まりをしていますね!
 それが大浜みやこの特徴です!」

森崎「言ってた!」

松森さん「のど詰まりするよって!」

藤尾
「栗のようなって言ってました」

松森さん
「デンプン質が多いので 
どうしてものど詰まりしやすくなる」

森崎
「本当だ!栗みたい。
 (ただ…)しゃべりにくい!!」

昔は野菜の栽培には向かないと言われた
手稲山口地区。しかし、その逆境を逆手にとり
ブランド野菜の産地になりました。

大浜みやこの生産者は現在10名。
全員がエコファーマーを取得し
安全安心な作物の生産に励んでいます。

先人達の諦めない気持ちと、
現代の生産者の創意工夫が
私達の食卓を支えているのです。

松森さん「サンドパワーです!」

森崎「4回目でも?」

松森さん「サンドパワー

もんすけがお伝えする週刊あぐりニュース!
今日は「2015焼肉ガーデンフェスタ」の
お知らせだよ!

これは北海道の牛肉をもっと身近に
味わってもらうための
バーベキュー形式のイベント!
北海道産の味付き牛肉200gに
ビール2杯が付いたお得券は1700円。
なんと9日までなら1500円で買えるんだって!
牛肉をもりもり食べて
熱い夏を乗り切るにはぴったりだよね!

「2015焼肉ガーデンフェスタ」は
今月10日(月)から13日(木)までの4日間、
札幌パークホテルの駐車場で開かれます。
雨天決行で開催します。
詳しくはご覧の電話番号まで
お問い合わせください。

以上もんすけの週刊あぐりニュースでした。

《2015焼肉ガーデンフェスタ》
日時:8月10日(月)~13日(木)
   16:00~20:30
場所:札幌パークホテル駐車場特設会場
   札幌市中央区南10西3
内容:牛肉200gとビール2杯がついたお得券
   ◆前売り券:1500円
   (大丸・道新プレイガイドで8/9まで販売)
   ◆当日券:1700円
問い合わせ:
焼肉ガーデンフェスタ事務局
℡011-241-6526

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来週の放送はお休みです!
次回の放送は8月22日です。
お間違えなく~!!




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