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2013年03月02日(土) | ♯232 羊でまちづくり!サフォークランド士別編
>>

2013年03月02日(土) |  ♯232 羊でまちづくり!サフォークランド士別編

口の中に広がる独特の旨み…そして風味…
北海道のソウルフード、
『ジンギスカン』

古くから羊の肉を食べてきた北海道民ですが、
国内で消費される羊の肉の
99.5%が輸入品なのは
知ってましたか?
しかも北海道で消費される羊も
ほとんどが輸入品!

しかしその輸入品を凌ぐ
品質の高さと美味しさがあり、
主に本州の高級レストランなどに出荷される
羊の肉がココ北海道にあるんです!
それは…
道北士別市のブランド羊『サフォーク』!

ということで今回のあぐり王国は、
道北士別市で『サフォーク』の魅力と
その上質な美味しさの秘密に迫ります。

佐々木
「我々は『羊と雲と丘』という士別市が
 運営しているサフォークのテーマパークに
 やって来ました!!」

河野「スゴイ所ですね」

佐々木「広いんです!」

河野
「いつものデカ頭(リーダー)いないですね…」

佐々木「リーダーはあちらにいるんです!」

森崎
「イヤ~イ!あぐり王国だあ~」

大雪原をスノーモービルで登場!

森崎「うわ~~い!こんにちは~」

さて3人が揃いましたよ。

森崎
「今日はサフォーク!希少ですよ」

佐々木
「今回はサフォークに注目して
 その魅力を探っていきましょう。
 ではみんなであぐりっこを呼びましょう」

一同「あぐりっこ~~~」

するとゴムチューブに乗ったあぐりこが
雪面を滑って降りてきました。

森崎「来た来たきた~~」
河野「うお~回ってる回ってる!」
佐々木「早い早い早い~キャー!」

あっという間に大人たちを通り過ぎていく
あぐりっこたち…

河野「アレアレアレ行き過ぎやで~

今回のあぐりっこ隊は小学3年生のカイ君と
小学4年生のタケシ君。
そして同じく小学4年生のセナちゃんと
小学6年生のイツキちゃんです。

森崎「今日取材するのはサフォークです」

あぐりっこ「サフォーク??」「知らない!」

森崎「サフォークは羊です」

カイ「ジンギスカン!」

佐々木
「ジンギスカンなどで食べられる羊のお肉は
 国内消費の99.5%は輸入。
 その他の0.5%が国産なんです。
 その国産の71.5%が北海道産の羊なんです」

森崎
「だいたい今まで食べたジンギスカンは
 輸入品!だけど今日は士別で育った
 サフォークを学んで美味しく頂きましょう。
 どうだいお肉が嬉しいかい?」

タケシ「豪華だわ~!」

佐々木
「実は士別のサフォークは上質で有名!」

森崎「うお~~」

佐々木
「士別のサフォークが上質と言われる秘密を探り
 羊さんの魅力を感じていきましょう」

一同「いえ~~い」


2013年03月02日(土) |  サフォークってどんな羊かな?

一行が向かったのは『羊と雲の丘』の
敷地内にある『世界のめん羊館』。
サフォークを含めた様々な種類の羊が
見学できる施設です。

さっそく館長の清水勲さんに館内を
案内して頂きます。

■羊と雲の丘
住所)士別市西士別町5351
電話)0165-22-2991

佐々木「早速入っていきましょう~」

扉オープン!

河野「うわ~すごいわ」

森崎「いっぱい種類がいる!」
 
目の前にはヒツジひつじ

河野
「羊ってこんなに違うんですね。
 毛の色自体が違うんですね

タケシ「これはライオンみたい!」

河野「角がクルクル巻いてる!」

佐々木「マンクスロフタンという種類ですね」

清水さん
「羊には地名から名前がつくんですね。
 これもマン島といって
 イギリスにある島の羊です」

世界のめん羊館では、
世界各国の羊およそ30種類を飼育。
ココでしか見ることのできない
珍しい羊を見学したり…触れたり…
貴重な体験ができるんです。

とさっそく河野くん、
羊の頭をナデナデしてあげます。

なんだか気持ちよさそうな羊♪
ところが…

河野「何か思ってた感じ違う!」

違うって何?

河野
「ここ(頭)は“ふわふわ”してると思ったら
 ここは…チョット…“たわし”みたいです」

みんなツボにはまって大笑い!

さてあぐりっこも“なでなで”してみます。

なでなでするのはカイ君。

森崎
近い!これは近距離です!」

大人しくなでられているこの羊こそ
実はサフォークでした。

清水さん
「サフォークは肉用種発育が早いのが特徴!」

森崎「顔が黒いのと白いのがいますね」

清水さん
「奥に毛むくじゃらの寝ている羊がいますね。
 これがサウスダウン種といって
 羊の中では一番おいしいといわれています。
 和牛に近い肉にサシ(脂肪)が入ってます」

清水さん
「これに原種のノーフォークフォーン種
 掛け合わせたのが“サフォーク”なんです。
 野生的な強さとおいしい肉を
 掛け合わせたのがサフォーク種なんです」

羊には『サフォーク』のような肉用種のほか、
羊毛を生産する為に飼育される毛用種など、
用途に応じた様々な種類に分けられます。
ちなみに毛用種の羊毛は
丁寧にその毛を紡いでから染色をして
様々な羊毛製品に活用されるんです。

2013年03月02日(土) |  出産ラッシュ!子羊たちにウットリ♪

森崎
「いろんな国の羊がいますが…
 どの国の羊も、それが大好き??」

清水さん
「そうです!
 これは配合飼料といって穀物類を
 ペレット(固まり)にしたものです」

佐々木「羊さんのエサですね」

こちらではエサやり体験もできるんです!
早速あぐりっこも挑戦です。

「おいで~」と声をかえると歩み寄る羊。
すると手からエサを直接食べました!

セナ「すごい!」
タケシ「なんか舐められた感触がスゴイ」

佐々木
「羊さんってかわいいですよね~」

みんな自然に笑顔になる可愛らしさです。

森崎
「ここは触れ合えたり見に来られる場所」

清水さん
「そうです。生産は別な場所でやってます」

森崎「子羊もいる?」

清水さん
「今は出産ピークで1日に8~10頭産まれます」

あぐりっこ「見たい!」

では子羊がいるという羊舎(ようしゃ)を
見学させてもらいましょう!
親子の羊がたくさんいるとのこと…
もうワクワクです!

森崎「ちっちゃいのいるかな?」

あぐりっこ「うわ~いるいる!」

あぐりっこ「うわ~かわいい!!」

森崎
「君たち、どうしてそんなに愛らしいの!」

メエエ~~メエエ~~

子羊が駆け寄ってきます。

あぐりっこ「カワイくてたまらない!」

森崎「ヤベ~超カワイイ!

メエエ~メエエ~

カイ「(真似して)メエエ~

もう子羊に視線がクギ付けです。

さて出産ラッシュの今、どのくらいいるの?

清水さん
「親子合わせて200頭ちょっとです。
 だいたい生まれて10日以内。
 1月中旬から3月いっぱいが出産ラッシュ!
 こんなにいるんですけど親子で匂いを
 嗅ぎ分けて、自分の乳を飲むんですよ」

佐々木
「これだけたくさんいても
 自分のお母さんがわかるんですね」

清水さん
「他の子羊が来ても親は寄せ付けないですから」

羊は1年間の出産頭数が平均で1.5頭。
この羊舎では多い時で
1日8頭ほどの仔羊が産まれます。

親羊の母乳を与えて3ヶ月育成したら
今度は栄養価の高いエサに切り替え、
さらに3ヶ月肥育して
体重60キロ程度で出荷。

体が小さい羊のお肉は大変希少なんです。

森崎
「生まれてどれくらいでお肉になりますか?」

清水さん
「早いのは生まれてから6ヶ月。
 年間で130頭ぐらい出荷されます

森崎
「生まれて半年くらいでお肉になる。
 我々人間はそれを食べて、
 命をいただいて生きているんだよね」

セナ
「1年も経たないでお肉になっちゃうのが
 ちょっと“かわいそう”だと思いました」

イツキ
「これからは“いただきます”って心から
 羊とかに感謝して食べたいと思いました」


2013年03月02日(土) |  サフォークから町づくりへ!

さて番組冒頭でもお伝えしたように
士別市のサフォークは『上質なお肉』と
言われています。その秘密は?

清水さん
「羊はもともと草食動物で
 本来は草を与えて育てるんですけど、
 濃厚飼料を与えるんです!
 自然に飼うと“ニオイ”が付いて
 肉も硬くなるんです」

河野「羊って放牧のイメージでした」

清水さん
草を食べるとニオイが付くんです。
 肉質が落ちるので舎飼いでやっています!」

肥育時期のサフォークには、
穀物を中心とした配合飼料に
地元産の麦や大豆粕などをブレンドした
オリジナルのエサを与えて、
臭みのない上質な肉質に仕上げているんです。

森崎「親子で飼っていると大変ですよね」

清水さん
「お産の時期が一番大変。
 今は24時間従業員がつきっぱなしです!
 放っておくと8割がた凍死しちゃうんです。
 こんなに小さいですから…」

河野「だから24時間つきっきりなんだ…」

何かお手伝いしたい…ということで
あぐりっこが仔羊の哺乳に挑戦!

すごい勢いで哺乳瓶に吸い付いてきます。

イツキ
「めっちゃ押される!
 なんか“トントン”って感じ」

清水さん
「人間が飲むミルクとほぼ同じ成分です。
 お腹いっぱいになったら飲むの止めます」

ちなみに小屋の中に
子羊だけが入られる小屋があります。

河野
「あそこの枠の中はちっちゃい子だけが
 入られるようになっているんですね」

イツキ
「(私も)入りたい!
 お母さんに怒られたときに逃げる!

河野「自分の家にほしいって!」

じゃ~んもんすけです!
サフォークの町として知られる士別市。
その歴史は昭和42年に
農業の複合経営を目指して
オーストラリアからサフォーク種を
導入したのが始まりなんです!

昭和50年頃には士別市の
青年会議所メンバーが中心となって
「士別サフォーク研究会」を設立。
本格的な町づくりが行われました。

士別市経済部 佐々木勲次長
「平成17年にプロジェクトチームを作って
 公共牧場に『羊と雲の丘 観光ゾーン』
 を作り上げて美味しいラム肉を提供!
 羊との関わりで人が集まってくるような
 『士別市』を作り上げたいと思ってます」

士別市の『サフォーク』は北海道ならではの
新しい特産品を育てていこうという取り組み、
“食クラスター連携協議体”とも連携していて、
先月15日に開催された
道内各地の名産品で作る料理を集めた
『食クラフェスタ2013』でも
高い評価を得ました!士別市のサフォークは、
まさに北海道を代表するブランド羊なんだね。

そのサフォークなどのお肉には、
一体どんな栄養価があるのかなぁ

天使大学看護栄養学 荒川義人教授
「羊の肉はタンパク質がタップリ入っていて
 高タンパクで栄養価は高い!
 それともう1つ“カルニチン”という成分。
 体の中で脂肪燃焼を助けてくれる成分で
 肉の中では羊が一番多いことが判ってます。
 羊の肉って赤いですよね。
 ミオグロビンという鉄を持った色素です。
 その鉄というのは非常に吸収性がよいです。
 鉄欠乏性の貧血の方には良いですね」

美味しくて栄養価も高い羊のお肉。
僕も沢山食べよ~っと!

さてたっぷりお勉強したところで
サフォーク絶品料理を頂きましょう!

今回は『レストラン羊飼いの家』の
展望デッキで生産地ならではの
贅沢なサフォークラム料理を
料理長の谷内政之さんに振る舞って頂きます。


2013年03月02日(土) |  サフォーク贅沢料理にうまあ~~い♪
その絶品料理とは…
《士別サフォークラムの丸焼き》です。

あぐりっこ「うわ~~!」

もう大はしゃぎのあぐりっこ。

谷内さん
「羊の丸焼きになります!」

谷内さん「じっくり火を入れてます!」

森崎「焼き具合はどうですか?」

谷内さん「ちょうどいい感じです!」

タケシ「早く食べたい!」

サフォークラムの肩ロースを
塩コショウだけの味付けで
2時間じっくり炭火で焼いた
生産地ならではの贅沢料理。

さっそく頂いちゃいましょう!

タケシ「うまあ~~い」

イツキ「おいしい!(ニッコリ)」

森崎「臭みなんて全く感じない!」

谷内さん
「お客さんからの要望で
 この肉をジンギスカンのタレに漬けて
 販売しているんですが
 (臭みがないので)本当は勿体ない!

森崎
「ですよね!
 これは塩コショウで頂きたいです」

佐々木
「食感はチキンとかターキーに似ていて
 いつも食べているジンギスカンとは
 明らかない違うなと言うのが判ります!」

森崎「カイどうだった?」

カイ「美味しかった!」

森崎「どんなふうな…」

タケシ「おかわり下さい!」

森崎
「今カイに聞いているのに
 目の前を横切ったな!」

さて今日1日を振り返ってみましょう。

セナ
「あのちっちゃい可愛らしい羊が
 1年もたたないで
 お肉になっちゃうのが判って
 今日から羊じゃなくても
 色んなお肉を食べるときは
 感謝しようと思います」

イツキ
「羊の命をいただいて
 自分たちが成長していけるから、
 そういうことも含めて心から
 『いただきます』っていえるように
 していきたいです」

カイ
「カワイイ子羊が6ヶ月くらいで
 お肉になっちゃうって知って…
 もっともっと感謝をして食べて
 頑張って生きようと思います!」

士別サフォーク、みなさんもぜひ
食べてみてくださいね。

※来週3月9日の放送は
 午後4時30分から
 スタートです!ご了承くださいませ…




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