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2020年08月01日(土) |
♯579 新冠町ピーマン編
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2020年08月01日(土) |
♯579 新冠町ピーマン編
子供が苦手な野菜の代表格…ピーマン!
苦手な理由としては、
苦みや独特の香りがあげられています。
そんなお子様方には、ぜひ知って頂きたい。
北海道産ピーマンの主力品種の味は…あまいっ!
今回のあぐり王国ネクストは、
新冠町のピーマンに注目します。
森結有花アナウンサー
「新冠町にやってまいりました」
森崎博之リーダー
「お米がポンポンに上に向かって生えてます。
気持ちがいいなあ。なんか緑しかない!」
リーダー「新冠~~」
(こだま)「新冠~~」
リーダー
「気持ちのいいこだまが返ってくる!」
リーダー「ヒヒーン!」
(こだま)「ヒヒーン!」
リーダー
「やっぱり馬産地なんでね」
森アナ
「新冠町といえばサラブレッドも有名ですが
ピーマンもたくさん生産されています」
リーダー
「そうなんです。
実は12年前に一度訪れていて…
その時は4人のピーマンが苦手な
あぐりっこを連れてきて…」
森アナ
「子供はピーマン苦手な子が多いですよね」
リーダー
「ところがですよ。
ピーマンハウスに入って
ピーマン苦手な子供たちが
生でかじって!!!」
(当時のあぐりっこ)
「おいしい!トマトみたい!本当に!」
森アナ
「それだけ新冠町のピーマンは美味しいという
ことなんですよね。
味もそうなんですけど、量もすごいんですよ。
北海道で生産されているピーマンのうち
半分以上が新冠町産!
しかもすごいのが、生産戸数、作付面積、
販売高、生産量が増え続けているんです!」
リーダー「12年前に取材してますけど、その時よりも?」
森アナ「増えています!」
離農や人手不足が問題となっている昨今、
右肩上がりの成長を続けている、
新冠町のピーマン生産。
その実力を探るため、まずは農場へー
リーダー「全部ピーマンだ!!」
森アナ「へえええ」
リーダー「ハウスがすごいいっぱいだな。すごい」
ピーマン生産部会の会長を務める
竹中浩二さんに農場を案内して頂きます。
2020年08月01日(土) |
ピーマン嫌いな子は食べてごらん!
森崎リーダー「ハウス何棟あるんですか?」
竹中さん「18棟です」
リーダー「どれくらいのピーマンが…??」
竹中さん
「うちで1年間で(生産量は)約50トンです」
リーダー
「ピーマンだけで50トン!!??」
森アナ「1日でピークの時は?」
竹中さん「約1トンくらい出荷する時もあります」
リーダー
「あはは。
ものすごく重たいピーマン作ってるんじゃ…
出荷前に肉がつまっている!みたいな…
新冠町でここが一番大きいんですか?」
竹中さん
「いやいや。もっと大きい所もあります。
新冠町内で約2000トン出荷するので!」
新冠町のピーマン生産量は、
道内では断トツの1位。
シェアは5割を超えています。
その収穫真っ盛りのハウスにおじゃまします。
リーダー「これ何ですの?」
竹中さん
「収穫のカートとコンテナ。
ここに入れていきます」
リーダー「これがいっぱいになるの?」
竹中さん「行って帰ってくればなります!」
リーダー「どれくらいのサイズをとるんですか?」
すると竹中さん、どんどん取っていきます。
森アナ「早い早い!」
リーダー「もう4つもとってる!」
リーダー「でかい~立派だねえ」
少し力を入れて持ってみると…
バリバリバリバリ
リーダー「音が…しっかりしてる!」
森アナ「肉厚なのが分かりますね」
リーダー
「すごい立派。食べてもてもいいですか?」
竹中さん「どうぞ」
リーダー「すみません…」
パクリッ
森アナ「一口???」
リーダー
「うお~みずみずしい。
溢るるピーマン汁!でも苦くないです!
これですよ!
ピーマン嫌いのあぐりっこ達が食べて
『美味しい。このピーマンならいくらでも
食べられるって言ったんですよ』」
森アナ
「じゃあいただきます!
甘い!あまい!
思ってたのと全然違う。フルーツ」
リーダー
「これだったらどうですか?
ピーマン嫌いのあぐりっこが
おいしいっていったの頷けませんか?」
森アナ「納得!!!」
リーダー「すんごい美味しいですね」
竹中さん「ありがとうございます」
2020年08月01日(土) |
地域の特性を生かしたブランド!
竹中さん
「この品種は“みおぎ”といいます。
柔らかくて苦みが少ない。
果実の色もいい緑になる!
生産者にとっては収量も多い!」
竹中さん
「ピーマンらしい形になるっていうか
規格外が出にくい!」
リーダー
「ロスが無いし、収量が安定する!」
森アナ
「新冠町で“みおぎ”を作ろうって決めてる?」
竹中さん
「そうですね。品種の統一ということで!」
リーダー
「“みおぎ”という品種があれば
どこでも美味しいのが作れるか?と言ったら
そういうことでもないんじゃないですか?」
竹中さん
「日高地方の特徴として馬がいたり牛がいたり
良質な堆肥が近くで手に入るということで
秋に収穫が終わったら、堆肥を散布して
次の年に備えているというのが大きいかと…」
リーダー
「馬糞ってすごくいいんですって!
馬ってずっと駆け回っていて
なんかわかんないですけど
ウンコも調子いい訳ですよ!運動してるから。
それを畑にいただいてる。
土の栄養にしてるってことですよね」
地域の特色を活かした農産物ということもあり、
新冠産のピーマンは今年の6月、
「にいかっぷピーマン」として、
地域団体商標に登録されています。
そんな国のお墨付きのピーマンは、
どのように栽培されているのでしょう。
ピーマンをよく観察してみると…
森アナ
「なんで吊らされているんですか?」
竹中さん
「ピーマンは糸がないと倒れてしまうんです。
ツルで絡んでるわけではないので…
これが命なんです」
竹中さん「糸に茎を巻いている」
リーダー
「縛っているんじゃない。
ぐるぐるスパイラルのように巻いてる」
竹中さん
「これ1株から4本の茎を出してるんです」
リーダー
「下に注目すると面白いんですよ。
株元は1つなんですけど…どうです?」
森アナ
「まず2つに分かれて、それがまた2つに分かれてる」
リーダー
「それを糸で引っ張りあげてあげる。
すると倒れないわけですよね。
これが無かったら地を這うようなものですか?」
竹中さん
「そうです。これ4本仕立てという栽培方法です。
最初からなっているんじゃなくて、
4本に作っていくんです」
2020年08月01日(土) |
ピーマン収穫体験!
竹中さんのピーマン栽培スケジュールは
ご覧の通り!
種まきから発芽まではホクレンが担当。
その苗を生産者が購入し育て、
4月下旬、ハウスに定植します。
森アナ
「定植(ていしょく)ですけど
何てったって 18棟ありますから
苗も多いですよね?機械とか使うんですか?」
竹中さん
「全て手作業です。
この1棟で約300本くらい植える…」
リーダー
「1棟で約300本…18棟ありますよね。5400株…」
森アナ
「5400株、ただひたすら植え続ける」
竹中さん
「そんなかかんないですよ。
パートさん頼んで3~4日ほどで終える」
定植を終えて5月、これまた手作業で糸かけをします。
それが終わると、余分な枝を切り落とす作業が始まり、
6月に入ると枝の整理と並行しながら、
収穫が10月下旬まで続きます。
森アナ
「気づいたんですけど
ピーマンで1つの苗から
ものすごくたくさん実が取れるんですね」
リーダー「1つの株から何個できる?」
竹中さん「200~300個です」
リーダー「すごいすごい!」
竹中さん
「収穫したら、また次の花が咲いて…
というのがずーっと。
今日収穫できるのもある、
次収穫できるのもあるよ、
こういう小さい実もあるよ、
今咲いてるのもあるよ…となると
ずーっとピーマンがとれる!
ということはずっと出荷できる!
ずっと出荷できるということは
ずっとスーパーに新冠のピーマンが並ぶ!」
森アナ
「生産者のみなさんもずっと仕事がある!」
ピーマンはご覧のように、
1つの株からたくさんの実がなります。
夏は、花が咲いてからおよそ2週間で収穫適期。
涼しくなると、その間隔が長くなっていきます。
暑い時期に短いスパンで収穫することで、
収量を上げています。
森アナ
「ピーマンの収穫体験をさせてもらいましょう。
収穫する目安はありますか?」
リーダー「だいたいOKマークですかね」
竹中さん「上にピッとあげると取れます」
森アナ
「軸を上にあげるようにして取ればいいですか?」
竹中さん
「ピッとあげて。ピーマンを持ってもいいし、
軸を持ってぐっとあげてもいい!」
森アナもやってみますが…
軸が取れちゃって意外に難しい…!!
何度かトライして成功です!
森アナ
「10個くらい収穫しただけでも汗だく…」
リーダー「まだ1キロにも満たないです」
新冠町でピーマンの栽培が始まったのは1980年。
当初は生産者5名でしたが、
今では47戸の農家がピーマンを生産。
そして今年6月、地域団体商標に登録。
ピーマン産地として進化を続けています。
リーダー
「町の名前が商標として出せて
いわゆるブランド野菜ですよ。
そういったものを手掛けている…
どんな思いで育ててますか?」
竹中さん
「やっぱり誇りもありますし
ブランド野菜を生産する責任も重大だと思います」
リーダー
「私がピーマン汁たっぷりでうまい!って言ったら
より責任重大になっていきますよね」
竹中さん「本当ですよね!」
リーダー
「でも新冠のピーマンは苦みが少なくて
美味しいって伝えていきたいですね。
ピーマン作り頑張ってください」
竹中さん「いっぱいお店で買って食べて下さい」
2020年08月01日(土) |
北海道最大のピーマン選別施設に潜入!
森アナ
「新冠町で年間2000トンのピーマンが栽培され、
そのピーマンが集まっている選別施設に来ました」
森崎リーダー「ここに2000トン!すげーな」
森アナ
「お話をJAにいかっぷの本田さんに伺います」
本田さんに北海道で最大のピーマン選別施設を
案内して頂きます。
本田さん
「1日に約25~35トン処理できます!」
森アナ
「ピーク時は35トン!
それだけの処理能力がある!では行きましょう」
ピーマンは、コンテナに入った状態で、
農場からこの施設に届きます。
そのコンテナは、コンベアに乗り、
自動で選別レーンに運ばれます。
リーダー「うわ~たくさんある」
森アナ「ピーマンごろごろ流れてくる!」
本田さん
「人の目でチェックして規格外品を取り除きます」
手作業で規格外品を取り除いたあと、
驚きの機械作業が続々と…
リーダー
「1個ずつ中に入ってます」
森アナ「ブラシみたいなのがついてますね」
リーダー
「磨かれて…ここの下どうなっているの?」
本田さん
「カメラが入っております。開けてみます」
リーダー「光ってる」
森アナ「写真撮ってるんですか?」
本田さん「サイズごとに判別しています」
リーダー「1個1個みてるのね」
森アナ「結構な速さですよね」
本田さん「6規格に分かれています」
森アナ「また流れていきます…」
本田さん
「カメラで判別された規格ごとに落としていきます」
リーダー
「落ちていってます!
すごい速さで大きさ事に落ちていってます。
この調子で難十トンも選別が可能になってる」
森アナ
「で、流れてきたものを
下のベルトコンベアがこちらに運んでます」
本田さん
「こちらは袋に入るレーンです」
本田さん
「あちらの機械に入れて袋詰めをします」
リーダー「スーパーでよくみる小分けの袋」
森アナ
「これで出荷されていくんですね。
こういう風に施設が整っているからこそ
生産量を上げることができますよね」
リーダー
「竹中さんおっしゃってましたもん。
最新技術と施設があるから
生産者は生産に集中できる。
ありがたく思ってるって言ってました」
新冠町では2016年、
ピーマン選別施設が新しくなり、
処理能力が飛躍的に向上。
それに伴い、生産量も大幅にアップしました。
また新規就農者の受け入れや、
6次産業化の推進など、JAや町が連携しながら、
ピーマン生産の体制を整えています。
2020年08月01日(土) |
ピーマンいただきます!
さてこちらの商品…
リーダー
「どうしてピーマンを羊羹にしちゃったの?」
■販売先は「道の駅サラブレッドロード新冠」
森アナ
「おいしい!ほんのりピーマンの香りがする…」
リーダー
「私はチップスを!
めっちゃ食べやすい。
ピーマンチップスの名に恥じぬピーマンです」
リーダー
「オンザ!これ最高の食べ方じゃない」
森アナ「ピーマン×ピーマンです」
本田さんも早速食べてみると…
本田さん
「これ最高ですね!!
これ間違いないです」
さて今後の抱負は…
本田さん
「北海道一の生産量を継続しながら
『にいかっぷピーマン』というブランドを
守っていくことが目標!」
リーダー
「及ばずながら応援させてもらいます!」
さて、お待ちかねの試食タイム。
新冠町のピーマン生産者の奥様たちが、
とっておきの料理を用意してくれました。
佐藤博美さんと今野礼子さんにお立合い頂きます。
ご用意いただいたのは
『ピーマンの辛みそ炒め』『めんつゆ漬け』
『グラタン』!
※詳しいレシピは
こちら
!
生のピーマンを漬かった「めんつゆ漬け」。
さてお味のほうは…
リーダー
「ボリボリボリとたくあんを食べてる食感。
調味料と合わせることでうま味が出てくる!
うまいわあ~」
さて辛みそ炒めは?
森アナ「おいしい!味噌と合いますねえ」
リーダー
「こんなのご飯何膳でもいけちゃうね。
うまいうまい!!」
グラタンはヘタ付きです。
なんとヘタも食べられるんです!!
リーダー
「なまらヘタうめえ!!」
リーダー
「これまで残してきたヘタを集めたい!!
私今日ピーマン10個近く食べた。
それだけ美味しかった!
ごちそうさまでした!」
【もんすけの週刊あぐりニュース】
みなさん、こんにちは!
今日は、洞爺湖町の農家さんから
メッセージが届いているよ~!
JAとうや町 青野敏志さん
「日胆地区農協青年部協議会会長の青野です。
私が住む洞爺湖町ではジャガイモ・ニンジンをはじめ
多くの野菜を作っています。
現在、ゴボウ・長イモが順調に生育中です。
美味しい野菜を食べて
コロナウイルスに負けずに頑張りましょう」
娘の由愛(ゆめ)ちゃん「お~っ!!」
以上、もんすけの週刊あぐりニュースでした!
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7月25日のクイズ
「今回取材したニンニクのブランド名は、
なんていったかな~?」
正解は「十勝清水ニンニク」でした。
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