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2010年01月30日(土) | #79放送分 小豆の安定供給に寒さと氷が活躍!編
>>

2010年01月30日(土) |  #79放送分 小豆の安定供給に寒さと氷が活躍!編

松坂
 「こんにちは!あぐり王国です。
  今回は十勝の
  池田町にやってきました。
  ここは、池田町のシンボル
  ”ワイン城”です!」

 

森崎
 「実はわたくし、大のワイン好きです!
  赤ワインには体の中の
  活性酸素を取り除く
  ポリフェノールという成分もたっぷりです。
  ワインをきょうは
  紹介します!!」

 

松坂
 「きょうはワインでは
  ありません。」


森崎
えッ~~~!! 」

次にあげる
3つのキーワードで
連想される食材が今回のテーマ。

●全国生産量のうち 
  およそ8割が北海道産!

●”活性酸素”をやっつける
  ポリフェノールがたっぷり!

●和菓子作りには欠かせない穀物!

松坂
「きょうは小豆について
 取材します!」

一同
「あずきかぁ」

ということで、
今回は赤ワインと同様、
ポリフェノールたっぷり!
あんこの原料としておなじみの
小豆について学びましょう!

「ワインの町」として有名な池田町。
こちらは、ブドウの栽培はもちろん、
馬鈴薯やビート、そして小豆などの
豆類の栽培も盛んなのです。

松坂
 「小豆というのは、
  しょうずとも呼ばれていまして、
  国内産の8割が北海道で
  作られているんです。 
  北海道で育てられているのには
  理由がありまして
  小豆は連作できない作物なので
  栽培には広大な土地が必要なこと。」
松坂
「小豆は6月・7月に
 太陽の光を
 たくさん浴びなくては
 いけないのですが-」
松坂
「北海道には梅雨が無いので
 小豆栽培に適しているんです。」

2010年01月30日(土) |  建物自体もリユースとは!!

松坂
 「実はここ池田町では、
 小豆を高品質な状態で
  安定供給するための
  ある取り組みがなされています。
  北海道らしいエコなシステムで
  しかも日本には
  ココにしかないそうです!
  ご案内いただくのは、
  JA十勝池田の大塚さんです。」


一同
「よろしくお願いします。」


森崎
 「あちらに、
 ”小豆氷温ストレージ” と
  看板がありますけど…
  なんですか?」

JA十勝池田町
大塚さん
 「ここは、年間を通じて
 高品質な小豆を供給する
 目的で作った倉庫で、
 氷熱を利用した
 アイスシェルターなんです。」
森崎
「エコな安定供給のシステムとは
 氷なんですか?」

大塚さん
「はい。そうなんです。
 池田町は、
 冬場雪が少ないんです… 
 だけどとでも寒い!
 -25℃ぐらいまで
 下がるんですよ!
 そこで、氷なんです。 
 雪を使った冷熱だと
 雪を運び入れる必要がありますが
 氷の場合はその必要がありません。
 とても効率がイイんです。」

大塚さん
 「ちなみに、ここは既存の
 建物を改修して作ったんですよ」

松坂
 「突然ですが、
  ジェスチャークイズです。
  ココの施設は元々は
  こんなことしていた
  場所だったんですよ。
  よーく見ていてくださいよ!」

あぐりっこ
「カーリング??」


松坂
「おしい!!」


あぐりっこ
「ボウリング??」
松坂
「正解!!
 ここは元々
 ボウリング場だったそうです。」」
大塚さん
「あの上に
 ピンが立ってました。」

2010年01月30日(土) |  なんて手間もお金もかからない自然システム!

森崎
 「カゴみたいのが
  たくさんありますけど?」

大塚さん
 「これが、製氷コンテナと
  いいまして、この中に
  氷が出来ています。」

あぐりっこ
「ホントだ!!
 氷だ。
  冷た~~い。」

大塚さん
 「3月ぐらいまでに
  完全な600キロの氷の
  塊になるんですよ。」


藤尾
「1つ600キロ??」


大塚さん
「これが全部で
 800基ありますので
 この倉庫全体で
 480トンの氷が
 製造・貯蔵されることになります。」

藤尾
 「氷はどうやって作っているんですか?」


大塚さん
 「仕組みは単純です。
 カゴの中に袋に
 水を張っておきます。
 冬の間は壁を開いて
 冷た~い外気にさらしておきます。
 すると3月まに
 完全な氷になります。
 そして春になると
 壁を閉じて密閉します。
 そうすると倉庫中央の
 小豆がその氷によって
 冷やされて貯蔵されるんです。 
 水は毎年同じモノを使えますので
 移動の手間や人手が
 全くかからないんです。」


森崎
「すごい!!
 出来たシステムですね~~~」

ジャーン! 
もんすけです。
全国の8割も生産している
小豆王国北海道!
その中でも美味しいと
人気の十勝産小豆。
その秘密はいったい
何なのでしょう?
JA十勝池田町
岡本さん
「平成21年度の
 北海道での小豆の作付けは
 23500haで
 その内の約半分にあたる
 12300haが
 十勝地方で
 作付けされています。」
JA十勝池田町
岡本さん
「十勝産小豆の品質の
 高さは良く知られていますが
 昼夜の温度差が大きいという
 気候条件により
 小豆の生育がゆっくりとなり
 良質なデンプンが
 蓄積するといわれています。」

2010年01月30日(土) |  最終チェックにはやっぱり人手が重要
大塚さん
「いまココには
 だいたい400トンぐらいの
  小豆が貯蔵されています。」


松坂
「氷温で貯蔵することで
 小豆の品質は
  どうなるんですか?」
大塚さん
「たとえば1年後に
 お店・お菓子屋さんに
 お届けするんですが
 小豆からあんこを作るときの
 ロスが少なく
 とれたままの美味しさを
 産地からお届けできています。
 最長2年くらい同じ品質を
 保つことができます。」 
大塚さん
「去年は長雨の影響で
 例年の半分くらいしか
 小豆がとれませんでした。」


森崎
「そうなると余計に
 こうした安定供給のための施設が
 重要になりますよね。」


大塚さん
「はい。このような施設を
 もっと増やしていきたいですね。」
次に訪れたのは
JA十勝池田町の豆選別工場!
こちらで行われていることとは!?
大塚さん
 「収穫は10月に
 終わっていますけど、
 6月ぐらいまで
 出荷のための
 加工・調整作業が
 続いているんですよ。」
ふるいを使い、
5種類に大きさを分類。
その後、金属探知器や
エックス線を使い異物や
規格外の小豆を
除去します。
そして最終作業は???

森崎
「うわぁ~~
 豆を見てますね~」


大塚さん
「割れたり
 傷があったりする小豆を
 取り除く作業です。
 ふつうは
 目が回ってしまう
 作業なんですよ。」

あぐりっこ
「速い!
 むずかしい!!」

高品質な小豆を出荷する
JA十勝池田町。
こちらでは、
これまでの小豆より
さらに栄養面での
付加価値を高めた
小豆生産を
行っているんです!

JA十勝池田町
小枝さん
「ポリフェノールとは
 植物の葉や花・クキなど
 植物の体内で出来る物質です。」
 
JA十勝池田町
小枝さん
「活性酸素を除去する働きが
 あるといわれており
 小豆は含有量がとても高く
 赤ワインの2倍近くも
 含まれています。」
JA十勝池田町
小枝さん
「JA十勝池田町では
 近赤外線分析器を使用して
 ポリフェノール含有率を調べ
 高い結果の出た小豆を抽出。
 それを使って特別栽培小豆を生産し
 一般的な小豆との
 差別化を目指す
 取り組みを行っています。」



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