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2014年04月26日(土) | ♯286 食と運動 筋膜を解放!鈍った体を活性化編
2014年04月26日(土) | 筋膜の癒着(ゆちゃく)をチェックしよう!
2014年04月26日(土) | コロコロマッサージで足が軽くなる!?
>>

2014年04月26日(土) |  ♯286 食と運動 筋膜を解放!鈍った体を活性化編

腕立て伏せに縄跳び、腹筋、スクワット…
ストイックに体を鍛える藤尾くんとあぐりっこ。

「負けるなっ!」
「がんばれっ!」

とここで森崎
「おい!おい!何やってるんだ!」

ユウスケ
「運動会のリレーでリレーの選手
 なりたいんです!」

藤尾
「日頃の運動不足を解消したいんです!」

森崎
「運動不足を解消するために
 こんなに激しい運動をしていたの?」

藤尾・ユウスケ「ハイ!」

森崎
「君はまだ小5だろ?
 まだ眠っている力を最大限に引き出す
 その方法があるんだよ」
 
ユウスケ「ええ!?」

森崎
「その方法を知っている
 先生のところに行くけど一緒に行く?」

ユウスケ「行きま~~す!」

藤尾「ちょっと早いやん!」

ユウスケ「バイバイ~イ」

藤尾「お~い!」

運動会でかっこいい姿を見せたい
お父さんお母さん必見!
食事と運動で鈍った体を活性化させよう!

さて今回のあぐりっこは親子参加。
今年の運動会こそは
「リレーの選手になりたい!」
酒井悠祐(ユウスケ・小5)くん、
徒競走はいつも最下位だったという友紀さん、
運動全般が苦手な
俵実穂(ミホ・小5)ちゃんに
最近、代謝が落ちていると痛感している
愉香さんの親子二組です。

藤尾「ボクはギックリ腰を…」

森崎
「恥ずかしいね、お前は。
 オレは3回ほどギックリ腰をした」

藤尾
「運動をして鍛えなきゃいけないのは
 わかるんですけど運動したら
 またギックリ腰になるかもしれない
 怖さがある

佐々木
「ということで今日は
 運動がちょっと苦手なあぐりっこと
 お母さんにも来てもらいました」
 
森崎
「今は運動が苦手なのはわかった。
 これからちゃんと正しい運動の仕方を学ぶと
 君たちにはまだ“のびしろ”がいっぱいある!」

ホントはもっと速く走れたり高く飛べたり、
遠くまでボールを投げられるのに… 
自分が持っている本来の能力を発揮するには、
食事運動が大切!
そこで、まずは運動から始めたいと思います。
今回あぐり王国が注目したものとは―

佐々木
筋膜(きんまく)を整える
 と言うことに注目したいと思います」

ご指導いただくのはフィットステージ、
運動インストラクターの笠原清志さん。
インストラクターとして子供からお年寄りまで
様々な年代の体を観てきています。
前回は体の軸・体幹を鍛える大切さを
教えていただきました。

佐々木「筋膜とは?」

笠原さん
「筋肉・内臓・骨・血管など
 体の中のすべてが膜に覆われている。
 この膜はくっついていて
 全部がつながっている

笠原さん
「運動不足だったり同じ姿勢・動作を
 ずっと繰り返す方は
 『筋膜が癒着する』と言って
 伸びたり・縮んだりしなくなっている!」

筋膜が癒着するとどんな事が起こるのかな?


2014年04月26日(土) |  筋膜の癒着(ゆちゃく)をチェックしよう!

笠原先生
ずっと同じ姿勢で本を読んでいて
 頭を上げようとすると上がらない!首が痛い。
 座って草刈りをして立とうとすると
 なかなか立てない…」

藤尾「わかる!それ~!」

笠原さん
同じ姿勢を繰り返しててすぐ動けない!
 癒着がおきてるってこと…」

佐々木
「同じ姿勢を続けるだけで
 癒着がおきてるってことは日常的に
 筋膜の癒着がおきている!?」

笠原さん
「その癒着した体のまま生活している!
 ということになります。
 この癒着が一か所でもあると 
 パフォーマンス力も落ちるし
 普段の生活も一部の筋肉に
 負担がかかってしまう。
 最大パフォーマンスが出せなくて
 スムーズに動けなくなる」

森崎
肩痛いな~っと思っていたらその前に
 腰を患っていることが多かった

笠原さん
「そうなんです。実は腰からじゃなくて
 足からかもしれない!」

森崎「そうか!筋膜がつながっているから!」

佐々木
「筋膜は何で出来ているんですか?」

笠原さん
「主な主成分はコラーゲン。
 お肌のプルプルもコラーゲンですが
 全身にコラーゲンが使われているので
 すごく重要な成分なんですね」

藤尾「コラーゲン戦争だ…」

森崎「女性だけのものじゃない!」
 
笠原さん「男性もとらなければならない!」

日常生活でもよくおこっている筋膜の癒着。
あぐりメンバーはどの程度癒着しているのか?
簡単チェックをしてみました。

ユウスケ君に立ってもらい
後ろからふくらはぎを触ってみます。

ユウスケ「ちょっと痛いです…」

笠原さん
「この痛みが出ていることが
 癒着している可能性が高いです

ふくらはぎは癒着が起こりやすいところ。
じっくり押して痛いと、
癒着していると考えられます。

俵親子は?

笠原さん
「やっぱり親子なんですね。
 左側の方が張りが強いので
 左側に体重をかけるクセがあると思います」

チェックの結果、
大人も子供もある程度の癒着が見られました。

笠原さん
「筋膜に癒着があるので
 その下にある筋肉
 硬くなって動かない状態。
 そうすると筋肉は関節についているので
 関節の可動域(動く範囲)が狭くなってしまう。
 それがパフォーマンスを下げることになってる」

笠原さん
「本来は子どもは癒着はあまりないんです。
 昔と比べて自然もなく今の社会の環境のせいで
 若干のゆがみや癒着がでやすくなっている」

森崎「先生はどうなんですか?」

笠原さん
「ボクもあるんですけど調整するので!」

調整?調整した笠原さんのふくらはぎは
どうなっているのかな?触ってみると-

ユウスケ
「うわ~プユプユ!」
笠原さん
「力を入れた時に硬くなる!
 良質な筋肉は(力を抜くと)やわらかい
 
それでは筋膜の癒着を解放するマッサージ
教えて頂きましょう!

2014年04月26日(土) |  コロコロマッサージで足が軽くなる!?

グリッドと言う筒状になった道具を使って
筋膜をマッサージしていきます。

笠原さん
「ふくらはぎのふっくらした部分の
 下のほうからグリッドを当て
 コロコロ転がしてください」

笠原さん
「5回くらい縦にコロコロしたら
 今度は右左…横に5回やります」

笠原さん
「痛みが強くなければ反対側の足を重ねて
 縦にコロコロ5回、左右横5回」

森崎「これで癒着がとれている?」

笠原さん
「ボクは“解放”という言葉で
 表現してますが
 縮んでいる部分をなでることで
 ほぐして元の長さにしている」

さてコロコロしたあとで
ふくらはぎを触ってみると…

ユウスケ
「確かにちょっとフニャフニャ
 した感じがする」

笠原さん
「ちょっと柔らかくなった感じするでしょ」

家ではラップの芯を代用し、
クッションを敷いてチャレンジしてみてください。

ふくらはぎが終わったらモモ裏。
お尻を浮かせ縦横にコロコロコロコロ。

続いてはお尻へ移動します。
空いている足を立て片手で
体重を支えます。
これも縦と横に動かします。

次はお尻の外側を当てる
イメージでポージング。
後ろで立てていた足を前で立て、
体重を支えてない手を前に持ってきます。
このポーズも縦5回、横5回です。

さて大人チームもやってみると…

藤尾「ウワ~~~ッ(痛くて声がでない…)」

美穂ちゃんのお母さん愉香さん
「(お尻側面)ここすごく痛い!痛いです

笠原さん
「大人は特にお尻側面が痛いです」

笠原さん
「注意としてヒザの真裏は筋肉がないので
 マッサージしない!」

筋膜は全身につながっているので、
下半身の癒着を解放することで
全身の調子が整うのです!

ではマッサージした足を上げてみましょう。

ユウスケ
「マッサージしていない足のほうが重い!」

マッサージの後の足の軽さは
全員が体感出来ました!

リーダーの足の上げ下げを比較してみると
その差は歴然!

森崎
「(マッサージしてない)こっちの足を
 上げようとしたらピキッときた!」

笠原さん
「それは腰にきたんです!」

森崎「腰にきました!」

笠原さん
「ということはマッサージしていない足は
 腰で上げていることになります

笠原さん
「これがギックリ腰の原因です!」

森崎・藤尾「なるほど~~!」

森崎
「じゃあこっち(マッサージしたほう)は
 ほぐれて足が上がるけど、
 ほぐれていない足は
 腰の筋肉で釣り上げている!」


2014年04月26日(土) |  効いてきたっ♪ポジディブに行こう!
じゃ~ん もんすけです!
この数字は小学生の体力合計点。
なんと北海道は男子・女子ともに
全国平均を下回っています!
中学生も全国平均以下…
外が温かくなってきて
体を動かすことが多くなるこの時期、
手軽にできるエクササイズで
体力作りを頑張ろう!

笠原さん
「筋膜のラインに沿った運動をすると
 体のパフォーマンスが上がります。
 まずは体をねじる時に使う筋膜を鍛えます」

体をねじってクッションを投げるエクササイズ!

笠原さん
「ただ投げると手で投げるので
 体を反対側にねじって、
 ここから体全体を使って
 相手の方を向くように投げます。
 手だけ上半身だけにならないよう
 足を曲げてねじって相手に向かって投げる!
 最後に相手に向かって手を向けて
 そのまま止まって下さい。
 勢いがついているのをコントロールする!
 グラグラならにようにする、というのも
 このトレーニングの大事なところです」

家で行う場合は
クッションにペッドボトルを入れ
1キロ以上の重さにしたもので
チャレンジしてみてください!

笠原さん「しっかり腰をねじって…」

ユウスケ「行くよっ!(ポイッ)」

全身を使って投げます。

森崎
「あちこちに意識を巡らせるのも
 とても良いですね」

お母さんたちも投げ合っこ!

バケツリレーのように息が合ってますよ。

笠原さん
「トレーニングとしてなら30回ぐらい。
 たとえば走る前の調整なら
 5~6回やるだけで早く走れたりする!」

佐々木「みなさん疲れてきましたか?」

あぐりっこ
「疲れました~~」

笠原さん
「そんな時は“効いてきた”という言葉を
 使うことで運動が楽しくなります!
 疲れてきたという尺度の言葉を使うと
 『明日も疲れる運動をしよう』となるので
 『明日も効く運動をしよう』
 の方が楽しいですよね!」

森崎「なるほど!前向き!効いてきました!」

さて次は体を上下にエクササイズ!

笠原さん
「重りになるもの(クッション)を
 持ち上げます。
 持ち上げた時に腰を反らないように!
 持ち上げて体をキープします。
 そこから床に投げるようにして
 床に置く直前にスピードを遅くして
 そっと床に置きます!」

佐々木アナウンサーもやってみますが…
なんだか体がバラバラ…

笠原さん
「絵に描いたようなバラバラですね…」

出来るだけスムーズに動きましょう!

笠原さん
「上下運動が一番強度が高い。
 重力に対して逆らう運動なので」

ユウスケ君のお母さん友紀さん
「姿勢を気をつけてなくても自然と
 姿勢がきれいになっていく気がします」

森崎「つらい?」

ユウスケ「少しつらいです」

森崎「疲れた?」

ユウスケ
少し…(小声で)
 いや!効いてます(大きな声)」

藤尾「おお~いいね~!」

森崎「ポジティブ!」

全身の筋膜を意識する事が大切ですよ。


2014年04月26日(土) |  バランス良い食事があっての運動!

佐々木
「“筋膜を整える”など
 色んなエクササイズをやりました」

ミホ
「楽しかったし
 筋膜という言葉を初めて知ったし
 色んなことがわかった」

森崎「足が速くなりそうな気がする?」

ユウスケ「ちょっとします!」

友紀さん
「運動を全くしていなかったので
 効いている部分がすごくわかった」

愉香さん
「マッサージをしただけで
 筋肉がやわらかくなるんだとか
 普段痛くないところが痛かったり
 新たな発見がありましたし
 マッサージをしただけで足が軽くなって
 買い物に行きたくなりました」

笠原さん
「私は運動指導者でありながら
 実は食事を重要視しています。
 食事と運動は5:5ではない!
 食べることが8割、運動が2割!
 このぐらい食は重要なことなんです。
 運動って日常生活に必ずあるんです。
 なので意識するのは1~2割程度で良い。
 筋膜はコラーゲン、これはタンパク質です。
 なのでしっかり食事をとっていかなければ
 どんなに良い運動をしても活かされない!」
実は筋膜を整える前に、
あぐりっこにはおそよ20メートルを
走ってもらっていました。
その時のタイムは、
ユウスケ君4秒44、ミホちゃん4秒87
筋膜の調整をするとどうなったかな?

森崎
「ユウスケのラップ…3秒96!

ユウスケ「3秒代!ヤッタ―!」
ガッツポーズでました。

佐々木「みほちゃんは4秒88!」

森崎「みほ疲れちゃったよな…」

見事トレーニングの成果が出たユウスケ君
疲れが出てしまったミホちゃんでしたが、
よく頑張ってくれました!

体を作るには適度な運動と食事が不可欠。
運動した後はバランスのとれたメニューを
食べることが大切なんです。そこで…
料理研究家で管理栄養士でもある
東海林明子先生にモリモリ食べられちゃう!
栄養バランス◎「牛スネ肉の根菜元気カレー」を
作って頂きました!

※作り方はレシピコーナーをご覧ください!

植物性たんぱく質の大豆や、
ゴボウ・ニンジンなどの根菜も
たっぷり入ったカレーです。
東海林先生
「今日食べたお肉やタンパク質は
 我々の血や肉になっていく。
 白いごはんもエネルギーに変わる。
 カレーにいっぱい入っていた野菜は
 ビタミンやミネラルが入っていて
 体の調子を整えてくれる。
 そういったバランス良く食事をすることで
 伸び盛りのあぐりっこには
 最高に良い料理だと思う!」

東海林先生
「8割ぐらい一生懸命食べて
 2割で運動するえば良いと思う!」

では今日一日の感想を聞いてみましょう。

佐々木「リレーの選手になれそうかな?」
ユウスケ「なれそうです!」

友紀さん
「ふだん運動をしてなかった分
 すごく効いた部分がたくさんありまして…
 それを今後に活かして日常生活に運動を
 取り入れていきたいと思います」

ミホ
「体の中は筋膜というので繋がっていて
 筋膜を整えることでいろんなことが
 おこるってことが分かりました」

愉香さん
「運動は頑張んなきゃいけない!
 鍛えなきゃいけないという感覚で
 考えてたが今日グリッドでちょっと
 グリグリやるだけで
 簡単筋肉が柔らかくなって
 自分の体のケアにもつながる!
 あとみなさんと一緒にできたのが
 とても楽しかったので
 楽しみながら運動に取り組むことが
 大事だと思いました」
 
佐々木
「運動ってハード!と思うこともありますが
 それじゃないのもある!」

森崎
「そう100回以上もスクワットする必要ない!
 まあ100回以上とかいって
 155回から初めているんだけどね!」

藤尾「言わないで!」

森崎「汗だってあれ霧吹きだからね!」

藤尾「言わないで!も~~っ!」


2014年04月19日(土) |  ♯285 北海道農業のルーツ北大農学部を探る編

さて本日やって来た場所は
札幌駅からすぐの場所。
豊かな自然が広がっています。

森崎
「こんないい場所があったんですね」

佐々木
「今日お邪魔している場所は
 北海道農業と深いつながりがあって、
 農業に関して体験したり学べたり
 見る事ができるんですよ!」

さてこの場所のヒントは?

佐々木
「あぐりっこが“ポーズ”をとっているので…」

河野「あれでしょ?(笑)」

天に指さすあぐりっこ。

河野
「タケシは見ている方向が
 おかしくないですか?」

森崎
「あんなに上を指でさしてましたか?」

河野「このポーズということは…」

佐々木「北海道大学です!」

今回やって来たのは
130年以上の歴史を誇る北海道大学。
北海道農業の研究拠点ともなっている
農学部を探っていきますよ~!

森崎
「それにしてもクラーク像の真似のとき
 指さす位置がおかしいぞ!」

ミユウ「えっ私はちゃんとこう…」

森崎「ずいぶん上!タケシは…」

タケシ「(てっぺん指して)」

森崎「おい!それ鳥だっ飛行機だっ!だぞ」

今回のあぐりっこは元気いっぱいのふたりが参加!
農業に興味津々!好奇心旺盛な小学6年生の
芳形武志(タケシ)君と
食べることが大好き!天然キャラが自慢の
同じく小学6年生、森美優(ミユウ)ちゃんです。

森崎
「聞いたことある?
 クラーク博士の有名な言葉」

ミユウ
「なせば成る なさねば@★■ぬ 何事も!」

森崎
違うな!今、頑張って言ったけど違うな」

タケシ
「えっとね…
 少年よ大志を抱け!」

森崎
「タケシ!意外だな!」

佐々木「うわ~~(パチパチパチ)」

森崎「知っていたな!」

森崎
「英語で言うと何て言うかわかる?」

ミユウ「apple(アップル)?」

もう大爆笑!

河野「ぶっ飛ばすね!」

森崎
boys be ambitious 
 (ボーイズ・ビー・アンビシャス)
 少年を大志を抱けという意味だね」

佐々木
「いつかみんなもここに入学する日が
 来るかもしれないですからね」

森崎「ここの大学出た有名人知ってる?」

タケシ「この人!(河野くんを指す)」

河野
「私、河野真也はこの北海道大学
 中退しています(ガッツポーズ)」

佐々木「自信持って言うところじゃないですよ」

河野
「大志を探した結果…
 今の仕事にありついたということかな~」

ミユウ
「まあ頑張りました!」

一本取られた~(笑)


2014年04月19日(土) |  北海道の開拓期を支えて…
オクラホマの二人も在学していた北海道大学。
広大な札幌キャンパスは
総敷地面積177万平方メートル、
札幌ドームおよそ38個分。
12の学部と18の大学院のほか研究施設や病院、
そして図書館や博物館などもあります。

佐々木
「私たちが歩いているのは
 北大のメインストリートです。
 ここは15キロもあるんです」

河野
「自転車で休憩時間の間に移動してました」

佐々木
「経済学部とか薬学部とか色々ありますが
 北海道農業と深い関わりと持っていて
 もっとも歴史があると言われているのが
 “農学部”なんです」

河野
「北大の中でも“農学部”は一目置かれた
 感じがしました。やっぱり…
 そっから始まってるんですよ北大って!」

一行がまず訪れたのは歴史的な標本や資料などが
見学できる「北海道大学総合博物館」。

佐々木「けっこう重厚感のある作りです」

河野「初めて入りますわ~」

北海道大学農学部について、
北海道大学大学院農学研究院の
小林国之助教に詳しく教えて頂きます。

森崎「これは全部、北大?」

小林先生
「そうですね!この辺(矢印部分)は
 農場で農学部などが色んな作物を育てたり
 研究のために牛を飼っています」

小林先生
「1876年に北海道を開拓するためには
 『農業が大事だ』ということで
 海外から先生を呼びました。
 その初めて来た先生がクラーク博士。
 これからの北海道や日本の農業を
 どうしようか教えてくれた方!
 (みんなは)クラーク博士が何した人か
 わからないでしょ?」

ミユウ
「わかんない何だろう?
 微生物を作った人?」

森崎「今、言ったよ!」

1876年に北海道大学の前身となる
『札幌農学校』を開校。
以来、農業に関する
様々な発展に貢献してきました。
その代表的なものの一つに…

小林先生
「血統書付きのホルスタイン初めて
 日本に導入したのがこの北大の農場。
 2頭連れてきたんです」

森崎「その子孫が今の北海道の乳牛?」
 
小林先生「ひとつのきっかけになっている!」

森崎「え~っ!すごいね」

そのほか日本初と言われるタマネギの
本格的な栽培研究を行ったり、
現在、北海道で生産される様々な農作物の
ルーツとなっている場所なんです。

ではさっそく農学部へ―

森崎「やっぱ格好いいなあ~」

河野「貫録がすごくありますよね」

ではお邪魔しま~す!

森崎「すげ~~!」

佐々木「歴史を感じますよね」

森崎「なかも立派!」

小林先生
「校舎の中心部分は古いままで
 両サイドは2008年に新しく改修しました」

1935年に建てられた農学部の校舎。
歴史が残るエントランス部分のほか、
60を超える研究室があり、
農業に直接関わる分野から
生物や環境に至るまで、
幅広い研究が行われています。


2014年04月19日(土) |  おいしく食べられる研究とは…?

小林先生
「では野菜や果樹などを扱う
 園芸学の研究室にご案内します」

研究室の前に来ましたが
ある文字を見て―

河野「大丈夫ですか?」

河野
“緊急シャワー”“高圧ガス”
 “危険物”“毒劇物”

タケシ「ア゛ア゛~~(叫び声)」

河野「これは怖い…

佐々木
「タケシ君、毒劇物と聞いた瞬間に…」

河野「タケシ、毒劇物やて!」

タケシ「ギャアア~~」

どんな実験を行っているのでしょうか?
入ってみましょう。

お話を伺うのは農学研究院の
志村華子助教です。

この研究室では野菜や果物などの
新たな品種を作り出す為に
それぞれを掛け合わせて繁殖させるという
研究を主に行っています。例えば…

志村先生
「アロニアって果樹わかります?」

森崎
「あぐり王国で取材しました。(2013年10月19日放送)
 (生では)食べづらかったです!」

志村先生
「実際に食べづらかったと思うんですけど
 なのでブルーベリーのように
 生食を可能にする目的のために
 アロニアリンゴの“雑種植物”を
 作ってみたりしています」

森崎
「じゃあ“アロニア”が(生で)食べても
 おいしく食べられる研究をしているんだ!」

タケシ「(ニッコニコ)」

実はタケシ君、
そのアロニア取材に行っていました。
酸っぱいのが苦手なタケシ君には
生食はかなり酷な体験でした…

※ギャラリーコーナーに
タケシ君がアロニアを食べたときの
スッパ~~イ顔写真が掲載されてますよ!

志村先生
「砂糖の糖分や無機栄養源が入った
 寒天培地で無菌的に育てて成長してから
 外の土に植えて、どんな実が出来るか?
 調べているんです」

森崎「おもしろ~い!」

そのほかアロニアナナカマド
掛け合わせたり、
ナナカマドナシを掛け合わせたり…
本格的な栽培を目指した研究が行われています。

小林先生
「いずれはこういうところから
 農家の方が栽培できるような品種が
 出てくると思います」

森崎
「時間と労力を要することですよね」

志村先生
コツコツ…
 植物相手なので一生懸命、
 順調に育つように観察しながら
 見守っています」

森崎
「地道な研究だけどミユウはどう思う?」

ミユウ
「おもしろそうだけど飽きちゃったら
 長くは続けられないと思うから
 やっぱり続けている人はすごいと思った!」

ちなみに入口に書いてあった“毒劇物”ですが
培地を作るときに酸性度(pH)の数値を
合わせるために塩酸などを使用するようです。


2014年04月19日(土) |  食味実験に挑戦!

続いて案内して頂いたのは、
農産物や食品の品質維持・貯蔵、
そして加工技術の開発などに
取り組む研究室。
4種類のご飯を食べて、
食味の違いを確かめるという
実験に参加させてもらいました!

教えて下さるのは農学研究院の
川村周三教授です。

森崎
「ただ食べるだけではないですよね」

川村教授
「お皿に色のマークが入ってますね。
 赤から黄→青→緑と食べ進めて下さい。
 固さ・ねばり…いつも食べているごはんと
 少し違うか同じか?」

ツヤや香りなどをじっくり観察したあと
食べてみます。

佐々木
「何か違うかもしれないよ~」

モグモグモグ…

タケシ「ん!!ちょっと固い!」

ミユウ「うん!固さが違う!」

森崎
「固さの違いがよくわかりますね。
 黄色は水分量が多いかなと思います」

この4種類のご飯は『ほしのゆめ』
『ゆめぴりか』2種類を炊いたもので、
品種ごとに水の量を変えています。
これは品種の特性を知り、
それぞれに適した水の量や
食味の違いを確かめる実験なんです。

河野 
「同じ1.4倍でもやわらかさが全然違う!
 1.2倍の方も固さが全然違います」

森崎
「ゆめぴりかは水加減が難しいと聞きます。
 というのは今までのお米の水分量の
 常識と比べて吸水率が良いので
 すごくやわらかく炊けるんですよね」

川村教授
「ですからゆめぴりかの水加減が難しいと
 いうよりも他のお米より水を少な目にする
 おいしく炊ける品種なんです」

河野
「こういう食味実験などを常にやって
 研究をしているんですか?」

川村教授
「そうですね。
 例えば“ゆめぴりか”に対しては
 どういう水加減が一番おいしいかとか
 どの米と水の比率が一番おいしいのかなど
 このような実験で判断しています」

佐々木
「なんか大学のイメージ
 変わったんでない?」

タケシ
「なんか先生がいて
 勉強するんだと思っていたら…

タケシ
「先生もいなくて…」

河野
「先生いるよ!」

みんな一斉に
「(川村教授を指して)
 先生なんだよ!」

森崎
「教えてもらってんだよ」

河野
「えらい教授さんだからね」

川村教授「…(苦笑い)」

※あまりに楽しい実験だったので
 このようなコメントが飛び出しました。
 川村教授申し訳ありません…

このあとも食品加工に関わる
様々なお話を伺ったあぐり一行。

続いて最後の見学場所へ―


2014年04月19日(土) |  ロボットが農作業をかえるかも…

佐々木
「続いては北大農学部の最先端の研究を
 見せてもらいます!
 その名も
 トラクターロボットです!」

森崎
「トラクターロボット!?」

北海道大学農学部で行われている
ロボットを使った最先端の農業研究。
それが一体どんなものなのか、
開発者の農学研究院・野口伸教授に
教えて頂きます。

佐々木
「目の前にトラクターが来ましたが…」

河野「あれがトラクターロボット?」

森崎「人が乗っていないですね」

野口教授
「乗ってないでしょ!
 あれが無人で動き始めるんです

野口教授
「農作業も出来るんですよ
 それもこのタブレットで!」

河野
「それで操作するんですか?」

野口教授がタブレットを操作すると…

なんと無人のトラクターが動き出しました!

あぐり一行「動いた~すごい!」

河野「先生が操作しているんですか?」

野口教授
「いえ、してません!
 (先生はGOの指令を出しただけ!)」

直進してきたトラクターは
みんなの前で切り替えし向きを変えました。

野口教授
「ターンして元の場所に戻っていきます」

森崎
「誰も乗っていないよ~!」

トラクターに搭載されたGPSが
自分の位置を確認して、
あらかじめ設定されたルートに沿って
作業をしてくれる『トラクターロボット』。
もちろん安全性もしっかり考えられています。

野口教授
「安全性を保つシステムになっています。
 みなさんが前を通ると
 自動的にトラクターが止まって、
 またトラクターから離れると
 自動的に動き始めます
 
河野「ホントに??」

ということでその安全性を
リーダーとあぐりっこが試してみることに…

トラクターと距離を保って
誘導する三人。

森崎「オーライオーライ」

近づいてくるトラック。

とそこで少しトラックに近づき
「ストップ!」と声をかけると…

ピタッと止まるトラクター!

河野「すごいすごい!」

センサーが人を感知して止まりました。

河野
「他にも安全面の機能はありますか?」

野口教授
「万が一センサーがうまく機能できなくても
 前についているフレームを押さえると
 自動的にエンジンが止まります

特別に安全を確認して実験してみました。

森崎「せ~の!」

みんなでフレームを押してみると
一瞬でエンジンが止まりました。

タケシ「すごい!」

森崎「うお~~」

河野「確かに3人がすごい力あるみたい」

安全性にも優れた『トラクターロボット』。
様々な研究課題は残されていますが、
数年後の実用化に向けて、
着々と研究が進められています。

森崎
「なんでトラクターをロボット化する
 必要があったんですか?」

野口教授
「十勝の農家のアイデアを取り入れて
 開発しているんです。
 若い農家の人が
 こんな技術を使いたいという想いのために
 2年後ぐらいに実用化を目指した技術です」

野口教授
「まず最初にやろうとしているのは
 人間とロボットが協調して作業するシステム。
 人間がそばにいて一緒に作業することで
 ロボットの安全性は人間が見ることが出来る。
 そうして1人で2台3台と動かせる仕組みの
 ロボットシステムを実用化したい」
 
河野「人ありきですよね」



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