という事で… お米を勉強するならココ!
石狩市にある ホクレンパールライス工場に 今回はやって来ました。
このジオラマは水田で収穫されたお米が どのように食卓に届けられるのかを 説明しています。
解説してくれたのは ホクレンパールライス工場の 大江愛加さんです。
森崎 「まずここは収穫ですね!」
藤尾 「臨場感だすために動いてる!」
森崎 「収穫の次は何ですか?」
大江さん 「“モミ”のまま貯蔵して乾燥する 《カントリーエレベーター》という 乾燥貯蔵施設ですよ」
水田で収穫されたお米は 各地の「貯蔵施設」に集められます。
乾燥貯蔵施設から玄米が運ばれてきた施設、 それがパールライス工場です。
森崎 「我々がいるのが、この場所です! この中にいるんです!」
森崎 「玄米が工場に来て まずは何をするんですか?」
大江さん 「玄米にはお米以外の 異物などが混ざっているので それを除去していきます」
大江さん 「まずは《振動》のチカラで お米よりも重い異物を取り除きます」
森崎 「振るうんだ~」
大江さん 「次にお米よりも軽い異物を《風》のチカラで 取り除いていきます」
さらに万が一に備えて 金属を取り除くための機械も通ります。 このように《振動》《風》《磁石》を利用して 異物除去に万全を期しているのです。
続いて移動してきたのは-
大江さん 「ここでは《精米》を行っています。 玄米という茶色のお米を キレイにしていきます」
と精米機の上部に透明の筒が見えます。
大江さん 「筒の中に玄米が流れている様子が 見えますね。 あのように流れている玄米が お米どうしの“摩擦”で精米を 行っていきます」
佐々木 「3つの精米機がありますが?」
大江さん 「1番機で小さな傷を少しずつ付けて (種皮を)脱ぎやすくしていきます。 そして2番3番機でゆっくり摩擦して キレイでおいしいお米に仕上がります」
人間で表現すると-
森崎 「こうやって(藤尾)とギュウギュウやって 絡まっていると服が脱げる…みたいな」
大江さん 「異物がセンサーで発見されて 空気銃で異物だけを 弾き飛ばしていきます」
藤尾 「細かいから色んなことをして 異物を取り除いているんだね」
私達の食卓に届くまでには 色んな工程を経ていたことが分かりました。
さてお次は勉強する前にこんな実験!
目の前に並んだ2つのお米。 実は何か【違い】があります。
さてソレは何でしょうか?
森崎 「左のほうは粘着質ですが… 右のほうはサラッとしていますね」
藤尾 「見た感じも右のほうは白っぽいですよね」
大江さん 「サラサラしていると言っていたほうが 【無洗米】です」
水で研いでから炊く一般的な「精白米」と、 水で研がずに食べられる【無洗米】という お米があるんです。 では無洗米の秘密を探ってみよう!
森崎 「無洗米ってどうやって作っているんですか?」
大江さん 「精白米には肌ヌカという粘着性の強い ヌカが残っています。 先ほど森崎さんの手にくっついてましたよね。 それが“肌ヌカ”の力なんですよね」
大江さん 「その力を利用して 残ったヌカ同士をさらにくっ付けて キレイにしていくんです」
藤尾 「水で洗ってるんやと思ってました」
大江さん 「水は一切使ってなくて ヌカどうしで精米を行うので 品質もおいしいままで炊けるという製法です」
中村稔さん 「炊飯器がたくさんあるんですけど 実際に炊いて品質をチェックしています」
佐々木 「こちらの皆さんは ある特技をお持ちだと聞いたのですが…」
中村さん 「全国で行っている食味官能試験に合格して お米の品質を評価できるパネリストという 資格を持っています」
森崎 「食味官能試験??」
中村さん 「甘みや香りなど 機械では判断できない美味しさを 人間の五感を使って判断するものなんです」
ということで官能体験コーナー!
3品種の北海道米を食べ比べてみます。 試食するのは「ゆめぴりか」「ふっくりんこ」 「ななつぼし」 どれも北海道の自慢のお米です。
ではそれぞれの特徴を確認しましょう。
『ゆめぴりか』 他より粘りが強くて甘みがあってツヤも良い! 『ゆっくりんこ』 ふっくら・やわらか 『ななつぼし』 ツヤ・粘り・甘みのバランスが良い
森崎 「先生は分かるんですか?」
中村さん 「10回やって5回ぐらいは 当たるかもしれない…」
森崎 「半々じゃないですか~」
中村さん 「それだけ難しいってことなんです~」
水に浸す時間・水加減など 全て同じ条件で炊いた3種類のお米、 それぞれの品種を当てて行きます。
中村さん 「五感を使って見て・鼻でかいで 味わってみて判断してください」
ということでまずは臭いをかぎますが-
森崎 「さっぱりわからん! みんな炊きたての美味しい香りだ」
では味わってみましょう。 まずは青いお皿のごはんを食べ、 それを基準に食べ比べます。
青いお皿の次は黄色のお皿へ。 さて味の違いは分かるかな?
森崎「違う…」 あぐりっこも一斉に「違う!違う!」
リサちゃん 「黄色の方がちょっと硬い」
森崎 「弾力がありコシがしっかりしてます」
満場一致で黄色い皿のご飯の方が コシがあるというコトに! では赤いお皿はどうかな?
リサちゃん「もちもちしている!」
森崎 「粘りあるね! 特に黄色のと比べたら粘り感スゴイな」
五感を使ってそれぞれの違いを感じよう! では、ねばりが特徴の「ゆめぴりか」は、 一体何色のお皿かな?
ミズキ君「赤。粘り感があるから」 リサちゃん「赤!」 ユイちゃんりゅう君「黄色だと思う…」
森崎 「粘りが強いのは赤でした。 ということで赤がゆめぴりかだと思います」
中村さん 「正解は赤です! 言われていたとおり“もちもち”して、 そこもゆめぴりかの特徴なんですね」
正解したのは、リサちゃんとミズキ君と、 リーダー!おめでとう!
ふっくら柔らかが特徴の 「ふっくりんこ」は青のお皿、 「ななつぼし」は黄色のお皿が正解でした。
じゃーん もんすけです! 石狩市にあるこちらのパールライス工場では お弁当屋さんなどの業務用が3割、 お店に並ぶ店頭用7割を取り扱っています。
店頭用は品種ごとに10キロから1キロで包装。 生活スタイルや家族構成で選べるように なっているんだね。
料理研究家・坂下美樹先生に 美味しいご飯の炊き方を 教えていただきました!
美味しいご飯の炊き方には 6カ条があるんです…
詳しい内容は「レシピコーナー」を ご覧くださいね!
またご飯がパクパクすすむ 簡単おかず「手作り福神漬け」も 教えてもらいました。 本当にご飯が進む進む…
こちらも詳しい内容はレシピコーナーを ご覧くださいね。
■坂下先生のお料理教室について- 料理教室「うららか」/cafe「うららか」 住所:札幌市中央区大通西17丁目2-1 電話:011-640-2367 詳しくはホームページ「なごみの食卓」へ! (http://www.nagomitable.com/index.html)
さて今回いろいろ勉強してきて-
リュウ君 「食卓に届くまでの工夫がわかって 自分でもお米を研いでみたりしたい!」
ホクレンパールライス工場は一般の方も 見学できます。
工場の中には「北海道米ロード」という コーナーがあり大きなパネルを使って 様々な北海道米情報を見ることができます。
工場見学にはミス北海道米が案内してくれる こともあるかも…!
ぜひ行ってみてね~