突然ですが、こちらは、 子どもと大人の嫌いな野菜 ランキングです。 上位を見てみると子どもは2位に、 大人は1位にランクインするほど、 苦手な人が多い野菜、それはセロリ! 独特の香りと、シャキシャキした食感で、 サラダやスープなどに欠かせない野菜ですが、 苦手な理由を聞いてみると…?
街頭インタビュー (子供) 「苦い!」「苦い」「苦い!」「苦い!」 「嫌い!」 「食べたことがことはあったはずなんだけど… 苦かったからちょっと嫌いになった」 「セロリの独特な感じが出てるから… 少し食べづらい感じが…」
(お母さん方) 「生では食べないですね。クセがあるんで」 「独特の…味があまり好きじゃなくて… (独特な味って何?) しばらく口にしてないです!!」
このように、みなさん苦手意識が強いセロリ…。 しかし!その独特の苦味やクセが少なく、 生でも食べやすい! そんなセロリがあったら、 食べてみたいとは思いませんか? 今回のあぐり王国ネクストは…、 苦手な人でも食べられる!? 食べやすいセロリを栽培する 北海道を代表する産地へ行きました!
森結有花アナウンサー 「洞爺湖町にやってきました!」
森崎博之リーダー 「なんて気持ちがいい場所だろう。 温泉の町ってイメージが強いけど 洞爺湖町は実に幅広い農業をやってるんです」
森「今回はセロリに注目します」
リーダー 「なんかあれなんですって? 子供の苦手な野菜だし… 大人も苦手なんですって?」
森「嫌いです!」
リーダー「はっ?出た…」
森 「香りと言いますか…苦味と言いますか… 子供の頃に一度食べたことがありまして… あ~苦手だなって思ってからは 食べないようにしているんです」
リーダー 「今日あなたの歴史が変わります」
森 「そうですか…タノシミニシテマス…」
さて今日のあぐりっこはどうかな?
今回は、初参加のあぐりっこ2人が登場! 元気いっぱいの小学3年生 岡田成慈(セイジ)君と。 野菜を収穫して、調理したいという、 小学4年生の近藤那南(ナナミ)ちゃんです!
リーダー 「二人ともセロリは好きですか?」
セイジ「好きです!」
リーダー「ナナミは?」
ナナミ 「あまり食べたことがない…」
リーダー 「食べたことない!? じゃあどういうものか知らない?」
(ナナミ頷く)
リーダー 「セイジはどんな所が好きなの?」
セイジ 「あま味があって苦いところも好き!」
リーダー「ほおお~」
リーダー 「森さんはどういう所が嫌いなの?」
森「苦いところ…」
リーダー「ぶふふ(笑)」
森 「苦くて香りが独特なところが…」
リーダー 「こんなに扱う取材のものを 悪く言った人はかつていない!! おとなで!」
果たして、セロリのイメージは変わるのか…。 早速、洞爺湖町の生産者のもとへ!
森 「ハウスがズラッと並んでいますね。 生産者の佐伯さんです」
佐伯さん「よろしくお願いします」
セロリ生産者の佐伯範彦さん。 おじいさんの代から栽培が続いているという、 洞爺湖町のセロリとは…?
リーダー 「食べやすいセロリが作られていると聞きました」
佐伯さん 「はい!今時期の春のセロリというのは あま味が強くて肉厚で 食感も柔らかい! そしてえぐ味も少ないのが特徴ですね」
森「佐伯さんはセロリはお好きですか?」
佐伯さん 「そうですね!ぼくも子供の頃から スティックや漬物で食べていて 苦手意識はなかったですね」
佐伯さん 「こちらが収穫中のハウスです!」
リーダー「うわ~なってる!」
あぐりっこ 「すごい!でかい!」
森「これセロリですか?」
リーダー「でっかいしょ!」
リーダー 「1株1株がでっかいんです!」
森 「セロリってこんな風になってるんですね」
佐伯さん 「実際に1株とってみましょうか」
森「ふと~い!!」
リーダー 「独特の香りしてますね。セイジどう?」
リーダー 「いただきますっ! (シャリッ) うまあ~いっ!みずみずしい! 佐伯さん!やわらか。 そしてほのかに甘いよ!」
森「甘い?」
リーダー 「これ苦いって言わないんじゃないかな?」
パリッ
セイジ「おいしい!」
セイジ君にっこり♪
セイジ 「苦いのがそんなにない!」
リーダー 「苦味そんなに感じないよね」
森「へえ~」
続いてセロリが苦手な森アナも、 チャレンジしてみます!
パリッ…
森 「私のセロリのイメージだと 本当に食べた瞬間に香り・クセがくる イメージだけど… クセが本当に少ないですよね!」
佐伯さん 「いま少しほっとしました」
そして初挑戦のナナミちゃんは、 味噌とマヨネーズを和えた、 味噌マヨをつけて食べてみます!
ナナミ「うんうん…大丈夫!」
リーダー「大丈夫!」
ナナミ 「甘いのかしょっぱいのか分かんないけど おいしい!」
リーダー「美味しくなる!(笑)」
セイジ「やっぱり美味しい!」
リーダー「そうだ!セロリ大好き」
じゃじゃん!もんすけです! みずみずしくてシャキシャキ食感のセロリ。 その栄養について、 札幌保健医療大学の荒川先生に聞いてみたよ。
栄養学科 荒川義人教授 「いろいろなものに効果がある植物として 使われていたんですよね。 万能薬の原料として使われていました。 例えばミネラルで言うとカリウムがあり 体内の余分なナトリウムを出して 高血圧の予防に繋がる…とか、 また食物繊維が含まれていて お腹の調子を調える…とか。 アピインというポリフェノールですが これはセロリの風味成分なんですが 鎮痛作用とか強壮などがあります」
栄養豊富だけど、苦手な人も多いセロリ…。 上手な調理法はあるの?
「例えば乾燥にして粉末にして 塩と混ぜて調味料として使うとか 加熱すると食べやすくなるし 香り成分の一部は逃げて行きますけど 栄養成分などは閉じ込められているので 大きくは損失しません!」 洞爺湖町のセロリも、クセや苦味は少ないけど、 栄養成分は変わらないんだって。 食べず嫌いな人はぜひチャレンジしてみてね!
では栽培方法について聞いてみます!
佐伯さん 「種をまいて収穫できるまで 約半年かかります」
リーダー「かかる!」
佐伯さん 「一番早い種まきなんですけど 実は去年の12月1日にまいてる!」
リーダー 「えええええ~ 一番最初に種をまいたものが 一番最初に収穫できるのが?」
佐伯さん「5月20日ごろ…」
リーダー「(時間が)かかる~半年だ!」
佐伯さん「時間がかかるんですよね」
リーダー 「最後のハウス収穫が終わるのは11月です」
佐伯さん 「僕も改めてこのグラフを見たら こんなにセロリに1年間費やしてる(笑)」
リーダー「見せなきゃ良かったですね」
ちなみに、こちらがセロリの種。 この小さな種をまいてから、 およそ1週間後に芽が出て、 3か月かけて育苗します。
そこから定植し、さらに2カ月半かけて、 ようやく収穫に適したサイズになるんです。 さらに…?
佐伯さん 「セロリにとって一番重要なのが 水の管理ですよね」
リーダー 「すごく水分を含む野菜ですもんね。 水はどうしているんですか?」
佐伯さん 「水はこのホースから 放射線状に散布されます」
佐伯さん 「だいたいこのハウスの面積で 1トン以上!」
リーダー 「えっ!1トン?水1トン? 洞爺湖干上がっちゃいません?」
佐伯さん 「極端に暑い所だと栽培しにくいんですが 比較的この洞爺湖町は湖の関係もあって 昼は温度が上がっても 夜になると温度がぐっと下がるんですよ。 そういった寒暖の差で 昼間にダメージを受けたセロリも 夜になると回復!かつ甘みがのる!」
リーダー&森「へええ~」 「そういった特徴が洞爺湖のセロリにはある」
セイジ 「それだけ時間をかけて育てていると思ったら なんかもっと食べたくなってきた!」
大人大爆笑!
佐伯さん 「株の根元の部分にカマをぐっと入れて、 その状態で手前側にひきます!」
リーダー「ほおお~ざくっといきますね」
あぐりっこも挑戦!まずはナナミちゃん。
佐伯さん「カマを入れるのはここら辺かな」
ナナミ「硬い…」
ジャギッ
両手でカマをもってやっと引っ張ります。
佐伯さん「もう食べたい?」
セイジ「うん!」
リーダー 「この子、収穫に向かないなあ。 食べたくなっちゃうんだもん」
佐伯さん「約1.5トンですね」
リーダー&森「あああああ~」
森「1日ですか?」
ひとつひとつ手作業で収穫される、 洞爺湖町のセロリ。 札幌を中心に、旭川や釧路や北見など、 道内各地に出荷されるんだって!
先月、札幌市中央卸売市場で行われた、 シーズン最初の取り引き「初競り」の様子を 見てきたよ。
~音声~ 本日からJA洞爺湖さんが初出荷となりますので 宜しくお願いします。 5000円から!41番~!
初競りでは、生産者たちの努力や苦労への、 ねぎらいの意味も込めて、普段よりも高い、 ご祝儀価格で取り引きされるんだって! この日は1キロ5000円で競り落とされたんだよ。 実際に、洞爺湖町産セロリの市場での評価を、 競り人の山本さんに聞いてみたよ。
札幌みらい中央青果 山本隆之さん 「環境のいい中で生産者の方たちが 丹精込めて作っているセロリですの 品質としては市場無いでも評価が高い! 生産量も多いのでスーパーや 納品関係のお店などからも とても高い評価を受けております。 独特のクセが少ないセロリなので 小さいお子さんなどやみなさまにも ぜひ食べていただきたいです」
市場やスーパーからも高い評価を得ている、 洞爺湖町のセロリ。 今度見かけたらぜひチェックしてみてね。
森 「セロリを使ったお料理を料理研究家の 大澄さんに教えてもらいます」
ハーブ&クッキングルームKINA 大澄かほるさん 「よろしくお願いします」
リーダー「以前にも…一度」
大澄さん「ハーブの時に!」
リーダー「あの時ね!場所ね!あそこで…」
大澄さん「あそこで(笑)あの場所で…」
ハーブを中心に、 香味野菜を使った料理を提案する大澄さん。 以前は、北区・篠路にある自身のハーブ畑で、 お手軽料理を披露してくれたんです。 果たして、セロリを使ったレシピとは…?
大澄さん 「今日は春セロリの混ぜごはんです! ひき肉の油や味噌のうまみで セロリの苦味をえぐみを少なくして 召し上がっていただきたいというレシピです」
※詳しい作り方はレシピコーナーをご覧ください! http://www4.hbc.co.jp/agri_recipe/list.php?selectdayforcal=20180616&selectmonthforcal=201806
セロリ料理が完成! 生産者の佐伯さんも交えて試食してみます。
まずはセロリの混ぜご飯です。
セイジ「すんごい美味しい!」
リーダー 「うまいっ! ハウスで食べたシャキシャキ感が残ってる! すげー」
大澄さん 「すごい…お上手!!」
乙女のように照れる大澄さんに 大爆笑! ところが-
リーダー 「でも… おいしさは伝わらないな…」 あれ?佐伯さんにジェラシー?
森「伝わりましたよ」
続いては、セロリの水餃子を、 もともと苦手だった森アナと、 今回がセロリ初挑戦だったナナミちゃんが 食べてみると…?
ナナミ「おいしい!」
森「苦味はなくなってる?」
ナナミ 「うん。食感も残ってて美味しい!」
森 「あっ!おいしい。 旨みがシッカリ感じられますし 後からほんのり香りがくる…」
そして、実はもうひと品作ってくれていた大澄さん。 なんと茎をすりおろし、細かく刻んだ葉を使った、 セロリのシャーベット! ヨーグルトとりんごジャム、 レモン汁を一緒に袋に入れてもみ込み、 冷凍庫に入れるだけと、つくり方も簡単! 果たして、その味は…?
セイジ 「おいしいっ! ヨーグルトとセロリとリンゴの味がする」
大澄さん「正解です!」
佐伯さん 「リンゴとの相性がすごくいいですね!」
大澄さん「こだわりポイントでした!」
森 「あらっ!二人とも完食!」
リーダー 「セイジは分かるけどナナミも全部食べた!」
森 「苦手だなって子どももいると思うけど 洞爺湖のセロリ是非食べてほしいです。 変わるかもしれない!」
佐伯さん 「料理の仕方1つで味のレパートリーって こんなに広がるんだなって… ぜひこういう食べ方を色んな方に知って頂いて セロリ好きな人が 1人でも増えたら嬉しいです」
リーダー 「そうですよね~ みんなが食べて 1人でもセロリ好きが増えると良いですよね! (キラリ♪)」
あれ?佐伯さんに対抗してる?
みなさん、こんにちは! 今日は、来週行われるイベント、 「北海道新規就農フェア」と 「ラワンぶき狩り」のお知らせだよ。
23日(土)に北海道自治労(じちろう)会館で、 「北海道新規就農フェア」が開催されます! 農業を仕事にしたい!という人への相談会や 農業研修の情報提供コーナーがあるよ! 入場無料だから、興味のある人は行ってみてね。
続いては、24日(日)に、 足寄町で開催される「第21回 ラワンぶき狩り」。 足寄町名産のラワンぶきの詰め放題が楽しめる、 人気のイベントだよ! みんなもおいしいラワンぶきを、 たくさんゲットしに行ってみよう!
---------------------------------- 6月9日のクイズ 「ホルスタインクラブがあるのは 帯広の何という高校だったかな?」
正解は「帯広農業高校」でした。