今回のあぐり王国は おなじみあぐりっこからご報告!
村上 奈々香(ナナカ)ちゃん 「今日はお集まり頂きまして、 ありがとうございます。」
松下 絋己永(ヒイナ)ちゃん 「私達がプロデュースした商品が ついに完成しました!」
林 奈槻(ナツキ)君 「そのお披露目会を致します」
葛西 優斗(ユウト)君 「その商品とは…!?」
真っ赤な布に隠されている その商品とは…な・な・なんと…
答えは、のちほど!!
さて今回のあぐり王国は、一年の集大成! あぐりっこがプロデュースしてきた商品が なが~い道のりを経ていよいよ完成!
さあ本当に販売できるのか? みていきましょう!
森崎 「みなさん、いよいよこの日がやってきました」
佐々木 「まだ我々はどんな商品なのか… 大人チームはわかってはいません!」
森崎「わかんない、わかんな~い」
佐々木 「今回は商品発表会ということで これまでの道のりを くるるの杜・農畜産物販売所の 佐川真美江さんにも聞いてもらいます」
森崎 「宜しくお願いします。 みんな佐川さんがOKださないと 商品化にならないからね! とにかくこの人だよ!」
6月には苗を植える「トンネル」を 部材から準備し、組み立て! やっと苗植えが出来ました。
ナナカ 「トンネルとか作るのにも時間がかかって 農家の人はそれをたくさんやっているから すごいな~って思いました」
8月にはハウスで栽培したミニトマトや ピーマンを収穫。 この日のあぐりっこ日記には こんなことが書かれていました。
あぐりっこ日記 『今日はすごく暑かった~ 外も暑かったけど、 ハウスの作業はスゴイ楽しかった。 けど暑かった~ 今日の体験で自分で育てた野菜を 使いたくなった』
佐々木 「9月にはスイカの収穫もしたんですよね!」
森崎「いいねえ~羨ましいねえ」
あぐりっこ「すっごい甘かった!」
佐々木 「実りの秋の10月には ジャガイモと玉ネギの収穫!」 森崎「いっぱいやってるね~」
紫色のじゃがいも・シャドークイーンをはじめ ちょっと珍しいじゃがいもを収穫。 紫色の玉ねぎもちゃんと実ってくれました。
ユウト 「ポテトサラダを作ったんですよ。 すごい良い色になった!シャドークイーン」
藤尾 「けどみんなは一年前から今日の日に向けて いろいろ作業していたんだね」
そして12月。水上農園との出会いが 商品プロデュース企画を大きく前進させます。
水上さんは自分の畑で作っている作物を中心に 素材にこだわった野菜のクッキーを 製造販売していたのです。
森崎 「クッキーのイメージが変わりました」
ナナカ 「全部、食感も違ってスゴイ美味しかった!」
水上さんの作る野菜クッキーに感動した一同は 水上農園とタッグを組むことにしました! この日から商品開発への挑戦が スタートしたのです。
ここからは水上さんにも同席していただき 今日までの道のりを追ってみよう。
森崎「大変でしたか?」
水上由美子さん「ちょっとだけ!」
森崎「えらい大変だったと思うよ!」
佐々木 「さて水上さんとタッグを組むなら こういう物を作りたい!という あぐりっこの最終アイデアを 見せてもらいましょう」
あぐりっこはイラストで 商品イメージを水上さんに伝えていました。
森崎 「かわいいねえ~オニオンクッキー、 トマトクッキー、人参とカボチャのクッキー。 これが商品化になったわけではないの? 」
水上さん「そうですね(笑)」
森崎「(このアイデア)ダメだった!?」
水上さん 「ダメではないんです。 子供たちの意見も組み入れてます」
森崎 「みんなのアイデアがそのまま クッキーになるわけではない! 商品開発ってパッと決まりませんよねえ」
ここであぐりっこは考えてきた 野菜クッキーのアイデアを水上さんに それぞれ発表しました。
ユウト君は『オニオンチーズクッキー』。 玉ネギを入れ込んだクッキーに クリームチーズを挟みます。
ナツキ君はトマトの果実入り『トマトクッキー』。 大きさはにぎりこぶしぐらいで“しずく”型。
ヒイナちゃんは『ニンジンクッキー』。 野菜嫌いな人でも食べられるように ニンジンをおろしたものを生地に練りこみます。 上にのったのはニンジンを甘く煮たもの。
ナナカちゃんは『人参とカボチャクッキー』。 それぞれ四角く切って、 見た目も可愛らしいクッキです。
しかし…
ユウト「僕はオニオンクッキーです!」
水上さん 「食感を出すというのは 難しいかなと思います。 コゲたりするかな?」
ナツキ「僕はトマトの果実を入れたい!」
水上さん 「果汁が出るんじゃないかと思います。 そうすると生地に果汁がたれてしまって、 う~~ん、難しいかなあ」 重要なのは水上農園で 製造が可能な範囲である事。 そこで各自が持ち込んだアイディアに縛られず 話し合いをしていると あぐりファームで栽培した 「ある野菜」のことを思い出したのです!
そしてその野菜を使うことに決定!
どんな野菜かというと…
ナナカ 「色が変わっていたから興味が出くる!」
ユウト 「色が主張してくれるし つい手がのびそう!!」
さてさてその野菜とは一体??
一体あぐりっこ4人のアイデア、 それに水上さんのアドバイスが どのように反映されているのでしょうか?
いよいよ商品発表です。
森崎 「あぐりっこのみんなが作ってくれた 渾身のクッキーです。オープン!」
お目見えしたのは 2つのカラフルなクッキー♪
藤尾「2種類?紫のクッキー?」
森崎「こちらはニンジンクッキーです」
藤尾「形はナツキのアイデアだ」
佐々木 「これは女子の2人のアイデアで 形はナツキ君のアイデアです」
ナナカ 「紫色のクッキーはみんなで作った ジャガイモのシャドークイーンをいれた クッキーで独特の色を残そうと こういう風になりました」
森崎 「あぐり農園でみんなが育てた シャドークイーンを生かそうと! みんなのアイデアや一年間頑張ってきた事が 全部ミックスされたクッキー」
シャドークイーンを使うと決めた2月。
あぐりっこと水上さんは早速試作に挑戦!
数分後、焼きあがったクッキーがこちら! 一番色が残っていたのは マッシュしたじゃがいもを使った生地。
味はそれぞれどう違うのかな?
ユウト 「“角切り”よりも“すりおろし”の方が ジャガイモの味が出ている!」
ナナカ「シットリって感じです!」
ヒイナ「本当のジャガイモを食べてるみたい」
色や食感について話し合いをし、 じゃがいもの調理法は“粗めのマッシュ”に決定。 その後は水上さんがさらなる工夫をして 商品にしてくれました。
水上さん 「粉が多いと色が薄くなるので 両方とも粉以上に たっぷり野菜が入っています」
ナツキ 「色は不思議なのでみんなビックリして 驚いてなんだろうって買ってくれそう!」
では大人チームに試食してもらいましょう!
森崎 「ぼく達は厳しいですよ。 簡単に味については “OK”だせませんよ! 」
ナナカ「いや、大丈夫です」 ユウト「いけます!」
では肝心の味をチェックしてもらおう! まずは、女子チームの意見が形になった ニンジンのクッキーから…
佐川さん 「甘い! 砂糖の甘さではなくニンジンの甘さ。 小麦粉の味ではなく野菜の味があるので ほんと野菜のクッキー!」
さてリーダーはどうでしょうか?
森崎 「これはいけるな!! これは食べやすくて美味しいぞ~。 ニンジンをお菓子感覚で食べられます というおやつ。 シットリとした食感が特徴的ですね」
ではあぐりファームでの思い出を形にした シャドークイーンのクッキーを 食べてもらいましょう。
佐川さん 「すごいシットリしてますね。 さっきのクッキーと違って、 おイモの味がすごく出ていますね。 粉も違うんですか?」
水上さん 「違います! シャドークイーンはゆきひかり米の米粉。 うちで挽いたお米です。 ニンジンは小麦粉です」
森崎「うわ~イモだあ!」
佐々木 「色のインパクトもありますし 食感も楽しめますね」
森崎 「お菓子ではなくて“野菜を食べている” という気持ちになるお菓子ですね」
さあ最後に商品化へのプレゼンです。
ユウト 「おいしい物を食べると笑顔になるんです。 で、このクッキーを食べてもらって 買ってくれた人が笑顔になってほしい… と思います」
森崎 「さあどうでしょうか? テレビだからと言って、そう簡単に 認めなくてもいいんですよ…佐川さん!」
佐々木「商品になりますか?」
佐川さん 「ハイ!販売させてもらいます」 あぐりっこ「やった~~」
佐川さん 「本当に1つの商品を作るというのは 大変なことなんですけど、 みなさんの想いは全部この中に 入っていると思いますので是非 くるるの杜で販売させて頂きたいと思います」
あぐり一同大盛り上がりしていますが、 まだ販売できるわけではありません。 ここから準備しなければいけない 大切なことがあるんです。
1つ目は…
佐々木「『食品表示』です」
佐川さん 「ニンジンやおイモは見て判りますよね。 でも加工された加工品というのは 中に何が入っているのかっていうのは わからないですよね。 なので必ず表示する義務があるんです」
ここを見れば、この商品に何が入っているのが すぐわかるように、 使った原料はすべて書き出すことがルール。
今回は水上さんが作ってくれた 食品表示を貼って販売することに-
森崎 「このクッキーには自然のものしか 入っていませんよね。 子供にもお年寄りにも安心して 食べてもらえるクッキーだと思います」
二つ目は『値段』 です。
森崎「どうする?何万円にする?」
藤尾「クッキー2枚に何万円って!!」
森崎「けどもうかるぞ~」
藤尾「やらしいなあ」
佐々木 「相場とかどのくらいですかね?」
水上さん「200円くらいが適当かな…」
佐川さん 「だいたい1枚100円で販売しているんです。 それよりも野菜がいっぱい入っているので 300円や400円で売りたいんですけど やはり200円がいいと思います」
森崎「では税込み200円で!!」
佐々木「値段は200円で決定です!」
藤尾 「スッゲー現実味、帯びてきた~ 商品になってきた」
森崎 「こうして商品になるんだなあ」
販売するための準備、 その3は「パッケージシール」。 お客さんに商品をアピールするためには とっても大切ですが、 実はあぐりっこは既にデザイン済み!
みんなのアイディアを そのままシールにしてきました。
ではみんなで最後の一仕事。 シールを貼って商品を完成させよう!
森崎 「このクッキーを200円で 買う人がいるんだよ。 そして家に帰って 誰かと一緒に食べるんだよ」
さあシール貼りも完成しました!
あぐり一同「やった~~」
くるるの杜・農畜産物直売所の店内に 特設の売り場を設けていただきました。
森崎 「商品というものはPRが大事です。 みんなに宣伝して“こういう商品です” “なので買ってください”と お客さんに伝えることが大事です。 いいですね!これも大事な経験です。 みんなでシッカリ頑張っていきましょう」
一同「がんばるぞ」
店内では試食チームとPRチームが 活動開始しました。
森崎 「あぐり王国北海道クッキー 本日限定発売です。いらっしゃいませ~」
佐々木「私達が作りました~」
森崎「どうぞ~」
一番最初のお客さんは なんと小さな女の子。 試食を食べに来てくれました。 さて、気に入ってくれるかな!?
女の子「おいしい!」
早速、お母さんが購入してくれました!
森崎 「ありがとうございます第一号! うれしいねえ~~」
立て続けに2人のお客さんが2個ずつ お買い上げ! なかなか順調な滑り出しです。
佐々木「残り45個です」
森崎「順調だな。あっと言う間だな!」
この時はまだ『50個販売する』 その大変さを知らずにこんな発言を…
その頃ナツキくんは悪戦苦闘しつつも 初めてのチラシ配りを頑張っていました。
ナツキ 「店内で頑張って声出して売っているので 良かったら買ってみてください。 試食もやってます! 」
しかしナツキくんの勇姿虚しく、 店内では人の流れが引いてしまったのか カメラがあるせいなのか、 お客さんが近寄ってくれない状態に…
森崎「売れるまで帰られませ~ん…」
大人のお客様に声をかける緊張感、 売れるかどうかの不安感… 小さなあぐりっこに大きな重圧がかかります。
あぐりっこ、意を決して動き出しました。 自分たちから試食を勧め、 積極的にPRを始めたのです。
ユウト 「道産食材にこだわっているんです。 砂糖とか少ないんです!」
ナナカ 「噛めば噛むほど甘くなります。 こっちは米粉でこっちは小麦粉です」
ユウト「無着色です。どっちも!」
すると…再び売れ始めたのです!
販売チームのヒイナも忙しくなってます。 ヒイナ 「ありがとうございます!」
1つ1つ丁寧に渡していきます。
はじめは声を出すのが 恥ずかしかったり、 知らない人に話しかけるのが 怖かったようだけど いつの間にかしっかり商品を PRできるようになりました。
作物について学び、 アイディアを商品にする難しさを経験し、 買ってもらう事の厳しさを感じた この一年掛かりのビックプロジェクトも いよいよ終盤戦。
さあ最後の1個になりました…
女性の方が1個ご購入!
森崎 「ということは…完売しました!」
あぐりっこ「やったー」
ヒイナ「達成感があってうれしい!」
ユウト 「最初はお客さんがあんまり来なくて 不安だったけど、今スゴイうれしい!」
ナツキ「大変だと思いました」
ナナカ 「最初のほうに来てくれた小さい子が 食べて美味しいと言ってくれたから すっごいうれしかったです!」
森崎「お疲れ様~」
今回の販売はあくまでプレ販売。 正式に販売されるのは 4月7日(日)限定100個、販売です!
森崎「それではPRをどうぞ!」
ナナカ 「あぐりっこの想いもたくさん詰まってます。 そして材料を作ってくれる農家さんの愛情も たくさん詰まっているので ぜひ食べてもらいたいです!」
あぐりっこ「食べてくださ~~い!」
【あぐりプロデュース野菜のクッキー 200円】 日時/4月7日(日)《限定100個》 場所/ほくれんくるるの杜農畜産物直売所 北広島市大曲377-1 TEL011-377-8700 時間/10:00~17:00