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2017年07月01日(土) | ♯436 トップフローリストが生産量道内No1を誇る産地に触れる編
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2017年07月01日(土) |  ♯436 トップフローリストが生産量道内No1を誇る産地に触れる編

森アナウンサー
「道内屈指の米どころ
 深川市にやってきました」

森崎リーダー
「この辺りに来ると水田が眩しいもんね!
 米どころですからね…
 この前も北竜町のひまわりライス
 田植えできましたよね」


「この北空知エリアはお米だけではない!
 ある農産物が北海道で
 生産量トップを誇っているんです」

リーダー
「あっ!森さん!!」

森「はい?」

リーダー
「移動中の寝たあとが…
リーダー
「大丈夫ですか?どっかで寝てた?」

様々なゲストを招いて、
北海道の農業や食の魅力に触れていただく、
ゲスト企画!果たして今回、
あぐり王国に参加していただくのは?


「北空知で北海道トップの生産量を誇る
 農産物と密接に関係のある
 アーティストが来ます」

リーダー
「農業関係あるんですか?」

リーダー
「農業でアーティストと言えば…
 オレじゃないですか?」


「もうちょっと
 れっきとしたアーティストです」

リーダー
おい!失礼だろう!
 芸術的なこと。やってんだよっっ!」


「あははは…では早速お呼びしましょうか」

男子「こんにちは~」

リーダー「なんですか?」

男性「森アナウンサーをイメージして!」

森「うーん!うれしい」

リーダー
「ということは
 お花のアーティストなんですね」


「しかも国内だけではなく
 海外でも活躍されている
 フローリストの清野光さんです!」

今回のゲストは-
札幌出身のトップフローリスト、
清野 光(せいの ひかる)さんです。

2017年07月01日(土) |  素材が勝負の花産地を行く!!
札幌を拠点に全国展開するフラワーショップ
「ガノン フローリスト」
代表を務める清野さんは、
アメリカやカナダなど、海外で実績を重ね、
2014年から、草花を頭に飾るフラワーアート
”HANANINGENプロジェクト”をスタート。
その取り組みが注目を集め、
国内はもとより世界各国でライブイベントなどを
行っています。

■ガノン フローリスト
住所:札幌市中央区宮ケ丘3丁目3-8
営業時間:10:00 - 19:00
定休日:毎週月曜日
電話:011-633-5522
清野さん
「自然に興味を持つ関係性作り。
 自然に興味を持つというスタートラインを
 こちらで作ってあげる。
 自然と向き合うきっかけづくりとして
 頭に花を飾って伝えていこうという
 HNANANINGEN(花人間)を
 始めました」

自然に対する関心を、
花によって高めているという清野さん。
フローリストとして扱う花へのこだわりとは?

清野さん
花は素材勝負。
 料理人と似てます。
 僕たちの所に来る前に市場さん行って、
 僕の所来て、お客さんの所に行くので
 花が何日生きられるかが重要。
 寿命の長さが産地によって全然違うんです。
 うるさい方は産地にこだわって作ります」
 
ということで今回、
トップフローリストである清野さんに、
北空知エリアの花生産にふれていただきます。

さっそく一行は、
深川市のお隣・沼田町へ向かうことに-

リーダー
「どうですか
 最近田園風景見てないんですか?」

清野さん「みてないですね」

リーダー「今どこに住んでいるんですか」

清野さん
「東京都千代田区に住んでます」

リーダー
「あーしたらもう
 空も田園も見ないでしょう」

リーダー
「これがね北海道が誇る田園風景ですよ
 いいでしょう?」

「リーダーが熱過ぎて
 清野さん引いちゃってますよ~
 その清野さんと北空知の花について学びます」


「まず花生産について触れて行きましょう。
 北空知エリアでは2200万本(約18%)
 生産量を誇ります」

リーダー
「すごい数だな~北海道の1/6の生産量を
 北空知はまかなっているんだね」


「本州産と北海道産の月別花生産量の推移を
 グラフにまとめました」

リーダー
「ほかの県が夏に一気生産量が落ち込む所を
 そのかわり北海道がかなり盛り上がる!!」


「国内の花の生産を安定して供給している
 役割をしているんですね」

清野さん「そんなに違うんですね」


「ちなみに清野さんは普段どこのお花を
 使っているんですか?」

清野さん
「何から何まで使っているので…」

リーダー
「やっぱりルックス重視ですか?」

清野さん「ルックス重視ですね!」

リーダー
「中身とかどっからきたとかよりも
 見た目ですか?」

清野さん
「でも産地に特徴があるじゃないですか。
 野菜と一緒なんですけども
 でもルックス重視です!」

リーダー
「ちなみに女性は何重視ですか?」

清野さん「内面になると思います」

リーダー
「良かった、そういって頂いて。
 女性も見た目ですね~って言われたら…」


「私的にギスギスしちゃいますよね~」


2017年07月01日(土) |  スターチスの花畑…♪
あぐり一行が訪れている
深川市や沼田町を含めた北空知エリアは
道内屈指の広さで花を栽培する広域産地で、
生産品目は60品目を超えるという、
まさに北海道トップクラスの花産地なんです。
沼田町で花を育てて35年!という、
生産者の石田隆広さんに、北空知エリアの
花生産について教えていただきます。

リーダー
世界のトップフローリスト
 連れて来ました」

石田さん
トップ産地ですから!」

森「あははは」

リーダー「トップ対談だ!!」

石田さん
50メートルのハウスが16棟あります」

リーダー・森「16棟!!」

石田さんの農園では、長さ50mのハウス16棟と
露地栽培で10品目、およそ1万8000株もの花を
栽培しています。

さっそく、北空知エリアを代表する花が
植えられているというハウスを、
見学させていただきました!

リーダー「うお~これか」

石田さん「スターチスです!!」

リーダー「キレイだね」

リーダー
「真ん中に白いチョンとしたのある?」

石田さん
「白いのが花で紫色のがガクなんです。
 ガクを楽しむんです。星に見えるでしょ。
 それがスターチスの由来」

リーダー
「ガクが花びらかと思ったけど違うんだ」

清野さん
「メッチャキレイ…
 花屋では白い花がくっついてこないんで…」

ハウスでは、およそ720株もの
スターチスを栽培。花が枯れ落ちても
綺麗な色のガクが残ることから、
「永遠の花」とも呼ばれています。
紫のほかに、ピンクや黄色など
様々な種類の色があります。

石田さん
「ガクを楽しむ珍しい花なんです」

リーダー
「例えばさ、この下にある葉を見たことは?」

清野さん
「ないですね。葉っぱも付いてこないんで」

清野さん
「こういう葉っぱになるんだな」

2017年07月01日(土) |  スターチスの収穫体験!!
スターチスの栽培は、
2月に苗をハウスに植えて生育させますが、
ハウスごとに植える時期をずらすことで、
長期間の採花(さいか)を可能にしています。
石田さん
2月に定植するのは今ごろ、
 ゴールデンウイークに定植するのお盆頃、
 6月に定植するのは9月のお彼岸
 初切りになるようずらしています。
 北海道の出番がちょうど6月から10月いっぱい!
 11月から5月いっぱいは四国や九州のみなさん!
 桜前線が北上するのと同じように産地が北にくる。
 お花屋さんには一年中同じ花が
 切れ目なく出ている!」
石田さんは有機質をたっぷり含んだ
土作りを行っているほか、
良質なスターチスを育てるためにもうひとつ、
重要な作業があると言います。
石田さん
「人間の赤ちゃんを育てるように
 例えば北風が吹けば北側の窓を閉めてあげる。
 南風が吹けば南側の窓を閉めてあげる。
 暑くなれば両方を開けてあげる。
 5℃から25℃の温度管理
 優しくやらないと
 最後、結果として現れないんで
 一番そこが大事な所かなと思います」

リーダー
「花屋さんみたいに
 冷暖房完備じゃないんですよね」

清野さん
「花屋さんとして一生懸命
 育てられている花を見るだけで
 かなり勉強になっている状態です」

さてスターチスの花をよく観察しましょう。

石田さん
「これが開花前(左側)。満開がこちら(右)

石田さん
「どれを切るかはハサミで
 茎を叩いてみるんです。
 切るんですよ~って」

森「確かに上の方に振動が来ます!」

石田さん
「この根元にハサミを入れて切る!!」

石田さん
「するとスルスルスル…と抜ける。
 枝が折れない!!」

ここで産地での採花は初めてという清野さんに
挑戦していただくことに!

リーダー「手つきに迷いがないよね」
森「キレイ!!」

さすがは、トップフローリスト!
素早く収穫適期の花を見極めて
採花した清野さんですが、
実はこの見極める作業が、
意外と大変なんです。

森「ずっと見てると分からなくなります」
石田さん「ずっと見てると迷うよな」

二人の収穫したのを比べてみると…

森「トップと凡人の差ですよね」

ちなみに、石田さんが普段のスピードで
採花するとご覧の通り。
花は鮮度が命のため、
的確かつスピーディーな作業が求められるのです。


「1日にどれくらい採花(さいか)するんですか?」

石田さん
「約2400本!!」

リーダー「うわ~」

清野さん「それ何人でされてるの?」

石田さん「2~3人で」

清野さん
「けっこう…結構ほんとにハードですよね」


2017年07月01日(土) |  美しい…シャクヤク!

ハウス栽培の名産花「スターチス」について学び、
続いて大輪の花を咲かせるという露地栽培の畑へ!

清野さん「めっちゃキレイ」

リーダー「キレイなの咲いてる~♪」

石田さん
「今回取材くるので残しておきました」

大輪の花が特徴的なこの花はシャクヤク。

その端麗な美しさから、
「立てばシャクヤク、座れば牡丹、
 歩く姿は百合の花」
という、
女性の美の形容に用いられるほど、
日本人に古くから親しまれてきた花です。

森「つぼみの数がすごいですね」

リーダー「何株あるんですか?」

石田さん「500株ぐらい」

石田さん
「1株から10本はとりたい!」

1株から10本程度の茎が育つ
というシャクヤクは、
大きい蕾を持ったものだけを
根元部分から採花します。

実はここに美しい大輪の花を咲かせるための
ポイントがあるのです!

石田さん
「来年も採花するために
 1株から5~6本残して
 (大きなつぼみのものだけを残して)
 株に養分を蓄える。
 来年育てるために今はこうしなきゃダメ。
 これが養生ってやつなの」
シャクヤクは、
まず最初の株を植えた1年目は採花せず、
花を切り落としておよそ2年、
株にしっかり養分を蓄えます。
そして4年目となる年に初めて採花する以降は、
大きい蕾だけに養分を与えるため、
小さい蕾は切り落としながら、
7年目まで採花ができるのです。
リーダー
「4年かかっているんですか出荷までに!?
 清野さん、知ってた??」

清野さん
知らなかったです…ヤバイですね…」

石田さん「高く買ってください!」

わはははは。でも本当ですよね。

生産者の苦労を痛感し、
このあと全員で採花のお手伝い!
清野さんも、1本1本
丁寧に作業を進めていきます。

2017年07月01日(土) |  選別作業も丁寧に…!
シャクヤクやスターチスなど採花したものは、
納屋に運んで選別!
枝ぶりや長さなど、出荷基準となる
4つのサイズに分け、
10本を一束にしてまとめるのです。
石田さん
「水に浸けるんですよ。
 2時間しか漬けないんですよ!」

リーダー
「これみて!時間違うものがありますね」

石田さん
「2時間後、水から揚げて
 根本を乾かして箱詰めする

水に浸けて2時間が経過したスターチスは、
穴の空いたダンボールに移し替えて乾燥させ、
箱詰めをしたあと、JAの集出荷施設へ運びます。

北空知エリアの花、
およそ60品目が集まるこの施設では、
改めて、サイズや品質をチェック!

石田さんを含め、290戸からなる
「北育ち元気村花き生産組合」では、
品目によって、
水の入った袋に花をさした縦箱でも出荷。

こうした生産者の様々な工夫によって鮮度を保ち、
全国各地に美しい花が届けてられているのです。

石田さん
「市場ごとに東京や大阪。90%が府県」

リーダー
「流通の距離や時間を埋めるための工夫が
 どうしても必要になってくるんですね」

清野さん「驚きますね~」

さてここで…お知らせが。


「今回のあぐり王国はスペシャルな回なんです。
 あぐり王国が10年目に突入するんです!」

ということで2008年7月からスタートした
この番組も、今回の放送で、
なんと10年目に突入!そこで…

リーダー
「今回が放送436回目ですもんね!
 やってるねえ~~!!」

「お疲れ様です!!」

リーダー
「ありがとうございます」


「今回はスペシャルな回という事で清野さんに
 HANANINGENを披露して頂きます」

リーダー
「あら~そうですか。お祝いとしてね!
 誰をHANANINGENにするんですか?」

なんとなく気まずい雰囲気で
森さんを指す清野さん。

リーダー
オレのお祝い関係ないですよね!!」

2017年07月01日(土) |  森ちゃんHANANINGENになる!!

番組10年目を華やかに祝おう!ということで、、、
森アナがモデルとなり、
清野さんがHANANINGENを披露してくれることに!

もちろん使うのは、
今回訪れた北空知エリアの新鮮な花!
さっそく清野さんのパフォーマンスがスタート!

リーダー「何使っていきます?」

清野さん
「シャクヤクとダリアでいきたいですね!」

 

リーダー
「おっそのまま刺しちゃう??下向き??
 おもしろい!!」

リーダー
すごいすごい。ガンガンついちゃうんだ。
 茎にピンをさして
 頭から吊り下げてるような感じ」

森「すごく良い香りします」

リーダー「えーそこにもー」

このあとも一切迷うことなく
スピーディに進める清野さん。
そして作業開始から、
わずか15分が経過したところで…

清野さん「はい完成です!」

リーダー
うわ~すげー!HANANINGEN!!」

リーダー
花が人間と一体化しましたね」

石田さん「かわいい!」

森「ありがとうございます」

リーダー
「女の子と花って似合うなあって感じ」

清野さん
「黄色いシャツに合わせたかったんです」

リーダー
「花農園でつくるとテンション違いますか?」

清野さん
ちょっと嬉しいですよね。
 作り手さんもいるじゃないですか。
 違いますよね」

森アナも鏡で見てみると…


「うわ~すごーい!すごい!!
 うれしい~~♪」

清野さん「ぼくも嬉しいです」

森「とっておきのギフトですよ!」

リーダー
「あなた自身がギフトですよね。
 誰か会いに行く人いないの?
 会っておいで~!!」

森「う…いないですね」

リーダー
「いやもう、残念ですね」

森「こうだと分かっていれば!!!」


2017年07月01日(土) |  四季を彩る北海道!

さて振り返ってみて…

リーダー
「今日どうでしたか?特別だったのでは?
 北海道の花。その産地で作るってこと」

清野さん
「作られている方の仕事内容と
 思いを聞いたあとでは、
 花を扱う感覚は違いますよね」

清野さん
「心改めてフローリストとしてちゃんと
 生産者さんの思いも
 お客さんにのっけて届けたいですね」
石田さん
「日本の四季を彩る大事な産地として
 北海道はあると思います。
 北海道内の他の産地と手を取り合って
 北海道の花を消費者に届けたい!!
 私たちはこの花を中心に、
 他の産地はその産地特有の花で
 北海道を届けていただきたい」
リーダー
チーム北海道として各地の花を
 全国に届けているんですね!」

リーダー
「最後にHANANINGENとしてどうですか?」


「こんなに美しくしていただいてお二人
 ありがとうございます!」

石田さん
「15年・20年と続けてくださいね!」

リーダー
「ありがとうございます。もちろんです。
 まだまだ10年目に突入したばっかりで
 北海道に農業がある限り
 農業への応援は止まりませんから!
 これからも何千回とロケに行きたいと思います。
 今後とも宜しくお願いします」

~お・ま・け~

選別シーンでのこと…

リーダー
「水に浸す・乾かす作業で重視することは?」

石田さん
「たぶん花屋さんは、
 これにさらに切り戻しという作業をします」

清野さん
「そうです。花が届いた時点では
 乾燥しているので根本を切って水を与える」

石田さん
「また水につけて生きかえさす!!」

清野さん
「色々な水の吸わせ方があって
 花によっては熱湯で吸わせたり
 ハンマーで叩いたり…」 

リーダー
「ハンマーで叩く???」

森「花を?」

石田さん「茎を!茎を!!」

リーダー
花叩いてどうすんの?
 花叩いたらぐちゃぐちゃになる!」

清野さん
「下です下!上は叩かない」

石田さん「おもしろいなあ~」

リーダー
「そんなの見たことあるか?
 そんな殴られまくった花を
 見たことあるかっっ!」

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6月24日のクイズ
「江差町の歴史ある伝統菓子の名前は、
 なんだったかなー?」

正解は「こうれん」 でした。




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